坐忘日記

このコラムは、僕が日々の出来事のなかで、何か変だぞ、と感じたことを
縦横無尽に書き殴ります。

法輪功への弾圧を知っていますか。

2006-09-04 18:51:17 | Weblog
 今日、法輪功の学習者が事務所を訪ねてくれた。
 事務所の近くに中国領事館がある。そこではいつも中国人2人が法輪功への弾圧に対する抗議のために座っている。気になっていたので一度話を聞きたいと思っていた。

 今、自分たちがおかれている現状の説明とその事実を多くの人たちに伝えたいという思いからだ。普段は普通の主婦をしている女性2人だ。ひとりはご主人が日本人で在日20年の元中国人。もうひとりはおじいさんが中国残留孤児の孫に当たる女性だ。2人とも物静かな感じで話し始める。反日暴動の時の中国人と同じ民族かと不思議に思うほど落ち着いて静かに話し始める。

 内容は欧米では既に問題となっている臓器移植に関わる問題だ。
中国医学臓器移植協会の副主席・石教授によると2000~2005年の6年間、中国国内で6万件の臓器移植が行われた。その前の6年間に行われた臓器移植は約2万件であり、急激に増加した4万件の臓器の出所を説明できない、としている。

 これら臓器移植の増加と時を同じくして開かれたのが「中国国際臓器移植支援センター」だ。そこに掲げてある腎移植の費用は600万~750万円となっている。ざっと日本国内での移植の倍の費用だが、登録から手術までの待機期間が短いことが日本の腎患者に朗報となっている。

 しかし、その臓器の出所が不明と言うことになれば話は「朗報」ではすまなくなる。このあたりの事実や事実経過については大手マスコミではほとんど自明の理となっている。だが、記事になることはまずない。

 それはなぜか、という僕の問いに、日本在住20年の学習者のひとりは次のように述べた。
「大手マスコミは中国政府の逆鱗に触れ支局閉鎖や支局員の強制送還に怯えているからです。記事にしても上で潰されてしまうと言っていた記者の方もおられたのですが…」。

 こうした話は昔のことかと思っていたが、今も大手マスコミは情報を遮断されてしまうことに異様なほどの恐怖感を抱いているらしい。しかし、その恐怖以上の恐怖を日々味わっている法輪功の学習者たちが今も中国本土で息を潜めていることも一つの事実である。

※加筆したものが6日のオーマイニュースのトップになりました。

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