坐忘日記

このコラムは、僕が日々の出来事のなかで、何か変だぞ、と感じたことを
縦横無尽に書き殴ります。

法輪功への弾圧を知っていますか 2

2006-09-11 14:31:45 | Weblog
 法輪功の学習者が抗議の座り込みをしている現場を訪れた。大阪の西区にある中国領事館と目と鼻の先の路上に彼らはいた。アジテーションをしながらビラをまいているわけでもなく、法輪功への弾圧の写真パネルに囲まれた狭い道路の片隅で座禅を組んで座っているだけだ。ここで座り込みを始めた経緯などを聞いた。

 今日(11日)、座り込みをしていたのは中国吉林省出身の片山雄介さんと黒竜江省出身の松尾富代さんの2人だ。ともに日本に帰化済みの元中国人ということになる。元の中国名は中国にいる親戚などとの関わりで明らかにできない。

 片山さんは在日25年、松尾さんは20年だ。98年に日本で法輪功と出会い学習者となった。片山さんは99年に北京へ行き、法輪功は政府を転覆するためにあるのではなく気功を通じてより良い人間づくりをしていると陳情をした経験がある。その時、北京の行政担当者はすでに日本人に帰化している片山さんを強制送還した、という。

 どうして座り続けるのか、の問いには「仲間である学習者を違法に逮捕して拘束し臓器を取り出して、勝手に移植に回している現状を伝えたいので座っている」と話し始めた。

 学習者の中で日本語の得意な人たちは日本のマスコミや行政へ、現状を伝えるために訪問を続けている。一方、日本語が不得意な片山さんのような人たちは座り込みなどを行ってその不当な弾圧を訴えている。

 座り込みの日程は領事館が開いている日だけにしている。領事館の入り口から40メートルほどしか離れていない地下鉄への降り口横手で座っている。道路使用許可願いも正式に出して合法的に行っているので、これまで領事館員と揉めたことはない。「日本では大丈夫です」とうなずく片山さん。

 座り込みをする人は日によって変わるが、ほぼ片山さんと松尾さんの2人で頑張っていることが多い。今は秋となりそれほどきつい日射しでもないが、真夏の炎天下でも座り続けていた。話し終えた2人はありがとうの言葉を残し、また、道路の上にブルーシートを敷いて座り始めた。

※通訳は中国留学経験のある笹井香予子さんにお願いした。

このブログ記事はオーマイニュースにも載っています。

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