坐忘日記

このコラムは、僕が日々の出来事のなかで、何か変だぞ、と感じたことを
縦横無尽に書き殴ります。

あけましておめでとうございます。

2008-01-03 12:37:28 | Weblog
 昨年の安倍退陣には驚かされた。だが、就任中に通した教育基本法の改正や防衛庁の省への昇格、国民投票法案の可決など、普通なら一内閣で一つ通すのも難しいものを不退転の決意で実行した。後世の歴史家は彼を偉大な政治家として必ず評価する。
ただ、強かさは欲しかった。
そういう意味では、府知事選の橋下徹候補は強かさも兼ね備えた正義漢だ。府政の舵取りをぜひ、見てみたい。
 昨年の僕の仕事は「新聞社の現状と課題」について講演し、ネット対応に追われる新聞業界の動きを詳細に述べた。ジャーナリスト稼業は『理念と経営』誌の九月号から一月号までアートコーポレーションの寺田寿男会長を連載し、今年の二月号からアシックスの故鬼塚喜八郎氏を六回にわたって連載する。
 個人的には故「池田晶子」に嵌っている。昨年の物故者の中でも特に彼女にだけは一度会い、インタビューしたかった。彼女の書籍と出会えて「考える」ということの重要性を今さらながら再認識した。「七十年安保世代は批判するが考えない」という彼女の言葉に溜飲が下がった。
六年目を迎えたマスコミ適塾「ペンの森 大阪」は朝日新聞社、読売新聞社、産経新聞社、日本経済新聞社、河出書房新社に八名の新たな記者、編集者を送り出すことができた。今年も若い素直な塾生たちと談論風発し、日本のマスコミ変革へ向け、より一層奮闘する覚悟だ。

平成20年1月1日 子年