坐忘日記

このコラムは、僕が日々の出来事のなかで、何か変だぞ、と感じたことを
縦横無尽に書き殴ります。

良識の府???「改正臓器移植法」可決成立!

2009-07-13 17:31:47 | Weblog
やっぱり参議院はいらない!
なにが「良識の府」だ。

各紙夕刊トップは総選挙一色だ。
しかし、国民が本当に知りたいのは「改正臓器移植法」が参議院でもすんなり通過してしまったことなのではないか。

最初の採決で脳死は人の死を「臓器提供のときだけ認める修正A案」は投票総数207、賛成72、反対135で否決された。

その後、衆議院で通過した「脳死は人の死と一律に認めるA案」が投票総数220、賛成138、反対82で可決、成立した。「子供脳死臨調設置法案」はA案成立により採決されないまま廃案となった。

投票方法は押しボタン投票で行われた。

現在の参議院の総数は241人だ。投票自体をしていない参議院議員が修正A案では34人、A案では21人いる。
選挙民から付託された投票の権利を自ら行使しないのであれば議員の職を辞すればよい。

そして議員達は本当に本質を理解して脳死は人の死と一律に考えていいと思っているのか。
そう思っているなら信じられない。

特に親族間の優先的移植には恐ろしい物がある。

諸外国から日本の一家心中に付いて理解できないという報道や論文は昔から数多ある。
そんな死生観を持った民族が日本人なのだ。

きっと来年の法施行後、自分の息子や娘への移植を希望し、自死をする親が出てくると思う。そうなったときにA案に賛成した議員達はどう抗弁するのだろう。

また、現状、長期脳死といわれる人達がいる。
その人達の親や親族は死体の面倒を見ているのですか。
その親や親族に「いま、あなた方が面倒を診ている人は死体ですよ」と言えるのですか。

何度でも言います。医療とは人を生かす所作に他ならない。

人の死を期待する移植医療には反対です。

この間、毎日テレビの「THE・NEWS」が先週の金曜日に移植医療推進の立場で報道していた。
その中で語られていた

「臓器の不足」

という言葉が耳から離れない。

死ねば人は物ですか。

そんな死生観を日本人は持ち合わせていないと思います。

ドイツでは無脳症児が生まれたらそのまま生かして臓器を摘出する。
そんなことを日本人ができますか。

死生観は各々の民族が長年掛けて培ってきたことです。
それを無視して良いのですか。

死ねば人は物ですか。

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