大分うみがめ・ネットワーク活動レポート【事務局】NPO法人おおいた環境保全フォーラム

大分県のアカウミガメの上陸・産卵やウミガメ種の標識調査やストランディングなどの最新のウミガメ情報を発信します!

大分県ウミガメ産卵速報!(2013年5月31日現在)

2013年05月31日 | 生物多様性
今年の初上陸/初産卵は、予想もしなかった別府市関の江海岸で5月7日ごろ(推定)で調査記録がある過去10年で一番早い上陸・産卵であった。また例年に比べ一か月以上早い上陸であった。(去年の初上陸はのうさかの浜の6月16日)5月31日時点の上陸/産卵の集計は上陸数4回、産卵数4回でその詳細は以下の通り。

1.産卵日:5月7日ごろ(産卵確認が遅れたため産卵日は推定)産卵場所:別府市関の江海岸(人工海浜部)
  産卵数:84個 産卵巣処置:移植保護
2.産卵日:5月22日未明 産卵場所:別府市関の江海岸(人工海浜部) 産卵数:128個 産卵巣処置:移植保護
(NO1 上陸・帰海足跡)

(NO2 上陸・帰海足跡)

(産卵巣)


3.産卵日:5月23日未明 産卵場所:佐伯市米水津、間越海岸 産卵数:121個 産卵巣処置:現状保護
(上陸・帰海足跡)

(産卵巣)


4.産卵日:5月30日未明 産卵場所:佐伯市蒲江、元猿・のうさかの浜 産卵数:131個 産卵巣処置:移植保護
(上陸・帰海足跡)

(産卵巣)




大分の海岸も産卵真近か?

2013年05月16日 | 生物多様性
5月15日にアカウミガメ成体の混獲があったばかりの米水津湾間越沖で今日もアカウミガメ♀成体の混獲がありました。
甲長900mm近い雌カメで産卵のため沿岸域に回遊したものと思われます。
このアカウミガメを含め保護中のアオウミガメ、タイマイ 計3頭を5月19日に間越海岸から放流する予定です。

産卵間近?間越でアカ♀混獲!

2013年05月09日 | 生物多様性
5月9日、佐伯市間越の定置網でアカウミガメ♀の成体とアオウミガメの混獲があり調査に行ってきました。


重量80kgを超えるため水槽ごとクレーンで引き上げ。


種:アカウミガメ サイズ:成体(直甲長835mm) 雌雄:♀ 標識:なし


種:アオウミガメ サイズ:未成体(直甲長760mm) 雌雄:♀ 標識:なし
 

今回混獲があった定置網は、間越海岸のすぐ沖に設置しており産卵間近のアカウミガメが3月頃より迷入することが多くなります。
定置網は正面半島すぐ沖にあり漁港の手前に間越海岸が見えます。
 


アカウミガメの標本完成!

2013年05月08日 | 生物多様性
去年2月蒲江、屋形島の海岸に漂着した未成体(甲長670mm)アカウミガメの生態標本が完成しました。このサイズのアカウミガメはなぜか大分県では多く発見されますが全国的には発見例が少なく、まだ謎だらけのアカウミガメの成長回遊を解明する手掛かりになるのではないかと期待されています。