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現地に着いたのは、午前1:30でした。

眠気も出てきていたのですが、お腹も空いていたのでとりあえず「吉牛」へ・・
あっ、そう今は「吉ブー」でしたっけ?

深夜に開いていてくれるのは、大変助かります。

店内に入り、「豚丼の大盛り」を頂きました。
(寝る前なんで・・と思ったのですが思わず”大盛り”と言ってしまいました。)


お腹も満足したので現場の近くへ移動し、駐車の出来るスペースを見つけ”安眠体制”完了!

午前2:30就寝。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日?
当日、目覚めたのは8:20分。

少し眠いが、応援部隊のB君をバス停近くまで迎えに行き、サークルKの駐車場で作業服に着替えて現場に向かいました。。。

現地では、ご長男が待っておられました。

ご挨拶をし、部屋に入ろうとしたのですが・・・・・・・・

死後、1ヵ月の現場ですが、亡くなっていたのは2階で1階は、まだまだ綺麗なお家です。
しかし、床にはハエの死骸が無数に・・・・

当然土足で上がる訳にはいけません。

スリッパに履き替え、2階に上がっていきました。
2階は、1階の数十倍のハエの死骸と蛆たちがびっしりで足の踏み場も無い状態です・・・・・・・・・・
足の踏み場を選びながら、亡くなっていた奥の部屋に入りました。

故人様の亡くなっていたあたりは、茶褐色のグリスのような脂がべっとりと畳と布団に付着しており強烈な死臭が鼻を刺激します、床には頭の髪の毛がバサッと落ちて、床にへばり付いていました。

私は、1階に降りご長男とお話しました。

「死後、1ヵ月と言う事なんですが、お母様は?」

「母は、病気でもう1年以上入院しているので・・」

「そうですが、ではお父さんはお一人で住んでおられたのですね。」

「いや、3ヶ月ほど前までは、祖母も一緒にいたんですが、親父が我がままばかり言うんで、私の家に来てしまって家に住んでいるのです。」
「最近になって、親父が体調も芳しくなく弱気な事を言っていたので心配はしていたのですが・・・・・・」

「それで、お母様には?」

「主治医の先生と相談して、昨日話しました。」
「ショックは受けていたようですが、現場を見ていないのでまだそれほど・・」

「そうですか、大変ですが頑張ってくださいね。」

「はい、とにかくこの部屋だけは何とかして後は、しばらくゆっくり考えようと思っています、弟もいるのですが私と喧嘩をしておりまして、まだここにも来ていないのです。」
「火葬は、行いましたが葬儀は誰も来ないので辞めようかと思っています。」

「お仕事も有るでしょうから、ゆっくりで良いんじゃないですか・・」

「そうですね今は、何も考えられないです・・・・」


このような、お話をしながら金額面のお見積もしなくてはいけません、このタイミングが結構切り出しにくいのです。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


しばらく、お勤め先のお仕事の話をお聞きし、タイミングをみて見積のお話をさせていただきました。
見積金額にご了解くださり、作業を開始する事に。

B君と私は、手袋を2重にはめて2階に上がり、遺品の撤去を行いました。
畳を撤去し、床材に染み込んだ部分を洗浄液をつけこすり吹き上げて清掃と消毒、脱臭機を設置し作業は完了しました。

2週間後に、お伺いし機械の撤去と最後の消毒作業をして完了します。。

作業中は大雨で、ご近所は死臭は気づかれていなかった様です。

車の積み込時には、雨に濡れた為か帰りの運転席でも死臭を感じることは無かったのですが、自分たちが臭いに馴れたからかもしれませんね。。



コメント ( 12 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
記述は正確に ()
2006-07-05 22:36:38
>死後、1週間の現場ですが、

>「死後、一ヶ月と言う事なんですが



訳が分かりません



 
 
 
(v)さん (管理人)
2006-07-05 22:58:55
ご指摘有難う御座います。

記入ミス、訂正いたしました。。

これからも宜しくお願いいたします。
 
 
 
Unknown (キノコ)
2006-07-06 00:37:00
梅雨でジメジメしていてこの時期の雨はあまり好きではないのですが、

作業中には恵みの雨となったみたいですね。

夏の死後一ヶ月。。。

腐敗も早く大変かと思いますがお疲れ様でございました。

 
 
 
Unknown (相談員)
2006-07-06 07:10:43
お疲れ様でした。>すみません、月並みなことしか言えません。
 
 
 
Unknown (ねぎ)
2006-07-06 08:53:41
お仕事お疲れさまでした。

死後1ヶ月も経過ですか・・・家族の方はどうやって気付いたのでしょうかね?

私はイモムシ系がめっぽう苦手なので、蛆が足の踏み場が無いほどいる場面に遭遇したら、失神します・・・。日記を読んでいつも「お仕事とはいえ偉いなぁ」と思っております!頑張ってくださいね。
 
 
 
お疲れ様でした (てるプー)
2006-07-06 09:25:32
近隣の死臭被害には 恵みの雨になったようですね。

それにしても 今の季節は死後1ヶ月で蛆だらけですか。。同居のお祖母さんも逃げ出すほどわがままな生き方の結果がこうなるのですね。自業自得とはいえ きついですね~。綺麗な家でも幸せな家庭ではなかったのですね。なんだか 考えさせられます。。。
 
 
 
(キノコ)さま (管理人)
2006-07-06 09:32:13
有難う御座います。。

私も普段雨が好きでは有りませんが、昨日は助かりましたね。
 
 
 
(ねぎ)さん (管理人)
2006-07-06 09:36:06
見つけたのは、合鍵を持っていたご長男です。

以前の電話の事を、最近急に思い出し心配になって来たら・・・。それから警察を呼んだようです。

ですからこの自宅の窓ガラスは割れていませんでした。

 
 
 
おかえりなさい (rei)
2006-07-06 14:02:26
今回も相当大変だったようですね。お疲れ様です。

このような状態で発見されるのは悲しみ以前に驚きとはじめての状況に戸惑うのでしょうけど、毎回ご遺族の方は落ち着いていらっしゃるなぁと感心するばかりです。

いつも、実際私がそうなったらどうするのだろう…と両者に当てはめて考えているのですが全く想像がつきません。

生を受けたからには死も必ず待ち受けているということは頭の中では解っているのですが、その恐怖に怯える日々をすごしています。

ここで少し立ち直ったこともありますが、正直ここで死の恐ろしさも同時に知りえた気がします。

今日は少しブルーなのでここらへんで・・・
 
 
 
(rei)さん (管理人)
2006-07-06 14:38:58
有難う御座います。

なかなか簡単に受け入れれるものではないですよね。

私も、仕事柄家族とはなかなか一緒に居れません、実家なんてなおさらです。

今日、電話でもしてみようかと思います。
 
 
 
ご苦労様でした (kotarou365)
2006-07-06 18:27:48
お仕事とはいえ本当にご苦労様でした。ご長男も大変でしたね、きっと驚いた事でしょうね。脱臭機を一月ほど置くことで死臭ってずいぶん減るものなのですか?
 
 
 
隣人が... (ぴの)
2011-09-11 20:46:06
親族にあたる人ですが今日の夕方、外が騒がしく聞くとおばさんが亡くなっていました。死後1ヶ月だそうで自殺かどうかは捜査中みたいです。異臭もなく田舎であるため、隣とはいえ全く気づきませんでした。おばさんは人嫌いでなかなか接する機会もありませんでした。しかし、独り暮らしだったことは知っていたのに…。1ヶ月も気付かなかったことが悔しくてなりません。おばさんもきっと髪の毛が抜け落ちる程変わり果ててしまっていたのでしょうか…。後悔が募るばかりです。
 
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