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本日は、ある会社の会長、社長の就任祝賀会に行ってきました。

有名ホテルでの盛大な祝賀会で、多くの政財界の方々が列席されておりまして、おそらく私が最年少だと思います。

少し場違いな思いを持ちつつ、乾杯の後は高級な料理を食べまくっていた私でしたが、数名のお知り合いとお話をしているうちにローストビーフが無くなってしまったのが心残りでした・・・・

「それで?」

いや、今日のタイトルには関係ない話でした・・スミマセン

ではでは、本題に。


実はその祝賀会の後、私は地下鉄に乗ってある所にお伺いする予定になっていました。

東京の地下鉄はとても複雑で、いつも車で移動する事が多い私にとっては目的地に着くためにはかなりの苦労を要します。

いつも、改札前ではしばらく悩んでしまいます。

今日も事前に調べておいたはずなのですが、やっぱり改札前では不安になってしばらく立ち止まってしまいました。

しかし、念のために駅員さんに確認をして乗車したのでなんとか目的地に着くことが出来ました。

そして3番出口を目指して歩き、階段を上がりだした時に気づいたのです。

困った事に、階段を降りてくる人は、みんな傘を持っているではありませんか!

びっくりするような事ではありませんが、私は傘を持っていません。

どうも地下鉄で移動している30分ほどの間に雨が降りだしていたようです。


”あぁ・・出口にコンビニでもあったらいいけど結構降っていたらどうしようか?出口から目的地までは500mは有るし、走って行けば祝賀会でもらったお土産がぬれてしまうしなぁ”

なんて考えながら階段を上がっていきました。

そして、地上まであと残り10段まで上がってきた時でした。

「すみません、傘をもらってくれませんか?」

そんな言葉が聞こえてきたのです。

わたしの頭の中では、”そんな偶然は無いよな、知り合いがここに居るわけもないし、別の人の話だろうな”と一瞬のうちに結論がついていました。

しかし、また同じ言葉が私に向って聞こえてくるような気がするのです。

「もらってもらえませんか?」

私は恐るおそるその声の主の顔を見ましたが、そこには間違いなく私をみて傘を差し出している初老の女性がおられたのです。

「はい!ありがとうございます」

その瞬間、私はお礼を言って傘を受け取っていました。

なんともすごいタイミングですよね。

もしかしたら私の顔に「傘ください」と書いてあったのでしょうか?

とにかく、その数秒後にはお互いの姿は見えなくなっていました。

もう、その方とお会いすり事はないでしょうが、私にとってはとても有難くいつまでも記憶に残る良い思い出になったのでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


それから地上に出た私は、さっそく傘をさして歩き出そうとしました。

そうすると、その傘なんですが・・・

小学生用じゃないかと思うような小さな傘だったのです。。

私は、もらい物の手提げ袋が濡れないように、小さなかさの中に全てが収まるように小さくなりながら歩いて行きました。

もしかすると周りからは、少し小太りの私が小さな傘をさして、体を小さく縮めながら歩いている様は、ちょっと面白く映ったかもしれませんね。


それでも雨の日には傘が有るのと無いのとでは大違い!精神的にもものすごく助かりました、本当に有難かったです!

私に傘を下さった、お母さん!

本当に助かりました、有難うございます。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


無事に目的地に着き要件を終わらせ、最後に先ほどの出来事をお話をさせてもらいました。

皆さん、びっくりして「そんな事もあるのですね、東京も捨てたもんじゃないですよね」なんて言う方もおられました。


そして帰り道。

私は、電車を降りるときに傘を持っていない人がいたら、自分も傘をあげようと考えたのです。

ただし、””私より体の小さめの方へ。。””

しかし、駅を降りた時には雨がまだ本降りで、傘をあげてしまうと自分が傘を買わないといけなくなってしまうので、結局目的を達成出来ないまま会社まで傘にお世話になりながら一緒に帰ってきたのでした。

次回の雨の日には、なんとか実行したいと思っています。


今回のような事が自然に日常的に起こるようになれば、もっと人間関係が豊かになり、思いやりの溢れた素晴らしい社会になるような気がしませんか?




コメント ( 7 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (くすか)
2008-04-18 08:27:36
いいお話をありがとうございます!
晴れたらパッと消える傘はないかな?
と思っていたのですが
なんだ必要な誰かにあげればいいのですね。

傘たてには、忘れ物の傘がいっぱいあります。
突然の雨で困っている学校帰りの子に
あげればいいなと思いました。
 
 
 
Unknown (能登のちゃこ)
2008-04-18 08:57:21
 うわー、素敵なできごとですね!
 初老の女性からの傘のバトンタッチ。
遠慮がちな女性の申し出も、
素直にありがとう、と受けられた管理人様の態度。
 うっとおしい雨ですが、こちらまで爽やかな心持になれました。
 善意の傘のバトンタッチ、うまくいくといいですね。 
 
 
 
心が和みました (葉桜)
2008-04-18 12:36:00
こういう親切、あると嬉しいですね。
 
 
 
Unknown (マストバイ!!!)
2008-04-20 03:20:06
先日のワイドスクランブル見させていただきました!!
僕が一番すごいな~と感じたのは、悲惨な現場にありながら、温かい目を持った皆様です。

本当に偶然でその日は休みだって、ふとテレビを見ていたところでしたからビックリいたしました!!笑

正直、綺麗事は言っていられない現場だと思います。

でも、吉田社長を含め、皆様愛情深く対応されておられるから顧客が増えるんだな!と深く考えさせられました。

吉田社長も当然ですが、キーパーズの皆様一人一人、本当に素敵だと思います。

その精神、少し頂きながら頑張りたい!!!と思いました。

本当に大変なお仕事でしょうが、皆様、頑張ってください!!!   本当に応援しております!!!
 
 
 
それもまた (mao)
2008-04-21 21:38:16
ご人徳あればこそ、
なのではないでしょうか

地球は丸いですからね。
右の人を助ければ、
東の人から助けられるってもんです
 
 
 
素晴しい (ありてん)
2008-04-23 22:00:27
「すみません、傘をもらってくれませんか?」

はたして、自分が困っている方に傘を差し出す際にこの言葉が出るのかしら?

行動も素敵なら、言葉も素晴しい。

神様がその女性になって現れたのかしら?と思えてしまうくらい素敵なお話です。

そんな出来事を呼び寄せるのは社長さんの日頃の行いですよね。

感動のお裾分けを ありがとうございます。
 
 
 
心温まるお話ですね (サカミチ)
2008-09-06 05:59:38
はじめまして。
素敵なエピソードに心温まりました。

それとは別の話ですが、私も素敵な場所を知っています。
小田急線の「玉川学園前」という駅には、大きめの傘たてがあって、そこには、電車内で忘れられた傘が、
結構な数、無造作に置かれていて、「善意の傘」という張り紙がしてあるのです。
これは、電車から降りたときに雨が降っていた、けど傘がない! という人が、自由に使っていい、そして後で戻しといてね、というシステムなのです。
そういうのって、素敵ですよね。

既にご存知のお話だったら失礼いたしました。

(ちなみに私、その玉川学園前駅の本屋で偶然に吉田さんの著書に出逢い、どうしてもある提案をお伝えしたくなって(こんなこと初めてです!)確か8月31日にキーパーズに電話をした者です)
 
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