kebaneco日記

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投資利益は誰のもの?

2006年05月25日 | 折々の話題
kebaneco家唯一のグリーン。その健康状態が懸念されていたレモンの木(下の鉢植え)は息を吹き返し、随分と新芽が伸びてきた。去年買ったときにはマロに喰い散らかされたグリーンは白い花を付け、生協でかった苗は買ったときの3倍くらいの大きさになって紫色の花をつけている。ま、これで投資回収やね(笑)

投資回収といえば・・・

最近3月決算期の企業が昨年度の業績発表をしている。銀行が軒並み業績好調だったことから、ワイドショーなどのコメンテーターの口調が銀行に批判的だ。まぁ、単に「有名」「話題の人」ってだけでゲストになり、専門分野じゃなくても何にでもコメントする人たちの良識にも疑問符がつくし、そういう人を呼ぶ制作側のテレビ局にも「視聴者をバカにしないで欲しい」と思うのだけど・・・

そのコメンテーター様たち「公的資金を投入してもらって預金にほとんど金利をつけず稼いだ金じゃないか、その利益を預金者に還元せよ!」という批判を口をそろえて展開している。確かに心情としては「そうだよね」と思うけど、そんなことなら視聴者はみんなテレビの前でそう思ってるって。お金もらってテレビに出て公共の電波使ってんだから、もっと付加価値つけてみせたらど~やねん?と思う。

たとえば・・・

じゃあ利息がつかないってわかっていて「元本保証だから」と銀行にお金預けて何もしなかった人は「銀行が儲けたから金利あげろ!」って言える立場にあるのか?他の手段があったにもかかわらず、あえて普通預金とか定期預金にお金預けていたのだから、それはど~なのかな~~~とでも言ってみたら?袋叩きに会うだろうケド(笑)

それとも・・・

「公的資金」って要は税金。しかも各行は公的資金の返済に当たって政府を決して損させてはいない。つまり「利息」をたっぷり払って返済している。てぇことは~、その儲かったお金は誰のもの?納税者様のものじゃあないのかい?納税額に比例して返してもらおうじゃないの。そもそもこのご時世、公務員と言われる人たちの手にお金を置いておくとどんな方法で私腹を肥やすために使われるか分ったもんじゃない。だったら「納税者のお金なんだから、さっさとお返し!」とでも言ってみるとかさ。テレビに出てみんなと同じことしか言わない、メインキャスターの発言に頷くだけなら、出なくてもい~んじゃないだろうか?


kebaとしては企業の利益については株主に帰属するものだと思うので、納税者としてそっちをうんぬんすることはできないと思う。だからユーザーとして賢くなって健全になった銀行間の競争の漁夫の利を得ることしかないのではないかと思う。金利が高いところとか手数料が安いところを選んでメインバンクにする、比較的安全で中程度に利回りのいい投資商品にお金を少しシフトするとか・・・。詳しいことは自称keba専属ファイナンシャル・アドバイザーの父に聞くことにしてるけど(笑)。なので、keba自身は決して賢いユーザーではない、とほほ。という程度にしか考えてないので、不思議と銀行が儲けていることに歯噛みしたりしない。

だけど政府が投資に使ったお金は公的資金という名の税金なので、我々は出資者である(こじつけ?)。よってその投資利益には所有権が主張できるのではないか?と思うのだけど、ど~なのかな~~~??

なんでそんなこと言うかというと、この「投資利益」半端じゃない額なのよ。どうして政府は黙っていられるんだろうか?なんでニュースはそこを突かないのだろうか?と疑問でしょうがないから。たとえば、24日に残っている公的資金のうち約2066億円を返済した三菱UFJフィナンシャルグループの場合、新聞報道によると682億円ほど政府に儲けさせた。元本が2066億でそれに対する利益が682億だから実に33%。ぎょえ~~なのよ。

銀行に投入された公的資金投資総額は膨大。だからそこからものすごい金額の投資利益があがってんじゃないのか?でもメディアでは個別銀行の動きしか報道しないから、「公的資金トータル」の投資利益率ってどんなものなのか把握するにはちょっとした情報収集努力が必要。でも原資は税金なので政府は儲けた総額と使い道(返せぇ~~!!)をきちんと発表する義務があるんじゃないのか?と思う。

kebaは税金を「keba様のお金!無駄遣いするな!!」と紙幣に書いて納税したいくらい(笑)税金とか社会保険料の使い方には文句たらたら。社会保険庁に到っては、掛け金全額返してもらって解散して欲しいと思ってるくらい。だから無駄遣いが撲滅できないなら、せめて説明責任くらい果たして欲しいんだよね~~


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2 コメント

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同感です。 (遠縁のおじさん)
2006-05-25 20:13:32
日本における金融・資本市場の一般知識はあまりにも低いレベルというのが実感です。なんとなくお金のことをあれこれ教えるのははしたないといった風潮があるのでしょうか、資本主義国家としての経済規模対比で日本人の理解度は残念ながら社会主義的です。経営者の集まりでも株主に視点を置いた資本コスト論などいおうものなら、ボス猫に袋たたきにされる子ねこのごとく(いや、もっとひどいか、、、)ぼこぼこになりかねません。その風向きに敏感なタレント評論家は、タブロイド的なフレーズを好んで使うし。ニッポン村社会はこのままどこまで行くのでしょうか。はやくグローバルな視点を持たないと完全においてかれます。とほ。
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そうなんですよね~~ (keba)
2006-05-25 20:25:08
そのくせライブドアみたいな実体の無い会社に投資しておきながら「損した」って訴訟するみたいな、妙なアメリカナイズ(?)されたところもあったりして、バランス悪いですよね。

実体のある会社だったら粉飾決算で破綻しても、鐘紡みたいに買い手が現れたり、仮に清算になっても一株あたり純資産に応じた配当(?)があったりするなずなので、「ライブドアに一攫千金を夢見た」自分をまずは「はしたない」と思うべきではないかと思ったりします。

他にも資本市場関係だと、個人的には村上ファンドに対する批判も「ファンド=お金を右から左に移して何もせず金儲けする人」っていう感情論に支配された批判が多くて、あまり建設的とは思えず好きじゃありません。



そういう意味で、郵政民営化によってできるであろう「郵便貯金銀行」が投資商品をリスクをちゃんと説明する人たちによって販売を始めれば、それはそれなりの草の根投資家教育として「資本主義化」への大きな波になるのかな~などとも期待したくなります。気が遠くなるけど(笑)
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