魂(Seoul)ブログ!

カナタ語学院に短期留学してました。

【読書】朝鮮王朝、人物史

2015年08月25日 | 韓国語と韓国文化


また本の紹介です。

朝鮮王朝 運命を切り拓いた王と妃たち (角川ソフィア文庫)

ほんと、読み出したらとまらないです、コレ。

人物ごとにエピソードがまとめてあって、
電車の中でもサクッと読めます。

関連ドラマも書いてあって、
これを読むと、「ホジュン」見ようかな、
「風の絵師」も面白そうだな、とか思います。

また、何気なく見ていたあのドラマはこの時代だったのか、
というのがわかり、ちょっと歴史に詳しくなった気分です。笑

古い本なので、最近のドラマは載っていないのですが、

ふと思って、トキメキ成均館の王様が、
誰の設定のか調べてみると、正祖(チョンジョ)

・実学を重視した文化政策を打ち出し
・身分が低くても、才能ある若い官吏を多く採用
・祖父である英祖(ヨンジョ)に父親を殺されるが、
 その祖父に才能を見出され王位に、という数奇な運命。
 ※ユチョンのドラマでもこれが鍵。おかげで、ユアインが忍者をしてますw

で、この王様、本名を李祘というのですが、、
そう、彼こそが「イ・サン」なのです。

イ・サンは、母親が見ているのをたまに見たくらいでしたが、
あのドラマ、有名ですよね。
正祖は、親思いの名君として、今でも人気のある王様なんだそうです。

成均館で、いち早く主人公の正体を見抜きながら、
優しく見守っていた先生、、チョン・ヤギョンというのですが、
実は彼も有名な人物で、この本に載っています。

ドラマでは、王様が唯一心を許している「親友」としても描かれ、
ユチョンが成均館でやらかすあれこれや、
主人公=実は女!、も大目に見てもらいました。

本の中では、「朝鮮時代のダヴィンチ」と紹介されており、
成均館で学問を教えるかたわら、
正祖(チョンジョ)の水原華城プロジェクトでは、
西洋建築を参考にしたこれまでにない防衛設備をつくったり、
工期短縮のために重機を開発したり、と
あらゆる分野で才能を発揮した人物です。

わかっていたら、ドラマをもっと楽しめたなー、というエピソードがいっぱいで、
面白く読みました。オススメです。



【読書】韓国を食べる

2015年08月23日 | 韓国語と韓国文化

韓国を食べる

もしかして、前にも紹介しましたか?
黒田勝弘さんの、食から見た韓国論です。

おなじみの韓国料理から、地方の名物まで。
たくさんの料理が出てきてワクワクします。

そこから垣間見える韓国の歴史、文化、
そして韓国人の生態...

久しぶりに読み返したら、また発見があり、面白い!

読み応えある一冊です。

筆者は今年74歳。
彼が若い頃に体験した韓国と、私の韓国体験。
違いもあるけど、共通点もたくさんあって、
留学で、仕事で、韓国と深く関わったことのある人ならきっと楽しく読めますよ。

愛とユーモアに溢れた韓国への眼差しもいいなーと思います。

おすすめです。


【韓国と働く】エピソード、言われたことはやる

2015年08月21日 | 帰国後の仕事
全3編:最初から読む
韓国人と働く場合、
「言われた通りにやる」ことが大事、という話をしました。

これ、裏返すと、
「言われたことしかやらない」になります。

ヒョンの会社で、う〜ん。。と思ったエピソードがあるので紹介します。

ヒョンというのは、
私が留学中に出会った東大門の靴屋のお兄さん。
韓国ではいくつかのショップを経営している社長さんです。

そんな彼が、日本でも自分の靴を売りたい。
今も少し売っているけどうまくいっていない。

そう言われて、ちょっとずつ仕事を手伝うようになり、
(最初は、商品説明文の翻訳だった)
今のように一緒に商売するようになりました。

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ヒョンは最初、Qoo10で販売をしていました。
彼は日本語がNGなので、日本語ができるスタッフを一人つけ、
受注〜発送までを彼女にやらせてました。

ある日、住所ラベルを見ていたら、
「ライオンズマンシ」でとまっているラベルを発見。

「ねぇ、これ住所が途中で終わってるよ。部屋番号も無い」

郵便番号は1行目、住所は2行目、名前は3行目・・・
そうやって機械的にコピペするだけ。

「注文情報と、住所ラベルがあってるかどうか、確認しないの・・・?」
「それは言われてません。」

うーん。。

あと、人によっては、備考欄に「絶対午前中で」、とか書く人もいますが、
そういうのもスルーされてました。

言い分を聞けば、
「時間指定は、ちゃんと選択する場所がある。それなのに、どうして他の場所を見る必要がありますか」
「でもさ、書いてあるんだから対応してあげようよ」

万事がこの調子でした。

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さりげなくヒョンに聞けば、
「あいつは、言われたことはちゃんとやるし、仕事が早い。日本語もできる」
それで、日本向けQoo10も彼女に一任していたわけですが。

私から見れば、とても危うかったです。

でも、ヒョンの評価ポイントと、職場での彼女の様子を見て、
私なりに、なるほど、これが韓国の会社で生き抜く術なのね、と思ったり。

心から納得はできなかったけど、後々役に立ちました。



【韓国と働く】教わる者の心構え。

2015年08月19日 | 帰国後の仕事
→全3編:最初から読む
先日、韓国の会社はちゃんと仕事教えない、という話をしました。

教えることは教えるけど、
どうしてそうするのか、という説明はない。

たとえ、そのシステム使うのが初めてだろうが、
ある程度経験あろうが、教え方は一緒。

「こうして、あーして、こう。OK?」

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そうじゃない会社もある、
もっと丁寧に教えてくれる韓国人もいる。

・・・とは思いますが、私の持論は、
そんな細やかな(器用な)教え方は韓国らしくない!

教えてる方も、実はよくわかってない、
ってこともあるのが韓国スタイル。
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韓国でワーホリする人、
あるいは私みたいに、帰国後韓国の会社で働く人へ。

韓国人と働くことになったら、
最初は「言われた通り」を意識してください。

説明は、何度聞いても、それ以上出てきません。
だから、一回目に、耳かっぽじって聞いて、必死にメモする。

「どうしてそうやるの?」「なんで?」という思いが頭をかすめても、
まずは「言われた通り」にやる。

なんとなくだけど、、
軍隊気質も若干ある韓国の会社では、
仕事に+αの付加価値をだすことより、
(俺が)言ったことを完璧にやった、ほうが評価される気がします。
日本人的感覚ではどう見ても雑でも、早くやれ、と言ったらたぶん早くやった方が評価されます。

そして、一度説明受けたらできて当然、ということをお忘れなく。

韓国人は、基本せっかちなひとが多いので、
2回説明するだけで、イラっとするみたいです。

わかる気がするでしょ?笑

韓国の会社で働きたいと思ったら、まず韓国語が必要。でもこれは、入るまでの話で、入ってからは、文化の違いに対応する力が必要です。

韓国ワーホリに行って、バイトとして同世代の子から仕事教わる場合、そいつの教え方が悪い!とか思ってしまうかもしれません。

国が違えば、働き方が違うのも当然。
あれ?っと思っても、まずは受け止めることが重要です。

その3につづく


【韓国と働く】仕事の教え方

2015年08月17日 | 帰国後の仕事
最近、勤め先(某韓国ファッションサイト)に新しい人が入りました。

韓国が好きで、ネットでもしょっちゅうお洋服を買う。
韓国語は、全然わかりません、という人。

彼女にお願いするのは、
商品の梱包と、発送メールの送信なので、
韓国語は話せなくてOKなんですが。

日本にありながら、
「ザ・韓国」のうちの事務所に、ちょっと衝撃を受けたみたいです。

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「昨日説明したじゃん!」

私はその場にいなかったのですが、
こう言ってブチ切れられたらしい。

韓国では、
一回やり方説明したら、次は一人でできるよね?
ということが多い。

しかも、その説明というのも、
「ここクリックして、この数字を入力して、
2箇所にチェック入れたら、確定。」

みたいな、表面上の操作だけで、
どうしてこうするのか、という説明はなし。
それでいて、
じゃ、わかったよね、あとはよろしくって感じで、
初めましての挨拶もそこそこに、仕事を振る!

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ヒョンと仕事しているので、
ここら辺の「韓国スタイル」には一度洗礼を受けてる私。

・・・という人の方が珍しかったみたい。

韓国と仕事するのが当たり前になりすぎて、鈍くなっていましたが、、
たまげたことはたくさんありました。

これから、こんな話もしようと思います。
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で、仕事の教え方。
あんまり説明しないんですよね。

私のほうも、
1から説明してると怒られます。

やってるうちに分かることは言わないで、時間がもったいない、
とりあえず操作だけ教えて、とのこと。
それも、一回言ったら覚える(出来る)のが当然。

ある程度、背景を説明しないと、
操作も覚えられないと思うんですが。
(ネットショップの経験もないし。。)
モヤモヤしながら、手順だけ教えてます。

何もわからないまま、表面の手順だけ覚えて仕事させられるって、怖くないですか?
(命とか、安全に関わる仕事じゃないけれど・・・)
日本人的感覚では、
こんなやり方じゃいつか絶対にミスが起きる、と思います。

一方、韓国人を見ると、
言われた通りにやってミスが起きたんだから知らなーい。

うーん。。^^;

今回、序章ということで、かなりザクッと書きました。
これでは誤解与える部分もあると思うので、また書きます!!

その2に続く