稲葉七段が横歩取りの名手であることは衆目一致するところだろう。竜王戦で渡辺を破った対局を見てパックスイナーバを感じた将棋ファンは多かったに違いない。
稲葉の魅力は通常は損(駒損や犠牲手)と切り捨てられる変化に積極的に切り込むことだ。躊躇ない果敢な着手で平然とせめあい圧倒する。飛信隊が限られた手勢で大軍に楔を打ち込むような爽快感。
整備された定石から離れての着手を選択するため相手が指しやすくなるはず。そんななかで七割勝ち続けるのは、読みの早さ正確さと、それが未知の領域で相手を上回るという自信。不徳ともとれる積極性こそがイナバリズムである。
え、わけわからんって?
たしかに。
えー、じゃぁちょい一例。
3筋を伸ばして飛車の稼働域を広げた局面。
8筋の飛車は歩交換を終えて役割を果たした。
さ、85飛に引き上げるかな?と、思いきや…
ずばーーーああぁぁああーーー
はや。何手目すか。
落ち着いて(違)
狙いは天王山の角打ち。
そういえば将棋って「指す」って言葉を使うのに、
「角打ち」っていうよね。
手駒を打つこと、手駒はささない。
指すは、盤上の駒に指針を示す、という意味合いなんだろうか。
だとすると手駒を打つことと盤上の駒を指すことには大きな違いがあるんだろうか。
転職対策で玉手箱の模擬試験を探してるナウ
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