稲葉七段が横歩取りの名手であることは衆目一致するところだろう。竜王戦で渡辺を破った対局を見てパックスイナーバを感じた将棋ファンは多かったに違いない。
稲葉の魅力は通常は損(駒損や犠牲手)と切り捨てられる変化に積極的に切り込むことだ。躊躇ない果敢な着手で平然とせめあい圧倒する。飛信隊が限られた手勢で大軍に楔を打ち込むような爽快感。
整備された定石から離れての着手を選択するため相手が指しやすくなるは . . . 本文を読む
初心者
→一間トビが良い と教わる
級位者
→二間トビのほうが得じゃん! とか感じる
有段者
→二間トビ、ケイマ、様々な工夫を知り、読みを入れて対局を有利に運ぼうと構想する。この創意工夫、読み、全局を見て考える力は、ビジネスにも効果があるとして、囲碁の知的価値を形作る一要素だと考えて間違いない。まさに三蔵法師の歩む先、虹の付け根、エンジェルスラダーの元、つまりは、囲碁の極致。
プロ
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2015年は「安」という字に象徴されたという。
さて2016年はどうなるだろう。
不肖ながら予想
囲碁界は「七」(七冠達成が最大イベントになることを期待)
将棋界は「乱」(稲葉、糸谷、佐藤天彦、豊島らの下克上が、羽生世代を討ち取ることを期待)
人間界は「綻」(マイナンバー、保険制度、TPPの制度的課題(綻び)が明るみに出る年になる気がする)
特に佐藤天彦の勢いは尋常じゃないね。
この人に横 . . . 本文を読む