囲碁と将棋はどっちが面白いんだろう

囲碁の活動と将棋の活動を通じてその面白さに迫る

若い世代の進撃

2016年06月29日 | 将棋

将棋の世界も囲碁と似た状況で、
2、3年前までは羽生さんと羽生世代、そして渡辺さんが中心になってタイトルをとりあっていましたが、
いつのまにか、若手がすごい。
なかでも竜王位を渡辺明から奪取した糸谷がすごい。

彼は哲学を専攻するインテリ、論理派で、
話すことは意外に庶民感覚を持つバランス派。
なので解説もとてもわかりやすいですよね。
棋士室に彼が来ると必ず観戦記者にわかりやすいコメントをくれるので、
ライブ中継にはよく現れます。

NHK杯をとった村山、名人をとった天彦、そして棋聖の第一局を制した永瀬。
今年も将棋から、目がはなせない!


話に上がったので糸谷さんの将棋を見てみよう。




糸谷といえば一手損角換わりだが、
近年はノーマル角換わりと横歩取りを連採。
力戦や右玉などトリッキーに中段玉をさしこなす一面と、
流行の定跡を最新型で極め相手を圧倒する一面が同居する。
うーん、つよい。



4八飛で少しオーソドックスな流れに戻る。

糸谷は棒銀や早繰りをみせながら腰に掛けることが多い。



流行の6八金で待つ形から、
仕掛けを待っての6四角。

からの…



6五歩!

かなり珍しい手のようだ。

6三銀、7五角、7四銀、6六角と角がバックする展開になったが、

やはり矢倉系の囲いには6六の位置が急所のようだ。



勢い飛車で1筋を狙う。
1三に歩を垂らす筋が厳しい。



角で攻めてきても、平然と飛車角交換しての



5六角!
2枚並ぶと玉が不自由に見えます。



単手数で投了となりました。


しかしこのライブ中継ソフトは本当にわかりやすい。
将棋が囲碁に優ると感じる大きなポイントの1つのだと僕は感じました。

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