囲碁と将棋はどっちが面白いんだろう

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藤井聡太五段、昇段おめでとう

2018年02月04日 | 将棋

■ 藤井聡太四段がC級二組で昇級を確定!

将棋界のみならず世間を騒がせた中学生が
またもややってくれました。
名人戦の下位リーグにあたる「C級二組」で昇級を決めたのです。

( ̄▽ ̄;)なんてこと…ありえん…

入段したてで、中学生にしての昇級。
将棋界隈では考えられない偉業。
生きる伝説。神。ファラオ。

彼の強さは終盤力にあるとかいうけど
なにかそれ以上に、主導権を握る力みたいなものを感じる。
今回の梶浦四段との対局でもそれが現れた。

■ C級二組 藤井四段vs梶浦四段

棋譜を一部紹介。
スタートは相掛かり。
藤井四段は徹底して居飛車を好む。



お互い飛車先を突き合うこの戦型は
定跡が整備されていない。
構想力が試されるし、経験値も大きく影響してくる。



少し先手の梶浦四段がうまく指しているかと思われた中盤。
△6五同歩は▲6四歩打で銀交換してからの▲4六角が厳しい。
受けの良い手が難しいと棋士室の評。

ここでアモーレ聡太の一手は



銀を前に出た。

そして…



天王山に角を打ち込む。
驚きの展開だ。

自玉の近くにいる敵の銀を取らずに
放っておいて攻める。
どうしてもリスクが高いように思える。

ただし、この角は両取りの手筋。



先手側は、飛車と香車、どちらかしか逃げることができない。
つまり攻めて駒得をはかることができる。

■ 主導権を強引に握って攻め勝つスタイル

藤井四段は巧妙に指し回し、攻め勝った。
やはり攻める方が有利だということだろう。
攻めはどこかが破れれば良いが、
守りはどこか破れると一気に薄くなる。
それは囲碁でも同じ。

なかなか勝てないライバルがいるかたは、
主導権を強引に握って攻め勝つスタイルに挑戦してみてはどうだろうか。

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