今の政治家や企業トップなど本来責任をとるべき地位にある人は、
20年後、あるいはそれ以降のことはあまり考えない。
なぜか。答えは明瞭である。
多くの場合、彼らは既に定年間近になっていて、
20年後になるとそもそも生きているかどうかも怪しいからである。
今問題が生じていたとしても、それを20年先に
先送りすることができれば、彼らはそちらを選択するだろう。
先送りした結果起こる、社会全体でのコスト増大などは
彼らにとってあまり関心がない。
原発問題などはその典型である。
今、児童が被曝している場合、甲状腺がんなどの放射線障害は
20年後あたりに顕在化してくる。
では、今の政治家や東電はそのときになって、責任をとれるか?
我々は憶えておかないといけない。
マスコミがあまり報道しないからと言って、
放射能汚染は状況が全く改善していない、
むしろ悪化し続けていることに留意しておかないといけない。
福島近隣の県の、住民や農作物の放射性物質検査が
行われていない(禁止されている)と外国メディアが報道しているが、本当だろうか。