以前、マスコミ1でぼやかして書いていた内容の補足。
情報が溢れ返る昨今では、情報の取捨選択と階層化
(重要度の判定)が不可欠になってくる。
そこに編集者の価値観や性向が紛れ込む。
生データが変形するわけだが、これは努力することで
変形を少なくすることはできても、ゼロにすることはできない。
民主主義はマスコミと切り離して考えることはできない。
民主主義は個人個人が主体性を持って思考し、選挙や
議論に赴くことで初めて機能する (多数決の無意味)。
その際に不可欠なのが、十分に客観的な1次情報なので、
マスコミはそれを提供する重要な役割を担う。
この役割が果たされないときは、民主主義は容易に衆愚政治に陥る。
理想的なマスコミの本来すべきことは、「民主主義がよく機能するために」
生データの変形を極力最小限にとどめながら情報を階層化して
大衆に提供することである。ある主義を支持する情報のみを提供し、
他の重要な情報を報道しない、あるいは他の無数の情報の中に紛れ込ませて
小さく扱うのは、民主主義のシステムにとって害悪である。
捏造はいわずもがな。
ただし、少なくとも日本においては上のようなマスコミは基本的に存在しない。
のみならず、その理想を目指している報道機関もほとんどない。