昨年12月23日、
大阪桜宮高校バスケットボール部キャプテンの男子生徒が首吊り自殺。
普段から日常的に顧問から体罰を受けていたという。
顧問は強いチームを作り上げるため、
体罰を含めた厳しい部活指導を行なっていたとのこと。
あくまで伝聞だが、生徒本人は自殺前日に顧問に
「30~40回平手で叩かれた」という。
体罰についてはこのブログでも
前に記事を書いたことがある:
http://blog.goo.ne.jp/kazuno_hatake/e/5eeff767f581e84aa84484b99dfaf3ed
http://blog.goo.ne.jp/kazuno_hatake/e/09361b8ef88082739960ab2ebc918d9e
ここに偉そうに書いたことを正しいと主張していいかどうかは
自信がない。
教員側が体罰をやむを得ず使わなければいけないほど、
過酷な教育現場が存在するということも踏まえて、
2番目の記事で体罰が許されるために満たされるべき5条件を
思いつくままにあげておいた。
今回の事件はその5条件の一つ
「(5)生徒に肉体的・精神的損傷を与えないこと」
に明らかに抵触している。
そうでなくとも、自殺している以上は結果責任であり、
顧問を庇いようがない。
くどいようだが体罰は法律違反である。
今回の件を通じて5条件は訂正の必要があるとも感じる。
このキャプテンは
「(2)なぜ怒られる・体罰を受けているかは(ある程度)分かっていた」
だろう。
だが、この場合、体罰を受けても生徒本人が状況を
改善できる状況にあっただろうか?
チームを作る、リーダーシップを発揮するというのは
一部のタイプの人間を除いては非常に困難な作業であり、
言われてもなかなかできることではない。
おそらくチームの状態は必ずしも良くなかったのだろう。
しかし、彼がそれをどうにかしたいと思っていても
チームが思ったとおりに動くわけではない。
顧問でさえほとんどの場合動かすことは不可能なのである。
顧問は体罰を通じて、一体どのように状況が改善されることを
期待していたのだろう。
ともあれ、体罰が許容されるための必要条件として上げたうちの一つの
条件(2)は「体罰を受ける理由が分かっている」だけではなく、
「その原因を生徒自身の意志で速やかに解決できる」
ということも書き加えておかねばならない。
そうでなければ、体罰は生徒にとって
逃れられない苦痛にしかなりえない。
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ネットでは、自殺した生徒に対して
「自殺するくらいならキャプテンとか部活とか辞めれば良かったのに」
という声もあるが、
彼が部活を続けたいという意志を持っていたのであれば、
「自殺か、退部か」のような二者択一を迫られること自体が
そもそもおかしいのである。