昨夜は高校の同級と飲み会をしてもらった。懐かしい顔、昔の思い出話。でも何か少しピントがずれている感じがする。２０年30年と環境が違うところに住んでいると思考回路も変わってくるのかも知れない。でも、顔はオッサンになってもついこの間まで隣で眠たい授業を聞いていたあのときと同じ、たぶんいつまでも同じ。
今夜兵庫へ帰る。バイクをトランポする前に近くを走る。知らない橋や道ができていてびっくりする。山口は道が良いのは自民党のおかげなんだろう。阿部晋太郎は失敗したけど。
夜の高速を兵庫にむけて走る。土曜の夜なのでトラックが少なく、さらに交通量の少ない中国道を走ったので貸し切り状態で走る。途中3回仮眠をとり8時間かけて兵庫に到着。猫が迎えてくれた。
実家にトラックを残して、秋吉台へ向かう。カルスト台地をバイクで走るのは夢でした。こうやって実際に走ると嬉しくて顔がにやけてしまいます。カルストロードを3往復して、萩城下町を観光。萩からシマシマの模様で有名な須佐のフォルンフェルスを目指します。R9は日本海沿いに走り、素敵な風景、適度な交通量、XJRは時には車数台をスパッと抜いて快適に走ります。
しかし、そんな良いことばかり続くわけがなく、調子こいて走っていたら道端から旗を持ったガードマンが・・・・・。山口県警って書いてある。
R9で捕まってたら確実に免停だったと思えば、１６ｋオーバーは良いほうだったのかも。鳥取で職質に反抗した報いが生まれ故郷の山口県で。郷土のために有効に使って欲しい罰金でした。
昨夜の職質を反省するため、早朝の日本海温泉でミソギの入浴をする。お腹が冷えたのか、急に腹の調子が悪くなって日本海温泉は巨大な日本海公衆便所に名称変更となり、急遽水中排出を行ったが水面に固形物が浮遊し、それを避けるために移動すると引き波でさらについて来る悪循環。下痢気味なのかいつまでも排出が停止せず海岸に沿って数メートル横移動し、タマゴスープのような飛行機雲を日本海に描きました。もし、足を滑らせて転倒しようものなら、恐ろしいことになっていた。
早朝の大山への道をXJRですっ飛んで走る。スキー場へ向かう道はまっすぐ大山を目指して登っていく直線の登り。横から鹿やケモノが飛び出てきたら事故間違いなしだけど、嬉しくて１２０ｋ位でスバッと走る。
今思えばこの時から予感があったのかもしれないけど、その時は嬉しくてバイクを走らせて、山道をおっかなびっくりカーブを走る。全く車体が寝ていない変な走り方をする大型バイクにしか見えないけど、乗ってる本人はけっこうドキドキしてひきつって走っているせいか、後でやたら肩が凝ってしまった。
最近流行りのゲゲゲを見に米子まで走り、妖怪ロードを見学する。なんか来るたびに妖怪の数が増えている。キャラの多い漫画でよかったと境港の人は感謝しなければいけない。
バイクをトラックにトランポして、山陰9号線を山口を目指して走る。途中、温泉津温泉で海水浴し温泉に入浴、滝のような夕立にあい羅臼でひどい目にあったことを思い出す。今回は車なので雨はへっちゃら。
夕方、山口に無事到着。走行距離６００ｋ
まったく、いつになったら仕事を始めるのでしょうか？完全にOFFモードになり勤勉さが無くなった私は、保険証書を実家に届けることを口実にまた旅に出てしまいました。
今回はライトエースにXJRをトランポして、景色の良いところでバイクを乗り回す算段。移動がクーラー付きのトラックなので、積載量も関係なしでポイポイ荷台に荷物を積んで出発です。
篠山から姫路の北を経由して鳥取まで。山の中を冷房の効いたトラックはスイスイ走り、快適なドライブ。途中ステキな川を見つけると泳ぎ、文庫本を木陰で読み、涼しい高原で快適グーたら生活をしています。
今夜は鳥取 大山の裾野で野宿。海の向こうがイカ釣りの漁火でボーっと光り波の音が静かに聞こえます。ビール3本 酔って爆睡中、お約束のようにオマワリサンがやってきて職質をするので、暴言をはいてしまった。
仕事なんだからちゃんと対応すればよかった、数日後見事に仕返しされることになるとはこの時は知ることも無かった。
フェリーは３０ノットで揺れもせずびしっと走る。さすがに夏休みなので2等は混んでいる。夜冷房が効きすぎて寒くて目が覚める。朝めしはバイキングを腹いっぱい食べる。智美ハウスで贅沢しすぎたせいか、あのバイキングもさほど涙せず食べることができた。でも、味噌汁は涙もの。あの味、あかしあの味噌汁はぜっぴんです。
朝風呂入ってビール飲んで、昼風呂入ってビール飲んでデッキでボーっとする。北海道の思い出を最初から思い出してみるが泊まった場所がわからないキャンプ場やどこを走ったかわからない日があったりで、それだけ目いっぱい楽しんだことになる。
明日から篠山で普通の暮らしが待っている。北海道病はしばらく続くだろう。屋根の仕事は9月からだから何もすることがない退屈な日が続くと思うと憂鬱になる。来年また北海道へ行けるようまじめに働きお金を貯めよう。あと数時間で現実に引き戻される。
朝から快晴、智美ハウスでも昨夜は暑かった。北海道も帰る頃に夏らしくなるのは皮肉なもの。朝から英語だらけ、朝食も十二分に美味しくお昼にとおにぎりまで作ってくれた。不必要に干渉せず、かといって無愛想な訳ではない絶妙な間の取り方、すっごく良いです。北海道で聞く瀬戸内なまりも可愛くて智美ハウスの大ファンになってしまいました。
浜益を9時出発、石狩を通り小樽へは昼過ぎに到着する。なんせ暑い、小樽は車も人も多い。今まで人にあまり出会わなかったから余計人の多さに閉口してしまう。小樽から余市まで走り、1月前に泊まった道の駅近くの銭湯に行き風呂に入り休憩所で漫画を見て時間をつぶす。サービス定食390円 今日は鮭フライ お値打ちです。
小樽は昔サラリーマンしてたとき仕事に来た場所。建物はまだあったけど中身の機械はとっくの昔に無くなっている。あのマシン室はどうなってるのだろうか？倉庫として使われているのか、窓からダンボールの箱がいっぱい見えた。20年も前の話だけど、ずいぶん懐かしく感じる。
小樽フェリーターミナルに夕方到着。明日で料金が変わるので貧乏人バイカーがいっぱい。バイク300台はいたかも、こんなに大量のバイク見たの初めて、でもカブは2台しかいないのは？？
待合室でビール飲んで出航時間を待つ。あと数時間で北海道ともさよならになる。
朝起きると見覚えの無い部屋で布団に寝ている。ここはどこなのかなぜテントで寝ていないのか一瞬わからず慌ててしまう。智美ハウスは英会話のラジオで起こされる。基礎英語聞くの何十年ぶりだろうか？夏休みにはそれまでの総集編で1学期分放送される。基礎英語も随分変わってしまった。続基礎英語、チャロと英語だらけの智美ハウス、最終はゲゲゲの女房とＮＨＫを満喫する。
朝から豪華な朝食に大満足。洗濯をしてシュラフやテントを干す。智美ハウスは自給自足みたいな生活で、調理は薪ストーブで行う。野菜は裏の畑から調達し、魚介類は近所から頂くようなことを言っていた。不思議な家で不思議な人だと思う。
昨日はあれほど乗ってもう乗りたくないと思ってたバイクに乗って、通行止めのとこまで走ってみることにする。場所をあまり確かめず近いと信じて走ったが結構な距離で途中トンネルがいっぱいあって軽装な格好で長いトンネルを走ると本当に寒かった。通行止めなので車も走っておらず、国道を貸し切りで走ることができ、普段なら危なくて止めれない場所もバイクを止めて海を見たり、崖から落ちる滝を見たりで通行止め様様。
ゆっくり温泉に入って3時前に戻る。昼メシなのか夕食なのかわからない食事をしてビール飲んで昼寝をする。夜はセイコーマートで赤ワインを買ってきて二人で飲みながらいろんな話をする。不思議な時間、不思議な夜だった。
明日の今ごろはもうフェリーの中、北海道最後の夜にふさわしい良い思いでになった。来年も来るからね、英語上手になってるか楽しみ。
最後の移動となる。浜益は行きのフェリーで一緒になった岡山のおばちゃん（同い年だけど）の家にご厄介になる。カブでウロウロするのは今日が最後だと思うと早朝から出発して旭川へ。有名な旭山動物園は開園1時間前にすでに行列。待つのもと思い美瑛に行くが雨に降られ引き返す。２１世紀の森にある無料温泉に行くがお風呂は午後から。この辺でおかしいと思わなければいけないのに、気持ちがハイなのか深川のひまわりの里でひまわり畑を歩き、ＮＨＫの朝ドラ すずらん のロケ地を訪ね増毛まで走る。このときすでに２００ｋを越えて走っている。
増毛で国道通行止めを知る。浜益まであと２０ｋも無いのに迂回路は無くもう一度深川に戻りＲ４５１で浜益まで走ることになる。給油3回距離にして４００ｋ以上走る。体がバラバラになりそう、それ以上カブが心配。車もめったに通らないＲ４５１でカブが壊れたらパンクしたらどうしようもない。
浜益到着夜7時、今日は良く走った、いつもの３倍は走ったことになる。宿に着いたらしばらく動けず座り込んでしまった。智美ハウスは不思議な家で遠い親戚の家に泊まる感じがする。夕食は手の込んだオカズがいっぱい。北海道で一番美味しいものを食べることができた。
中川町は昨夜は夏祭りのようで駅前で催しをしていた。都会へ出た若者もこの日を楽しみに戻ってくるようで、ログハウスの下で一晩中若者グループが話しをしていた。別にうるさいとは思わなかったけど、話が聞こえてきて自分もそんな背伸びを自慢する年代があったなと懐かしく聞いていた。もうすぐ50歳になってしまう、自分ではもっと若いと思ってるのに人からオジサンって呼ばれてすっごく傷つく。側から見ればどこから見ても立派なオジサンなんだけど。カブに荷物を満載して野宿するオジサンは確かに変なオジサンだと自分でも思う。
名寄で帰りのフェリーのチケットを取ってしまった。これで帰る日が決まってしまった。まだもう少し北海道へ居たい気持ちともう十分と思う気持ちが格闘している。8月7日以降フェリー料金がお盆料金となって割り増しになるのも終わりになる原因なんだけど。
北海道後3泊、キャンプは今日が最後になる。後半は天気も良くなり雨も降らずで楽しい北海道になってきた。日向森林公園は山の中の寂れたキャンプ場で炊事場とトイレがあるだけの質素なキャンプ場。隣に温泉があって便利だけどあたりに店は何もない。荷物にある食料を使って夕食とする。どんどんコンテナの中が減っていく。
