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【映画感想・ハ行】 ボーン・アルティメイタム ★★★★

2007-11-12 | 【映画感想・ハ行】
ストーリー:
CIAの極秘プロジェクト「トレッドストーン計画」によって暗殺者にされ、
同時に記憶を失ったジェイソン・ボーン。
そんな彼の写真がイギリスの新聞の一面に掲載された。
記事を書いた記者のロスは「トレッドストーン計画」
に代わる「ブラックブライアー計画」の取材を進めていたのだ。
失った秘密の鍵を見つけるため秘密裏にロスへと接触を図るボーン。
だが、ロスはすでにCIAによってマークされていて……。
(goo映画より引用)

出演:
マット・デイモン、ジュリア・スタイルズ、
デビッド・ストラザーン、ジョアン・アレン、スコット・グレン

監督:
ポール・グリーングラス

※「ネタバレ」しております。鑑賞後に読まれることをお薦めします。

冒頭から緊張感のあるテンポ、目まぐるしい映像カット、
壮絶なアクションシーンと斬新なカメラワーク。
ストーリーの目新しさはないものの、見せる映画に徹している。
紛れもなく、最近のアクション映画の傑作と言って違いない。

ロンドンでのCIAと暗殺者からキーになる新聞記者と逃げる場面、
このチェイスシーンですら、切り替わりの早いカメラ、
ハンディカムの手振れ効果、テンションの上がる音楽でもって、
追いつ・追われつの展開で映画の冒頭からスクリーンに引き寄せられた。
(通常の作品の映像カット数の4倍とのこと。そりゃ凄い訳だ!)

それ以上にモロッコ・タンジールでの追跡シーンは、
同じような演出をしているが、ここはジェイソン・ボーンの動きに酔いしれた。
バイクで階段を駆け上がり、民家の屋根から屋根へ飛び移り、
果ては、その民家の窓から窓へと移動していく。
更に、殺し屋・ディッシュとの壮絶な格闘シーンでは、
開いた口が塞がらないほどの興奮があった。
ラストに繰り広げられるNYのカーチェイスは、
前作『ボーン・スプレマシー』の焼き増しのようであるが、
クラッシュする映像の迫力は、それを凌駕している。

ジェイソン・ボーンの真相を巡る旅としては、
ありがちな着地に終わってしまったのは残念であるが、
その過程での緻密なストーリー展開は、映像と同様な緊迫感があった。
にしても、あっさりCIAの支部オフィスにあっさり侵入できるのは…。
その点は、驚きよりも笑ってしまったのだが。
また、前作『ボーン・スプレマシー』のラストが、
今作品の後半に繋がるのにも驚いた。
冒頭シーンに違和感を憶えたので尚更・・・。

ジェイソン・ボーンの自分探しの旅は完結したが、
今一度、このアクション傑作を1作目からじっくり堪能したい。
そう思わせるほど、この最終章の出来は秀でている。


(TOHOシネマズ名古屋ベイシティ スクリーン4にて鑑賞)


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