Emil Nolde展

先週の金曜日、仕事がお休みだったので、Bielefeld ビーレフェルトという町までおでかけしてきました。

目的は、Emil Nolde エミール・ノルデ展。





ドイツの表現主義を代表する画家で、３年ほど前に三重県立美術館でNolde作品を初めて観て以来とても気に入っている画家さんなのです。
(こっちの美術館ではめずらしく撮影禁止だったので・・・どんな画か見せられなくて残念！)


Noldeの画は色彩豊かなお花のイメージがすごく強かったんだけど、今回の展覧会のテーマは、
「Begegnung mit dem Nordischen」＝北欧との出会い　で、
ドイツとデンマークの国境ちかくに生まれた彼が生涯愛し描き続けた風景と、トロルなどの架空の生き物をモチーフにした絵画・版画がメインでした。ちょっと意外だったけどおもしろかったな。どのモチーフにしても、彼の豊かで力強い色使い、筆使いはやっぱり独特で、とても勉強になりました。


興味深かったのは、Noldeの画とEdvard Munch(エドヴァルド・ムンク)の画がどことな～く似てるなあと思ったことですね。

この美術館はちょっと観て回りにくい造りな上に、Nolde展と常設展が同じフロアでごっちゃになっていて、私、知らないうちに常設展に、まよいこんでしまってたみたい。Nolde展のすぐ横にあった画でふと、「Munchの画に似てる・・・」って立ち止まったら、それは本当にMunchの画でした。でも、となりにあってもあんまり違和感が無かった。

それからはNoldeを観ていても、Munchと色使いがかぶるように見えてきて・・・　なんとも不思議な感覚。リトグラフはもっと似てた(ような)。

あとでNoldeの生涯の表を読んでいたら、Noldeは一度Munchに会っているらしく、Munchをとても尊敬し影響を受けていたようなのです。
これって有名なことみたいなんだけど、自分で気づいた私ってちょっとすごくない？(笑)←完全に自己満足
３年前にNoldeの画を観た時はそんなことちっとも思わなかったんだけど、去年ノルウェーを旅行したときMunchの画をたくさん観たとき、有名な「叫び」だけのイメージが一気に取っ払われてとても印象深かったので、そのあとでNoldeを観るとふと似ていると気づいたことなのでした。


「影響を受けている」といえば・・・
あ、なんか長くなってきたので書き直します(笑)

だんだんマニアックな話になってくるので、興味がある人は次の日記もどーぞ。
展覧会に行くと、スイッチはいっちゃうなあ！