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「インターナショナルオープンデータデイ 2014 in 京都」が行われました!

2014年02月25日 | 日記


全世界で同時開催された「インターナショナルオープンデータデイ」、
京都では、2013年2月22日(土) 10:00~
京都リサーチパーク町家スタジオにて、
「インターナショナルオープンデータデイ 2014 in 京都」が行われました。
https://www.facebook.com/events/1457413774480215/?context=create&ref_dashboard_filter=upcoming

参加人数は全部で47名でした。
遠く四国などからも、多数の方においでいただきました。
前週の2013年2月16日(日)におこなわれたプレイベントでは36名の参加がありましたので、本イベントの47名の参加と合せて、「インターナショナルオープンデータデイ 2014 in 京都」での、参加総数は全部で83名でした。



当日、日本経済新聞社さんにインターナショナルオープンデータデイ 2014 in 京都を
ご取材いただき、日本経済新聞社 オープンデータ情報ポータルに載せていただきました。
日本経済新聞社さん、ありがとうございました!
http://htn.to/Avfdks

また、OPEN-STEPS.orgの方に、インターナショナルオープンデータデイ 2014 in 京都に、ご参加、ご取材いただき、Webサイトに掲載いただきました! Thank You!
International Open Data Day @ Kyoto, Japan
http://www.open-steps.org/international-open-data-day-kyoto-japan/#



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オープンデータとは
オープンデータとは,政府,自治体,公共機関等が保有する大量の情報を公開し,インターネットを通じて誰もが無料でアクセスしてダウンロードして利用でき,自由に再利用・再配布することができるデータのことです
民間がそれを活用することで地域振興やビジネス創出が期待されています。

総務省|オープンデータ戦略の推進|オープンデータとは:

http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/ictriyou/opendata/opendata01.html


オープンデータとは何か? ?
Open Data Handbook
http://opendatahandbook.org/ja/what-is-open-data/index.html

平成25年6月14日閣議決定された政府の「世界最先端IT国家創造宣言」では、目指すべき社会・姿を実現するための取り組みとして、オープンデータの活用推進が筆頭にあげられています。
世界最先端IT国家創造宣言
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/kettei/pdf/20140614/siryou1.pdf

京都では、これまでオープンデータについての勉強会を開催してきました。
オープンデータ京都勉強会はこちら
https://www.facebook.com/events/168344006654559/
https://www.facebook.com/events/124171601122749/

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会場となった「京都リサーチパーク町家スタジオ」は、古くからある京都の町家を利用した京都の西陣地区にある起業支援と地域交流のための施設です。
https://www.krp.co.jp/machiya/



この京都ならではの町家スタジオで、インターナショナルオープンデータデイ 2014 in 京都が行われました。

インターナショナルオープンデータデイ 2014 in 京都では、
歴史的・文化的資産あふれる京都の特徴を活かして、
オープンデータをみんなで作るイベント「まち歩きオープンデータソン」
(「wikipediaタウン」+「OpenStreetMap(OSM)マッピングパーティー」
+「オープンデータ古地図ウォーク」)を行いました。


現在、「行政が持つ情報をオープンデータ公開」することによる「政府・行政の透明性の向上」やオープンデータの2次利用による付加価値をつけたデータコンテンツの流通・利用が、「経済の活性化」を図ることへの期待が高まっています。
そのため、行政に早急な行政情報のオープンデータ公開を求める動きもみられます。もちろん、その意義を否定するものではなく、その方向に徐々に進んでいくべきであると考えていますが、行政とは、本質的に新しいことに取り組み場合は、時間がかかるものです。そこのところで、「行政に早急なオープンデータ公開を求める方々」と「行政」との間に、行き違いがあれば、とても残念なことだなと。。
また、現在の日本で言われているオープンデータとは、主に「位置座標値のついた行政施設情報」のことになっていますが、その座標値は行政の現場の職員さんが付与する作業をしないといけません。
(多分、ほとんどのところは、エクセルとかで管理していて、座標値のあるような地理情報システムでは、管理していないと思われます。)

 そんな、現場の職員さんのご苦労を偲びつつ、日本におけるオープンデータのことを考える時、「オープンデータって、はたして行政から、もらうものだけなのだろうか?」という疑問が、今回のイベントの出発点でした。

 オープンデータについて調べてみると、行政からもらうオープンデータは、1つの側面(オープンガバメントデータ)でしかなくて、
みなさんがインターネット上で見たこともある「wikipedia」もオープンデータの1つですし、オープンデータの地図を作るプロジェクト「OpenStreetMap(OSM)」もあります。

そこで、「オープンデータは、みんなで作ることもできるんですよ!」
「オープンデータを行政にばかり期待するのでなく、地域の歴史や文化を学びながら、みんなでオープンデータを作ってみましょう!」
というのが、今回のイベントの趣旨でした。

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インターナショナルオープンデータデイ 2014 in 京都の概要
日時:2014年2月22日(土)10時-18時
場所:京都リサーチパーク町家スタジオ
住所:京都市上京区福大明神町128
   http://www.krp.co.jp/machiya/access.html
京都リサーチパーク町家スタジオ
参加者:市民、自治体関係者、企業関係者、大学・教育機関関係者
定員:50名程度 
参加費:無料
主催:京都オープンデータ実践会、GoogleDeveloperGroup京都、NPO法人Linked Open Data Initiative、株式会社ATR Creative
http://linkedopendata.jp/
後援:総務省近畿総合通信局、オープンデータ流通推進コンソーシアム、京都リサーチパーク株式会社
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【プログラム】
本体イベント
10:00~10:10 「本日の内容とスケジュール説明」(京都オープンデータ実践会 青木)
10:10~10:20 オープニング 「京都オープンデータ実践会とインターナショナルオープンデータデイ」(京都オープンデータ実践会 高橋)
10:20~10:40 「京都の水文化」について(カッパ研究会世話人 鈴木さん)

10:40~13:00 4グループに分かれて、まちあるき現地調査 対象地:堀川
現地調査後、各グループで昼休憩

午後、オープンデータ作成・編集作業
(参加者がwikipediaやOSMの方に教えてもらいながら前で実演し、プロジェクターに投影したものを見ながら、各人が1とおり作業を体験)
13:00~13:15 「OpenStreetMap」の説明とマッピング作業の実演(OSMFJの方より)
13:15~13:30 「Wikipedia Commons」の説明と写真投稿作業の実演(Wikipedianの方より)
13:30~13:45 「ちずぶらり部」の説明と編集作業の実演(ATR Creativeの方より)
13:45~14:00 「Wikipedia」の説明と編集作業の実演(Wikipedianの方より)
14:00~14:15 図書館司書のリファレンス業務の説明と文献調査作業の実演(図書館司書の方より)

15:00~17:00 各グループ編集作業

17:00~17:40 各グループ成果発表~(1グループ10分)
17:40~18:00 大阪、丹波、徳島、岐阜、東京と結んで国内の報告会
18:00~19:00 イギリスと結んでのODI Osaka City Node誕生記念イベント観覧
19:00~??:?? 大懇親会
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参加人数は40名を超え、すし詰め状態となってしまいましたが、京町家の畳敷きの部屋に腰をおろして、意見を交わし、パソコンで作業を進めました。
京町家の一室で、膝を突き合わせて、みんなでパソコン作業という、まさに京都らしい「インターナショナルオープンデータデイ」となりました。

幕末には維新の志士たちが、このような京の町家で熱い議論を交わしていたのでしょうか。
さながら、今日は、現代のオープンデータ維新の志士たちの熱い議論の場となりました。



2月22日(土) 10:00~ 「本日の内容とスケジュール説明」のあと、オープニング 「京都オープンデータ実践会とインターナショナルオープンデータデイ」として、今回のイベントを実施するまでの、京都オープンデータ実践会の活動について、京都オープンデータ実践会の高橋さんより、お話がありました。


インターナショナルオープンデータデイ 2014 in 京都の横断幕も登場!


次に京都の歴史を地域で研究しておられるカッパ研究会世話人の鈴木さんより、「京都の水文化」についてのお話をいただき、今回のオープンデータソンの対象地域である「京都堀川」の京都の水文化をキーワードにした歴史について、教えていただきました。


前週の2013年2月16日(日)に行われた「インターナショナルオープンデータデイ 2014 in 京都  プレイベント」では、オープンデータ作成作業時間が足りなかった反省から、今回は、午前中に現地調査に出発しました。

「インターナショナルオープンデータデイ 2014 in 京都  プレイベント」については、こちらをご覧ください。
「インターナショナルオープンデータデイ 2014 in 京都  プレイベントが行われました!」うじじす@オープンデータeventブログ:
http://blog.goo.ne.jp/kazu013057/e/9d9a5d859fb00f736e01f3e7134316d3#


まず、参加者それぞれが、現地調査・オープンデータソン作業を行う4つのグループに分かれました。
グループ1「一条戻り橋」
グループ2「堀川」
グループ3「堀川団地」(これまでwikipediaの項目なし)
グループ4「京都御苑」


現地調査に出発する前に、現地を知るためのパンフレットやオープンストリートマップで建物の名前などを記入していく紙地図などを配布して、現地で行う調査内容の簡単な説明を各グループで行いました。


その後、いよいよ、現地調査に出発!
OPEN-STEPS.orgのお二人やご家族連れの方も!




小雪がちらつく、お天気でしたが、みんなで京都堀川地域の現地調査を行いました。

グループ1「一条戻り橋」、グループ2「堀川」チームは、「カッパ研究会」世話人の鈴木さんに、現地の案内とご説明をしていただきました。鈴木さん、ありがとうございました。


まちあるきでは、今回、デジタル化した京都大正期の古地図である京都明細図を使用しましたので、スマホやタブレットで、大正期の一条戻り橋周辺の地図を見て、当時の地域状況を想像しながら、まちあるきをすることができました。

「一条戻り橋」周辺の京都明細図


あの陰陽師 安倍晴明を祀る「安倍晴明神社」


グループ3は、1950~53年にかけて建設された日本で最初の店舗付併用集合住宅である「堀川団地」を調査しました。


「Wikipedia Commons」に投稿するための現地の写真を撮ります。


「OpenStreetMap」の作成には、GPSロガー、スマホを利用しますが、なければ、用意した紙地図に書き込むことで、後ほどパソコンで入力していくこともできます。
私達はi-OSの「Pushpin」という無料のソフトウェアを使って、直接、地物を入力していきました。
https://itunes.apple.com/jp/app/id565850639




これを使うと、とっても簡単に「OpenStreetMap」を現地ですぐに作っていけます。
「Pushpin」で、お店の名前や業種などの建物の名前や建物階層などを入力していきます。


普段でも、外で建物を見て、思いついた時にすぐに「OpenStreetMap」を作れるところがいいですね。
これからも、思いついた時にちょっとずつ「OpenStreetMap」を作って行こうっと!

堀川団地の1階部分は商店街になっているので、お昼ごはんは、商店街で食べ物を購入して、いただきました。堀川団地商店街の活性化にすこしでも貢献できたかな。。
写真は、お昼にいただいた「角煮まん」。角煮がはみ出してる!


グループ4は、「京都御苑」を調査しました。

幕末の「蛤御門の変」で有名な「蛤御門」

弾痕が今も残っています。

京都御苑の自転車専用道!!




お昼ごはんの後、午後からは、以下の流れで参加者各人に1とおり作業を体験・理解してもらいました。その後のグループごとの作業時間をとるために、ご説明いただく、各分野の方には15分で説明してくださいと無理をお願いしてしまいました。すいませんでした(^_^;)

13:30~13:45 「OpenStreetMap」の説明とマッピング作業の実演(OSMFJの方より)
14:00~14:15 「Wikipedia Commons」の説明と写真投稿作業の実演(Wikipedianの方より)
14:15~14:30 京都明細図などの古地図アプリの説明と編集作業の実演(ATR Creativeの方より)
14:30~14:45 「Wikipedia」の説明と編集作業の実演(Wikipedianの方より)
14:45~15:00 図書館司書のリファレンス業務の説明と文献調査作業の実演(図書館司書の方より)

みんなでつくるオープンデータプラットフォーム


「OpenStreetMap」と「Wikipedia」の連携方法についての説明


「Wikipedia Commons」の説明と写真投稿作業の実演
「Wikipedia Commons」への写真投稿はとっても簡単で、すべての参加者さんに体験してもらえますので、オススメです!
実際の投稿作業をご指導いただきながら、スクリーンに投影して、参加者のみなさんにも、それぞれで撮った写真を投稿してもらいました。


「Wikipedia」編集作業の説明


図書館司書さんより、「リファレンス業務の説明と文献調査作業」について
京都関連レファレンスブック「京都大事典」の紹介をしているところです。
この後、実物の「京都大事典」を見せてもらいました。一同「大きいー!」との声が。(@mani_labさんより)


京都の地名を調べるには、こちら!


15:00~いよいよ、各グループでオープンデータソン作業開始!
ベテランwikipedianの方、ベテランOpenStreetマッパーの方から、直接手取り足取り作業の仕方を教えていただきながら、みんなで「Wikipedia Commons」への写真投稿や「wikipedia」作成作業、「OpenStreetMap」作成作業を行いました。






熱いオープンデータソン作業部屋のすぐ外では、お庭に「つばき」の花がひっそりと咲いていました。
この組み合わせは、「京都まちやスタジオ」ならではですね(^^)。


今回も、2時間程度しかオープンデータ作成作業時間がなく、みんな、やり方がわかってきて、正にこれから本格作業!というところで、無情にも終了時間がきてしまいました。
2時間程度の作業時間でしたが、各グループ成果をあげることができました。

17:00~17:40 各グループ成果発表~ 
スクリーンの向こうには、「石灯籠」や「つばき」の花が!









各グループ成果
グループ1「一条戻り橋」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E6%9D%A1%E6%88%BB%E6%A9%8B
変更履歴
https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E4%B8%80%E6%9D%A1%E6%88%BB%E6%A9%8B&action=history


グループ2「堀川」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A0%80%E5%B7%9D_(%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%BA%9C)
変更履歴
https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%A0%80%E5%B7%9D_(%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%BA%9C)&action=history


グループ3「堀川団地」
(wiki新規項目を作成)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A0%80%E5%B7%9D%E5%9B%A3%E5%9C%B0


変更履歴
https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%A0%80%E5%B7%9D%E5%9B%A3%E5%9C%B0&action=history


グループ4「京都御苑」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%BE%A1%E8%8B%91
変更履歴
https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%BE%A1%E8%8B%91&action=history


作業後の堀川周辺のOpenStreetMap


作られた地図は以下のリンクから見れます。
http://www.openstreetmap.org/#map=16/35.0253/135.7540


今回も、現地調査を午前中に終了するスケジュールとしたものの、「wikipedia」や「OpenStreetMap」の説明などを行うと、2時間しかグループでの編集作業時間が確保できず、やり方がわかってきて、正にこれから本格作業!というところで、終了時間となってしまいました。
やはり、数日間、集中して作業する「オープンデータソン合宿」をするしかないか!?

ただ、短い時間でしたが、オープンデータを作成・編集することが初めての方にとって、「wikipedia」作成・編集や「OpenStreetMap」作成・編集作業を、それぞれのベテランに方に手取り足取り教えてもらい、一緒に現地調査をした印象なども意見交換しながらオープンデータを作成するという、「とても楽しい時間」が過ごせたのではないかと思います。

続いて、
17:30~18:00 全国のインターナショナルオープンデータデイ開催中の大阪、丹波、徳島、岐阜、東京とインターネット回線で結んでの国内の報告会

東京会場の武田先生

大阪会場の美女も登場!


18:00~19:00 イギリスと結んでのODI Osaka City Node誕生記念イベント


19:00~**:** 大懇親会!
みなさん!お疲れ様でした!


話は尽きることはありません。


今回、
ベテラン ウィキペディアンさん、ベテラン オープンストリートマッパーさん、図書館、資料館さん、地域で京都の歴史・文化を研究されている地域の方々のご協力をいただき、京都の歴史・文化的資産をほんの少しですが、オープンデータにすることができました。
作成したオープンデータの量的な成果としては、まだまだ大きなものではありませんが、「みんなの力でオープンデータを充実させることができるんだ!」ということを多くの人に知ってもらい、体験していただいたことこそが、なによりの大きな成果ではないかと思っています。
関西的には、「小さいことからコツコツと!」(西川きよし師匠)でしょうか。

このように、これまで連綿と各地域で積み重ねられてきたアナログの地域情報を、一人ひとりの協力で、少しずつデジタル化してオープンデータとして公開することにより、地域情報の流通・2次利用がなされ、「地域の再発見、活性化につなげる可能性を広げること」も、オープンデータのもう1つの意義ではないのかと実感できた「インターナショナルオープンデータデイ 2014 in 京都」でした。

最後になりますが、
「wikipedia」作成・編集作業をみなさんに教えていただいたベテラン ウィキペディアンのみなさん。
「OpenStreetMap」作成・編集作業を教えていただいたOSMFJのベテラン オープンストリートマッパーのみなさん。
ウィキペディア作成・編集のために、文献資料をご用意してくださった京都の図書館、資料館関係者のみなさん。
地域の歴史に関するご説明をしていただきましたカッパ研究会の鈴木さん。
ご後援いただきました総務省近畿総合通信局さん、オープンデータ流通推進コンソーシアムさん、京都リサーチパーク株式会社さん。
GoogleDeveloperGroup京都さん、NPO法人Linked Open Data Initiativeさん。
そして、なんと言っても、株式会社ATR Creativeさん!
ありがとうございました。



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