ブートレグ愛好会

最北のトレーダーです。貴重音源・映像を共有しましょう。

2009年10月

2009年10月31日 | monthly report
【Ronnie James Dio】

2010年はH&Hのツアーが再開されるのか、それとも自身のアルバム作成に入るのか?


【MUSIC】

●Last Look At Eden/EUROPE(独盤)
2年振りとなる復活第3作目、通算8枚目。前2作の延長線上にあると言える。ベテランHRバンドらしい、バランスのいい作品に仕上がっており、ジョーイの歌も心地よく耳に響く佳作。日本盤のボートラはライブ1曲だが、こちらは異なるライブ2曲が収録されている。

●Gypsy Lady/SCHENKER BARDEN ACOUSTIC PROJECT(独盤)
マイケル・シェンカーとゲイリー・バーデンのアコースティック・プロジェクト。ポップなメロディをゲイリー・バーデンが気持ちよく歌っている。作曲のクレジットはマイケルだが、ゲイリーによるところが大きい。正直、前作のロックアルバムよりずっと良い。




【BOOK】

●モダンタイムス/伊坂幸太郎(講談社2008)
『魔王』の続編、舞台はあれから50年後の日本。安藤兄弟の話が時折出てくる以外は『魔王』との連続性はない。"国家権力"をテーマにしている点は『魔王』や『ゴールデンスラバー』と同様で、本作は帯にある"検索から監視が始まる"のとおり、国家による情報監視の恐怖を描いている。

●シャドウ/道尾秀介(創元推理文庫2009)
2006年作の文庫化、本格ミステリー大賞受賞作。衝撃的な『向日葵の咲かない夏』の批評に対する返答として、"本格派のルール"の則って書いたというのが本作。ホラーの印象が強い作家だが、実は家族(愛)についても多く扱っているという点では本作はこれに該当する。

●私の男/桜庭一樹(文藝春秋2006)
直木賞受賞作。震災孤児となった娘と彼女を引き取って父となった男の情愛を描いた作品。"私の男"とは実の父のこと、つまりは「近親相姦」である。殺人を犯してまで2人を結びつけるものはなにか。露骨な性描写もあり嫌悪感を示す読者も多いようだが、わたしはそれほど不快には思わない。残念なのは消化不良ぎみの唐突な終わり方だ。

●六月の夜と昼のあわいに/恩田陸(朝日新聞出版2009)
杉本秀太郎の詩や短歌や俳句、そして新鋭画家による十のイメージから編み出される恩田陸版夢十夜。著者らしい幻想的な短編集。

●蛇行する川のほとり/恩田陸(中公文庫2007)
夏休みに演劇祭の舞台背景画を描き上げるための「船着場のある家」に集まった高校生6人。そこはかつて殺人事件と転落死事故があった場所。遠い夏の日に封印されたはずの秘密が解き明かされる。ノスタルジックに語る恩田ミステリー。2004年作の文庫化。

●黒の狩人/大沢在昌(幻冬社2008)
狩人シリーズ、第3弾。「五岳聖山」の入れ墨をもつ中国人連続殺人事件を切っ掛けに、中国人マフィア・国家保安部、暴対刑事、公安警察らが真相を探り合うハードボイルド的スパイ小説。思いの外話題にならなかったがよく練られていると思う。




【MUVIE】

●ワルキューレ(Valkyrie)
第二次世界大戦時に実際にあったヒトラー暗殺計画を題材に、トム・クルーズが主演を務める戦争サスペンス。

●チェンジリング(Changeling)
監督クリント・イーストウッドがアンジェリーナ・ジョリーを主演に迎え、1920年代のロサンゼルスで実際に発生したゴードン・ノースコット事件の被害者家族の実話を元に映画化。




・来月からカーリングの季節がはじまる。
・4-1で巨人、ダルが投げても4-2で巨人。