言葉の庭

徒然なるままに庭を眺めては、そこにある言葉を拾い集めている。

好きすぎて同一視する

2021年03月23日 | 音楽

好きすぎて同一視する
坂本竜馬が好きすぎて、まるで考え方も容姿も仕草も真似てしまう人がいる。歴史書を考察したわけでもないのに、小説やドラマ・映画を鵜呑みにして、竜馬像を勝手に自分の中に作ってしまう。竜馬の生まれ変わりだという人もいる。違うという証拠もないので反論できない。
今生きている芸能人にも感化されて、何から何までその人に似せようとする。持っているものや食べ物の好き嫌いも合わそうとする。まだ死んでいないのに、生まれ変わりだという始末。完全にその人と自分を同一視してしまっている。
阿部真央「ストーカーの唄 ~3丁目、貴方の家~」の歌詞の中にも、好きが度を越え勘違いして、相手の家をもう「ふたりの家」と言ってしまう。愛は盲目なんて言うが、好きすぎると冷静に周りが見えなくなってしまう。自分が中心に世界が回りだす。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする