◇これはパラレルです。彩斗兄さんが生きてたら、な幼い光兄弟の話なので、そういうのが嫌な人は自力回避をお願い致します。
それではどうぞ。
それは、めずらしく暖かい日差しが空から降りそそいだ、ある冬の日のこと。
「熱斗、どうしたの?」
ベランダに並んだ家族全員の布団をじっと見て動かない弟に。
不思議そうな顔をした兄が声をかける。
「おにいちゃん」
にこっと笑いながら、手を差し出され、彩斗は思わず反射的にその手を取った。
からから、と開けられた窓から、ふたりはぴょんとベランダに飛び出す。
「ごろん、しよ?」
ぽかぽかの日差しに誘われたのだろうか。
人工芝が敷いてあるだけのそこにそのまま寝転がろうとする弟を。
「うーん熱斗、ここにはお布団がないよ?」
兄はやんわりと制した。
「あるよ、ここ」
そうきたか…。
うんしょこらしょと干してある布団を引っ張る熱斗を後ろからぎゅっと抱きしめると。
「お布団さんは久し振りにおひさまに会えたんだよ?邪魔しないであげようね」
「うー」
基本的には、熱斗は彩斗の言うことは素直に聞くが。
ごく稀にだが、やはり例外は存在する。
「大きいたおる…持ってこよ?」
その視線の先にはおろしたばかりのタオルケット。
これをベランダに敷いたらママが困るだろうな…とは思うものの。
「…だめ?」
ああ、結局自分は。
この大きな茶色の瞳には、弱いのだ。
「…うん。いいよ、一緒に運ぼう?」
泣きそうだった熱斗は、その言葉にぱぁっとその顔を輝かせた。
ベランダに、ふたりでタオルケットを敷いて。
おそろいの枕を、並べて。
ころんと寝転べば、途端に隣から歓声があがった。
「おにいちゃん、ね、ぽかぽかだよ!」
「うん、あったかいね」
それからしばらくふたりで色々なことを、話して。
気づけば隣の熱斗の体はぽかぽかとあたたかく、まるで湯たんぽのよう。
「熱斗…ほら眠るなら部屋の中に入らないと…」
まずい。今まではしゃいでいたからか、熱斗は目に見えてうとうととし始めた。
「や…ここに、いる。だって…」
おひさまのひかりを吸い込めば、嫌な夢見ないでしょ?
にこ、と笑って。
すうっと眠りに引き込まれていく弟を、彩斗は驚いた顔で見つめていた。
知ってたんだ、僕が魘されてること。
「…ありがと」
浮かんだ涙をごまかそうと顔をうずめた茶色の髪からは、おひさまのにおいがして。
「熱斗がいれば、だいじょうぶだよ」
君さえ、僕の傍らにいてくれれば、もうなにも怖くないから。
ぎゅっと抱きしめられた、ひかりのこどもは。
「ん…ずっと、いっしょ、ね…」
ふわりと幸せそうに微笑んで、誓いの言葉を口にした。
◇ほのぼの…になってるか不安のパラレル光兄弟話。同じ年のはずなのに彩斗がずいぶん年上に見えるという突っ込みはナシの方向で(笑)成長してもきっとあのふたりは同い年に見られないと思います、はい。
今日の放送、炎山を信じきってる熱斗がかわいいやら何やら…「遅いぞ炎山」「炎山が来たから大丈夫」(うろ覚え)だの、副社長、いいように使われてますよ!(笑)前後しますがアイリス「いつでも分離出来るから…」って科学省で熱斗が泣いてる時に分離してやって下さいよ!2度目の獣化で取り乱していた熱斗も慣れてきたのか反応が素っ気無いです。分離した時トリルを抱っこして遠い目してるロックマンがかわいかったです。あの後ブルースが来て罪悪感にかられるロックマンを寝かせてくれたんなら萌えますな。しかし予告…あれ絶対隠れ家じゃないよ!
それではどうぞ。
それは、めずらしく暖かい日差しが空から降りそそいだ、ある冬の日のこと。
「熱斗、どうしたの?」
ベランダに並んだ家族全員の布団をじっと見て動かない弟に。
不思議そうな顔をした兄が声をかける。
「おにいちゃん」
にこっと笑いながら、手を差し出され、彩斗は思わず反射的にその手を取った。
からから、と開けられた窓から、ふたりはぴょんとベランダに飛び出す。
「ごろん、しよ?」
ぽかぽかの日差しに誘われたのだろうか。
人工芝が敷いてあるだけのそこにそのまま寝転がろうとする弟を。
「うーん熱斗、ここにはお布団がないよ?」
兄はやんわりと制した。
「あるよ、ここ」
そうきたか…。
うんしょこらしょと干してある布団を引っ張る熱斗を後ろからぎゅっと抱きしめると。
「お布団さんは久し振りにおひさまに会えたんだよ?邪魔しないであげようね」
「うー」
基本的には、熱斗は彩斗の言うことは素直に聞くが。
ごく稀にだが、やはり例外は存在する。
「大きいたおる…持ってこよ?」
その視線の先にはおろしたばかりのタオルケット。
これをベランダに敷いたらママが困るだろうな…とは思うものの。
「…だめ?」
ああ、結局自分は。
この大きな茶色の瞳には、弱いのだ。
「…うん。いいよ、一緒に運ぼう?」
泣きそうだった熱斗は、その言葉にぱぁっとその顔を輝かせた。
ベランダに、ふたりでタオルケットを敷いて。
おそろいの枕を、並べて。
ころんと寝転べば、途端に隣から歓声があがった。
「おにいちゃん、ね、ぽかぽかだよ!」
「うん、あったかいね」
それからしばらくふたりで色々なことを、話して。
気づけば隣の熱斗の体はぽかぽかとあたたかく、まるで湯たんぽのよう。
「熱斗…ほら眠るなら部屋の中に入らないと…」
まずい。今まではしゃいでいたからか、熱斗は目に見えてうとうととし始めた。
「や…ここに、いる。だって…」
おひさまのひかりを吸い込めば、嫌な夢見ないでしょ?
にこ、と笑って。
すうっと眠りに引き込まれていく弟を、彩斗は驚いた顔で見つめていた。
知ってたんだ、僕が魘されてること。
「…ありがと」
浮かんだ涙をごまかそうと顔をうずめた茶色の髪からは、おひさまのにおいがして。
「熱斗がいれば、だいじょうぶだよ」
君さえ、僕の傍らにいてくれれば、もうなにも怖くないから。
ぎゅっと抱きしめられた、ひかりのこどもは。
「ん…ずっと、いっしょ、ね…」
ふわりと幸せそうに微笑んで、誓いの言葉を口にした。
◇ほのぼの…になってるか不安のパラレル光兄弟話。同じ年のはずなのに彩斗がずいぶん年上に見えるという突っ込みはナシの方向で(笑)成長してもきっとあのふたりは同い年に見られないと思います、はい。
今日の放送、炎山を信じきってる熱斗がかわいいやら何やら…「遅いぞ炎山」「炎山が来たから大丈夫」(うろ覚え)だの、副社長、いいように使われてますよ!(笑)前後しますがアイリス「いつでも分離出来るから…」って科学省で熱斗が泣いてる時に分離してやって下さいよ!2度目の獣化で取り乱していた熱斗も慣れてきたのか反応が素っ気無いです。分離した時トリルを抱っこして遠い目してるロックマンがかわいかったです。あの後ブルースが来て罪悪感にかられるロックマンを寝かせてくれたんなら萌えますな。しかし予告…あれ絶対隠れ家じゃないよ!