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護星者 第41話印象

2010-11-28 09:30:39 | 特撮雑感:護星者
ヒーローが守ろうと思うような敵の出現、久しぶりのエリ主役回です。
これまでエリ主役回は…あまり良いエピソードに恵まれなかったこともあってなかなかエリの良さが見えてきませんでした。
今回はたぶん最後のエリ主役回と踏んでましたが…ベストエピソードだったのではないでしょうか。
実はやや期待薄だったので、予想外の良さにぐっときました。
というわけで、簡単に印象のみにて参ります。

出だし4分間、見逃しましたので実はちょっと経緯が不明です。
アインアイを勝手に改造して持ち出したメタルアリス…?
しかし、アインアイは全く戦力にならず、メタルアリスは部下を盾に使った後、ぼろぞうきんのように捨てて行ってしまいます。
驚くゴセイジャーですが、置き去りにされたマトロイドは…記憶そのものがないのでしょうか?
これを見たエリ、攻撃を止めてマトロイドに攻撃する気がないことを確認、こわくないとまるでナウシカのようにマトロイドを安心させます。
面食らうメンバーたちに、エリとアラタがこのマトロイドのことは任せて欲しいと身柄を引き取ります。

釈然としないながらも、エリの行動を許してマトロイドを天知家に置く護星天使たち。
エリはおむすびを作りながらマトロイドに教育中。
鮭むすびはわかるけど…チョコむすびって!!!
おむすびを通して仲間や信頼を教えるエリ…ちょっと無理はあるけどまあ、ギリギリOKという感じでしょうか。

コロと名付けられたマトロイド、エリたちと一緒にピクニックにでかけ、おむすびが食べたいと言います。
しかし、コロがおむすびを食べると壊れてしまうと言うエリに、コロは自分が「仲間」ではないことを嘆きます。
コロの嘆きを受け止め、いつか必ず仲間になれると諭すアラタ。
コロに少しずつ肩入れする護星天使たちですが…。

そのころメタルアリスはロボゴーグ閣下からブレドRUNの記憶が別データとして取り出されていることを知って驚きます。
ロボゴーグ閣下、どうしてうかつにそう言うことをロースペック扱いの部下に言いますか。
ええ、このあたりがロボゴーグというかマトリンティスの盛り上がらない所なんでしょうねえ。
幹部が実質メタルアリスしかいないというか…部下がメタルアリスと拾いモノのブレドRUNの他は使い捨ての兵隊だけというのが何とも…。

ハイドとデータスの調査によると、コロの胸につけられているヒトデ型のブツは爆弾であることが判明。
しかも半径300mを吹き飛ばす威力を持つとのこと。
このことを聞いてコロは自分が仲まではないことを思い知り、天知家を飛び出します。
飛び出したコロを追いかけたエリは、コロを何とか引き留めます。
そして、コロの爆弾を除去する計画を立てるハイド。

ランディック兄妹が壁を作り、アラタとハイドで膜を作り、そこからエリが雷で爆弾を除去、これをゴセイナイトが凍結するというハイドの計画ですが…。
計画実行をエリがためらっているところに、なんとメタルアリスが現れます。
そして、コロを仲間として受け入れる護星天使たちをなじり、仲間意識も信頼も全否定するメタルアリス!
メタルアリスの言葉に激怒するエリですが、メタルアリスはエリたちを嘲笑うかのようにタブレットでコロをコントロールします。

コロの人格メモリが消去され、バトルモードが起動されると、マトロイド・アインアイは護星天使たちに攻撃を加えてきます。
しかし、バトルモードであってもコロの姿を重ねて攻撃ができないエリ。
メタルアリスの言葉から、人工知能をピンポイント攻撃することでバトルモード解除を思いつくハイド。
さっきの作戦を少々変更して、コロに愛着のあるエリではなくアラタに雷によるピンポイント攻撃をするよう支持するハイドですが、エリが自らこれを引き受けます。
コロのために、見事雷攻撃を成功させるエリ!
コロのバトルモードは解除されます。

しかし、これを見たメタルアリス、なんとビービ虫を使ってコロを巨大化させた上で爆破装置のスイッチオン!?
巨大化させると爆弾も巨大化して破壊力が上がるんですね!??
あのサイズで爆発するととんでもないことになると焦るゴセイジャーはゴセイグレートを召還。
そして、自分がぐずぐずしたせいでコロを…と自らを責めるエリ=ゴセイピンク。
なんと単身コロを連れて上空へと飛び出していきます。
コロは、もとの無垢なコロに戻り、エリの言葉に記憶をよみがえらせます。
おむすびから仲間のことを思い出し、次に生まれ変わったらみんなの仲間になりたいというコロ。
なんとエリから離れ自ら上空へと飛び立ち、誰にも迷惑をかけずに爆発してしまいます。

マトリンティスに戻ったメタルアリスは、勝手な実験をロボゴーグ閣下に厳しく叱責されます。
次に勝手なことをしたら制裁として爆発させることを宣告されるメタルアリス。
しかし、マトロイドが感情を持つことで、メタルアリスの支配を逃れたコロは、マトロイドの別の可能性をも示してくれます。
この結果にメタルアリスはロボゴーグ閣下の支配から脱却する可能性を見いだす…。
そして記憶を抜き取られたブレドRUNにもまた新たな可能性が…。

コロを救えなかったことで泣き崩れるエリ。
エリにコロの破片を見せ、これはコロの心だと言うアラタ。
エリはコロの破片に、地球を守ることを改めて誓います。
泣ける…!

次回はハイド主役回。
ハイドは比較的主役回エピソードに恵まれているので、今度も良いエピソードだと嬉しいなあ。
というわけで、来週が楽しみです。

今回はエリの情感に沿った展開がストレートに響きました。
無垢なマトロイドに敵でありながら肩入れするエリ。
おむすびのエピソードは「おいおいおいおい」という印象もありますが、食べられないおむすびがコロの幸福感の中心に来るあたりにはやられましたねえ。
今度生まれ変わったときには…って…。
破壊されたはずの人工知能になぜコロの意識が残っていたかは、まあ、突っ込むのはやめましょう。

メタルアリスの反逆の予感を匂わせるコロのエピソード。
機械が支配を打ち破るためには仲間意識や信頼といった感情が鍵になる。
わかりやすいエピソードですが、コロのような感情をメタルアリスが獲得できるかどうかは別問題です。
無垢なコロと、忠誠心をプログラムされている(はず)のメタルアリスは同列には置けません。
とはいえ…けっこう簡単にこの壁を越えていきそうな気もしますよねえ(苦笑)。
何はともあれ、メタルアリスとブレドRUNの反逆の可能性を示唆するとともに、護星天使の決意を新たにするエピソードでした。
こういう流れのエピソードは胸に迫りますねえ。

風水


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