Ｗ 第27話印象

今回はＤの前編、照井竜がついに家族の仇である井坂シンクロウと邂逅！
緊張感とコメディパートのバランスがいつもながらすさまじい…！
中盤の山場ですね！
というわけで、簡単に印象のみにて。

女性マジシャンのシーン…冒頭見逃しました。
鳴海探偵事務所でマジックについて批評しているところに…フィリップが新ガジェットを取り出す。
デンデン…ですか！？
ところがそのデンデンが何かに反応するも、見えず？
あらわれたのは…ものすごい衣装の女性マジシャン…ハリケンブルーではありませんか！！
戦隊出身者がＷに登場するともれなくドーパントですが…今回は自分から名乗り出ますか！！（苦笑）
もらいもののガイアメモリ＝インビジブルで消える能力が身についたのは良いけれど、自分の意志で姿を消したりあらわれたりはできないという依頼人の女マジシャン。
新ガジェットの能力をこういう形で見せるのが上手いですねえ。

依頼人にフィリップは疑問を呈します。
ふつうはガイアメモリを挿入し、ドーパントに変身した後に能力が発現する。
なのにドーパントに変身する前に能力が現れるのはおかしいと。
とりあえず彼女にメモリを渡した人物を捜すことになります。

さて、照井竜に事情を話すと，即座に逮捕しようとする照井！
いや、警察官としては正しいけれど、ガイアメモリを彼女に渡した男を探すのが先決だという翔太郎もまた正論です。
井坂シンクロウ、ついにピアノを弾いているところを発見されますが一筋縄ではいかない！
そして、照井の名を呼ぶ翔太郎の声で、井坂は自らが照井の家族全員を殺した犯人であることを告白…！！
怒る照井竜！
ところが、ウェザードーパントが強い！
Ｗ＝翔太郎のヒートマキシマムドライブが効かない！？
もう一本…とツインマキシマムを試みようとする翔太郎を、フィリップが止める！
そこに怒りのアクセル登場！
ところがここに女マジシャンが乱入！？
消える能力を自由に使えるようにして欲しいと井坂医師にすがりつく！？？

園咲家では…お姉様は井坂医師のところへ、そして若菜姫は舌打ちの癖が戻っている！
怒りのあまりカップを握りつぶす若菜姫！
この異変にお父様が気づきます。
まるでガイアメモリの浸食だと危惧するお父様。
ドライバを使えば浸食は防げるはずだというお父様に、ドライバを井坂医師に預けたことがあることを告白する若菜姫。
お父様、今後どう出るのかが気になります。

まんまと井坂に逃げられた翔太郎、そして照井…。
フィリップによって井坂シンクロウのメモリがウェザーであること、本人は医者であることが検索されます。
怒りに燃える照井は、出会ったばかりの復讐の鬼に逆戻り…。
そして、ウェザードーパントにはメモリ１つの単独マキシマムでは効かない。
共闘を申し出る翔太郎たちを拒絶し、死んでも良いから仇を討つと宣言する照井竜。
この事態に冷静さを欠く翔太郎を止めようとするフィリップ。
心配するフィリップに、大丈夫だと拳を突き出す翔太郎。
拳を合わせる２人のコンビに、ほっとします。
この２人のコンビネーションの安定感が、Ｗの基調となってるのが嬉しいですねえ。

照井は井坂と女マジシャンについて刃野さんとマッキーに調べさせていたようです。
女マジシャンの経歴がさりげなく語られるあたりに、彼女の事情が見え隠れします。
しかし、復讐に燃える照井竜の目には井坂のデータしか映らない。
一方、井坂の写真を見つつ「どっかで見たことがある」と首をかしげるのは亜樹子ちゃん。
サンタちゃんと出会って、とうとう思い出す亜樹子ちゃん、
井坂医師とは…電波塔の道化師事件の時に行った内科医院の医者！！

そのころ…井坂医院では女マジシャンを診察する井坂医師にいらだつ冴子お姉様。
冴子様より目の前の患者の方が今は大切だと告げて、井坂医師は冴子様を怒らせます。
が、それは冴子お姉様が井坂に夢中であるということでは…？
自由に消えたりあらわれたりできるようになった女マジシャンは、偉大なマジシャンであるおじいちゃんの最後のショーのためにこの能力を身につけたかった模様。
しかし、井坂医師が善意で彼女にメモリを渡したとはとても思えない…。
メモリが体内に残ったままというのもかなり恐ろしい…。

井坂医院に乗り込んだ照井竜ですが、冷静さを失って自分を抑えられない。
そして、井坂医師もまたそれはのぞむところって…すさまじい！
駆けつけた翔太郎たち、戦闘の余波から亜樹子ちゃんたちを守って変身するＷ！
しかし、加勢しようとすればそれを拒絶するアクセル！
ウェザードーパントは圧倒的な強さを見せつけた上、自らの能力を試すためだけに照井の家族を殺したことを告げる。
さらには、他のガイアメモリの能力も吸収してどんどん強くなると…！！
インビジフルのガイアメモリも、女マジシャンがメモリによって死んだ後無傷でメモリを手に入れるために渡したことを教えますが、ドーパントに変身しない女マジシャンにメモリブレイクをすれば、本人が死ぬ！？
井坂医師の悪辣さが際立つ見事な展開には背筋が寒くなりました。

どうしても単独ではウェザードーパントに勝てないアクセル、ついに変身解除！
家族の仇を目の前にして、どうしても勝てないことに悔し涙をこぼす照井竜…！
その涙に、翔太郎はついにツインマキシマムを決意！
止めるフィリップ（右半身）を振り切ってついに禁断のツインマキシマムドライブを敢行！！
このままでは翔太郎の体に危険が…！？
待て次回！！

うわあああああ、来週までこのままって！！！
数多くの要素をぎゅっと詰め込んできっちり見せてくれるＷ、毎週毎週ホントにレベル高い！
すっかりなじみつつあった照井の、家族の仇が現れたとたんに元に戻った姿が切ない。
そして、照井を心配する翔太郎と、その翔太郎を心配するフィリップがいい。
だからこそ、照井の涙に立ち上がる翔太郎を、止めるのがフィリップなんですね。
この街で泣いている誰かのために…翔太郎のスタンスは常に変わりません。
だからこそ、翔太郎の姿に心動かされるんですねえ。

鳴海探偵事務所のメンバーたちが互いを思いやるのに対して、あくまでも自分の目的のためだけに他人の全てを犠牲にして全く痛痒を覚えない怪人・井坂＝ウェザードーパントのすさまじさも浮かび上がる。
井坂が利用した女マジシャンは、おじいちゃんのためにガイアメモリを使う。
おじいちゃんの最後のステージ成功のためだけに。
家族の仇を討つために仮面ライダーとなった照井竜と、おじいちゃんのためにガイアメモリを使う女マジシャンもまた、ある意味表裏一体なんですねえ。

園咲家ではお父様が娘を気遣う姿を見せて、ここにも井坂とは違う絆を感じさせる。
ひそかに…お姉様が家族を思う「園咲家」と、自分の欲望だけの「井坂」との中間点で、井坂の動向を見守っているのが暗示的です。
園咲家の今後と井坂の動向は、Ｗの今後の展開を決めることになりそうです。
そして、ウェザードーパントに対抗するための翔太郎の捨て身のツインマキシマムは一体どんな影響を…？
ガイアメモリを計７本も持つＷと、２本のガイアメモリを持つアクセルが共闘すれば、どんな展開になるのか…？
色々楽しみですが、一番の心配は翔太郎は大丈夫か！？？というところにつきます。
今回はラストシーンが久しぶりに平成ライダーシリーズの定番でしたねえ。
Ｗでは珍しい引きでした。
来週も楽しみです。

風水