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MIT MBA留学日記 ~ その後

2009年6月の卒業後、西海岸で社会人生活を再開。新しいタイトルを思いつくまでこのままのタイトルで続行する日記。

今年のMIT Sloan 受験エッセイについて

2007年10月22日 | MBA受験や準備

このブログは今後MIT Sloan受験を考えていらっしゃる方が多数見てくれているようです。
ありがとうございます。そろそろ本格的にエッセイ対策に入っている方、今はテストスコアを固めて年末にがっつりエッセイ書こうという作戦の方、などなど色々だと思いますが、ベストを尽くしてぜひがんばってください!

今年のMITのエッセイについて、解説が
こちらにありますので参考にしてみてください。
(自分のブログについてもちょっと触れられています。)

自分が受験時にお世話になったカウンセラーの解説です。
あくまで『考える・書くのは自分』ですが、より効率的に書くためにはこういう解説はためになると思いますよ。


MBA受験 (7) - 絶対おすすめのエッセイカウンセラー

2007年08月17日 | MBA受験や準備
MBA受験、特にエッセイ対策とTOEFL(iBT)についていくつか質問を受けましたので、これを機会に自分の思うことをまとめようと思います。


* あくまで自分の限られた経験からの主観的まとめであること、ご了承ください。
* MBA受験全般に関しては以前まとめていますので、そちらをご覧ください


まずはエッセイから。


エッセイに取りかかるとき、ほとんどの人はどちらにするかで迷うはずです。


 1. エッセイカウンセラーをつけるか?

 2. 自力で書き上げるか?


なぜ迷うかというとズバリ、ものすごく高いんです。

大手受験対策校にエッセイカウンセリングを頼むと、いきなりウン十万円のパッケージ料金を支払う必要があります。ボンとこの金額払うのは、かなりの勇気がいります。

またエッセイカウンセリングの時期までにGMATやTOEFL対策で既にさんざん金使っている場合はなおさらです。

さらに高い金払っても大手校の人気カウンセラーは忙しいので、必ずしも希望する時間帯に予約が取れないというリスクがあります。



これに対して個人経営のエッセイカウンセラーもいますが、今度はサービスの質が気になるところ。

やっぱり大手校に頼んだほうが安心・・・と思うのが人情でしょう。



要は安くて、カウンセリングの質も素晴らしい(且つそれが実績で証明されている)のが最高なのですが、そんなカウンセラーはどこにいるのか?



  自分、ひとり知っています。



実は自分がお世話になっていた大手予備校のカウンセラー(米人、東京在住)が、つい最近独立して個人でカウンセリングサービスを始めたそうです。

自分は彼のアドバイスにものすごく助けられたので、カウンセリングの質は保証できます。(もちろんアプリカントが自分が主体的に考え、書くという前提です。ゴーストライティングは一切しません。詳細はこちらをご覧ください。)

更に彼はTech savvyで、SkypeやE-mailでのコミュニケーションにも長けているので、忙しくて出向くことができないときにもスムースなやり取りができるでしょう。自分は受験時 米国にいたので、地球の反対側からカウンセリングを受けてまったく距離を感じませんでした。

その高品質カウンセリングはそのままに、オーバーヘッドがなくなった分カウンセリング料が割安になったようです。エッセイカウンセリングに大枚をはたいた自分としては、あぁ一年早かったら・・・と思いますが 笑 それはそれとして、今年受験する人には朗報だと思います。


興味のある人は http://adam-markus.blogspot.com/ が彼のブログですのでご覧ください。

MBA受験 (6) - レジュメ・推薦状・インタビュー

2007年07月19日 | MBA受験や準備
こうすれば受かるMBA2007」への投稿ドラフトです。

■Resume

GMAT、TOEFLのスコアが出た後、エッセイを書き始める前の11月下旬に取り組みました。自分でまずやってきた仕事をロングリストで盛り込み二枚にまとめたものを、優先順位をつけて一枚に編集して アゴスのカウンセラーに見てもらいました。カウンセラーからは一部Action verbの使い方や項目の順番に変更が入ったものの、大枠では変更なしでした。

自分はエッセイを書き始める前にレジュメを9割がた完成させたのですが、後になって考えるととりあえずロングリストの状態で残しておいてもよかったかなと思います。というのも、エッセイを書き始めるとそこで自分のセールスポイントがはっきりしだすものであり、それに応じてレジュメの内容に微調整が必要になってくるからです。また、キャリアゴールについても同様です。皆MBA受験を意識した段階で漠然とした将来の夢・ゴールについての構想は持っていると思いますが、いざエッセイを書き出すとその細部が固まっていないことに気付くはずです。レジュメの役割は、過去の実績を文書化して “Who I am” をアピールすることですが、同時に将来の目標に向かってまっすぐ歩んできた姿をアピールすることですので、エッセイ作業と行きつ戻りつしながらレジュメを完成させると、最も説得力の高いものが出来るのではないかと思います。

■推薦状

仕事関係の方 3名(日本人2名、米人1名)にお願いしました。

まずは典型的な質問(Strength & Weakness, Leadership, Teamwork, etc..)を10程度、質問集としてまとめ、推薦者の皆さんにネタ出ししていただきました。3人とも英語には問題ない方だったので、このネタ出しの段階から英語でお願いしました。出していただいたネタで十分推薦状になり得る出来でしたが、全体のバランスを考慮して、皆が重複する内容だった部分は違うネタを出していただくなど、個別にご相談させていただきました。英語に問題がない点、また三人ともかなり積極的にご協力くださった点などから、準備はかなりスムースに進みました。11月にお願いをして、1月の出願時には問題なく提出できました。但し英語に問題がある場合、または推薦者が受身的に協力してくれている場合などはさらに時間が必要と思いますので、早めの依頼が重要でしょう。

推薦状は出願パッケージ上重要なモジュールの一つですが、ネタ出しのチャンスでもあります。可能であれば推薦者の方と一杯飲みながら、自分のいいところや悪いところを率直に話してもらう機会を作るといいと思います。「あの仕事のときのこんな気遣いが助かった」とか、「あのとき本当はこうしてほしかったんだよね・・・」などという話が出てくれば、いいエッセイネタにつながるかもしれません。

■インタビュー

インタビュー前は自分をビデオに撮って癖を直すなど一応のインタビュー対策はしました。しかし出願した5校中4校のインタビューを受けた結果、練習以上にインタビュアーとの相性と、どれだけアドリブに対応できるか、の方が重要だった気がします(そのための練習、という言い方も出来ますが)。

一般的なインタビューの形式は、①Tell me about yourself ⇒ ②Why MBA? Why xxx school? Why now? ⇒ ③Question? という流れだと思いますが、ある学校などは、いきなり”Question?”から始まりました。(そしてあらかじめ考えておいた質問をしたら”詳しくは知らないのでウェブサイトを見てくれ”という回答だった笑) また別の学校では全く自分とプロファイルの違うインタビュアーで、何の話をしても盛り上がらず、且つインタビュアーがメモを取る為に一度もアイコンタクトをしてこないので非常に居心地悪い中を乗り切る必要がありました。結果的には、会話が盛り上がった学校ではいい結果が出たので、インタビュアーとの会話を自ら楽しむ事が一番大事なのだと思います。

MBA受験(4) - TOEFL (iBT)

2007年07月11日 | MBA受験や準備
こうすれば受かるMBA2007」への投稿ドラフトです。

11月受験スコア 108 (Reading 29, Listening 28, Speaking 23, Writing 28) 
12月受験スコア 109 (Reading 30, Listening 29, Speaking 22, Writing 28)

GMATで点数が出てすぐTOEFLの勉強を開始、翌週に受験しました。米国では既にiBTに完全移行していたため、最初からiBTでの受験でした。スピーキングが入ってくることで とかく嫌がられるiBTですが、試験内容自体はより実践的になっているため、真剣に勉強すれば留学中にそれなりのリターンがあると考えて取り組まれることをお勧めします。ただしスピーキングセクションに限っては、学校側がどの程度受験上の評価対象とするのかをよく見極めてから、労力の割き方を決めたほうがいいかもしれません(後述)。

自分はリーディング、リスニング、ライティングは試験形式を見ておく程度で本番に臨みましたが、スピーキングにはみっちり事前準備をしました。以下がその具体策です。

① 模擬試験
模擬問題を作り、三つはポイントを述べられる様にすること。(三つが難しければ二つでもいいと思いますが、要は明瞭・簡潔な論理展開が重要です。) 模擬問題は、TestMagicの掲示板から過去問を拾ってきて使えます。

② 録音⇒苦手部分の把握
常に本番と同じ時間制限で練習する。自分の回答を録音して、後から聞いて不明瞭な点、苦手な点をチェックする。(ストップウォッチも、録音ツールもPCのフリーウェアであるので自分は全てPC上でやっていました。)

③ 効果的なメモの書き方
スピーチ準備の時間が相当タイトであるため、内容を聞きながらある程度構成を考えておく必要があります。そのためにメモは録音会話を聞きながら同時に体系立てて取り、即 スピーチ時に使えるように工夫しました。

スピーキングセクション25点以上を目指して取り組みましたが、結局23点が最高点でした。さらに時間をかけて練習すれば点数は上がったと思いますが、一方でこの年は世界的にCBT⇒iBTの移行期だったため、スピーキングセクションは学校側も参考程度にしか見ないのではないかという予測もあり、23点で切り上げました。実際、その後いろいろ聞くと25点以上取っているアプリカントはそれほど多くないようですし、学校側もインタビューをより重視していたようで、TOEFLを早めに切り上げた判断は正しかったようです。2007年以降に受験される方は、皆がiBTで受験する環境になるし、学校側も知見を蓄積してきているでしょうから、その辺も踏まえて学校側がどう判断材料に使うのかを把握されるべきかと思います。

MBA受験 (3) - GMAT

2007年07月10日 | MBA受験や準備
こうすれば受かるMBA2007」への投稿ドラフトです。


MBA受験を本格的に思い立ったのが9月末でしたので、とにかく時間がないのが自分の受験上の課題でした。そこでGMATがどんな試験か?を参考書などで把握するよりも、まずは受けてみることにしました。変な点を取るとそれが学校にレポートされてしまうリスクはありますが、一応どの学校も「最高点のみを考慮する」と公表してますし、とにかく時間セーブ!というのが至上命題でした。

そこで試験勉強より前にいきなりGMACのウェブサイトから試験予約をしました。2週間の試験勉強のあと、多少の自信を持って受験しましたが、結果は惨敗。少なくとも650は行くだろう・・・とタカをくくっていたのですが、570しか出ませんでした。画面で点数を見たときはボーゼンとしましたが、その場でフンドシを締めなおし、帰宅と同時に一ヵ月後の試験をオンライン予約。猛勉強に入りました。平日は会社から帰宅して夜中3時まで勉強し、休日は朝から晩までスターバックスに缶詰になりました(米国のスターバックスはこういう超長時間滞在型で勉強する人が結構います。留学後もいい勉強スポットになると思います。)。

自分の試験対策は以下の通りです。

① 教材
アルク出版の「MBA留学 GMAT完全攻略」、オフィシャルガイド、そしてGMAT-PREP(GMACのサイトからフリーでダウンロードできます)。それと単語対策として「TOEFLテスト英単語3800(旺文社)」を活用しました。他にもたくさん教材がありますが、原則これらで十分だと思います。

MBA留学 GMAT完全攻略

アルク

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The Official Guide for Gmat Review

Blackwell Pub

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The Official Guide for GMAT Quantitative Review

Client Distribution Services

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The Official Guide for GMAT Verbal Review

Client Distribution Services

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TOEFLテスト英単語3800

旺文社

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② 練習方法
1) 最初はGMAT的考え方を身に着けるため、「MBA留学GMAT完全攻略」で勉強しました。日本語でよくまとまっているし、Mathとは?Verbalとは?AWAとは?が分かりやすく把握できます。特に必須の数学用語(英語)やイディオムがリスト化されており、ここは大変重宝します。これらを覚えこむことと、例題を解いて試験形式の概略を知ることがここでの課題です。

2) 次にオフィシャルガイドでの練習に入りました。必ず一問ずつ時間を計り、本番さながらのプレッシャーの中 問題を解くようにしました。問題を解き終わったら解説をじっくり読み、間違いのポイントを把握するのが重要です。特にVerbalに力を入れ、【GMAT的思考】を鍛えました。GMATが他の客観試験と違うのは、多くの場合 選択肢中に二つ正解候補があり、そのうち「より正しい」方を選ぶ必要がある点です。よって正答と誤答の差が非常に微妙で納得できない場合もありますが、認識の差がどこにあるのかをじっくり考え【GMAT的思考】に慣れるのがここでの課題でした。尚、オフィシャルガイドは書籍としては唯一 過去問を扱っているので最上質の問題集ですが、難点は実際のGMATで出る問題よりも難易度が低いことです。MathもVerbalも、本番はもっと問題文が長くトリッキーなものが出る印象がありました。よってオフィシャルガイドは試験を受ける2週間前くらいには切り上げて、より難易度の高いGMAT PREPなどに移行した方がいいと思います。

3) GMAT PREPはGMAT運営団体・GMACのサイトからダウンロードできるフリーソフトウェアです。

問題は過去問から出ますし、難易度も現実のGMAT問題にかなり近いです。本当のGMATと同じComputer based testなので、前の問題の正誤により次の問題の難易度が変わる調整もあり、紙ベースでやるよりも臨場感があります。点数も出ます。画面上模試は二回分しかありませんが、やり直すたびに違う問題が出ます。自分は20回以上繰り返してやりましたが、常に新しい問題が出て来ました。試験前はひたすらこれを解き、本番に備えました。解答の解説がないのが唯一難点ですが、TestMagicという米国の掲示板で他受験生が書いた解説が個別に見つかることがあります。問題文の一部分をキーワードに検索してみてください。

4) AWAは自分で文章テンプレート(序文、論点1、論点2、論点3、結論)を作って記憶しておき、テスト開始と共にエッセイの枠組みを速攻で書き込む戦術を取りました。またAWAのテーマは公開されていますので、それを事前に斜めに読んでおき、質問の意味や質問中の単語が分からないものは事前に潰しておきました。


初受験から一ヵ月後、上記特訓を経て第二回を受けたところ、690 (M 48, V 36, AWA 5.5) が出ました。700以上を目指していたのでもう一回チャレンジすることに未練が残りましたが、時間的にエッセイ対策待ったなしの状況でしたから、ここで打ち止めとしました。

MBA受験(2) - 受験スケジュール・コスト

2007年07月08日 | MBA受験や準備
こうすれば受かるMBA2007」への投稿ドラフトです。

■ スケジュール・費用
2006年9月末: 受験を決意、GMATの勉強を始める。
2006年10月:  第一回GMAT受験、玉砕。GMATの勉強を加速。
2006年11月:  第二回GMAT受験、690が出たのでとりあえず終了。
翌週TOEFL(iBT)受験、108。
スピーキングのスコアを上げる為もう一度受けることを決意。
2006年12月: 12月第一週にTOEFL(iBT)を再受験、109で(時間切れ)終了。
2006年12月~: エッセイに没頭。人生で一番睡眠時間の短い日々を送る。
2007年1月: 一気に出願。
2007年4月: 出願結果 判明。MIT含め三校に合格。

■ 費用
エッセイカウンセリング料: 約100万円
GMAT & TOEFL受験料:  約10万円
書籍費用(参考書など):  約5万円
出願料:  約15万円
旅費・交通費:  約20万円

合計:  約150万円

こうやって見ると金のかかるMBA受験ですが、自分の場合はその中でもエッセイ対策、これに尽きます。限られた時間を最大限活用するため、消化不良を承知でガンガン投資しました。GMAT&TOEFLが独学だったのでその分は費用を抑えることができました。

■ 予備校
アゴス(当時プリンストンレビュージャパン)にエッセイカウンセリングでお世話になりました。米国駐在中に受験したため、米国内の類似サービスを活用することも検討しましたが、やはり日本人アプリカントの特性・アピールポイントを知っているカウンセラーにお願いすべきと思い、日本で受験した友人が薦めるアゴスに電話で交渉し、Skypeでカウンセリングをやってもらうことにしました。この判断は正解だったと思います。カウンセラーはAM氏にお願いしました。いいものはいい、ダメなものはダメとはっきり言う姿勢が、自分の性格にも、残り時間がない状況にもちょうどフィットしており、ベストチョイスだったと思います。エッセイの代筆等は一切しないIntegrityの高い姿勢も素晴らしいです。

MBA受験(1) - 留学決断。

2007年07月07日 | MBA受験や準備
こうすれば受かるMBA2007」への投稿ドラフトです。

なぜ今MBAを目指したのか?を整理します。

(1) 出会った超優秀な経営者達への憧れ。
米国勤務の6年半の間に、尊敬できる優秀な経営者達に会ってきましたが、その多くはMBA出身者でした。彼らの活躍ぶりを目の当たりにして、自分の中にMBAへの憧れが醸成されたのだと思います。

(2) 意思決定のスピードを高めたかったこと。
情報産業分野での新規事業立ち上げや投資のデューディリジェンスなどを通して、競争に勝ち抜くためには正しいだけでなく迅速な意思決定が必要であることを痛感してきました。正しく迅速な意思決定をするためには、①体系だった専門知識(ファイナンス、MOTなど等)の習得と、②ビジネス思考を徹底的に鍛え抜く事が必要と考え、その両方を効果的に高められるMBAを志しました。

(3) 時間を買った。
ビジネスで成功するためにMBAは必ずしも必要なものではなく、あくまで選択肢の一つです。実務を離れて学校に行くよりも、日々の仕事を通じて学べることもたくさんあると思います。ただし日々の業務には上記①②とは関係のない、いわゆる雑務も付き物。一日15時間働いても、①②の為に割ける時間はそれほど多くはないと思います。一方でビジネススクールなら、一日中そのトレーニングをやるわけですから、時間効率は断然よいはず。そういう意味で、二年という時間を投資することでもっと大きな時間を買うことにしました。

実はMBAに合格した後、本当に行くべきかどうかを再度考え込んだ時期があり、数多くの方とご相談した上でやはり行こう!と決めました。その中で一番の判断材料となったのは、MBA経験者の皆さんが例外なく「MBAの二年間は素晴らしい経験。勉強以外にも人生観を変えるような出会いやイベントがたくさんある。やむをえない事情がないかぎり、絶対行くべき」と言っていた点です。

やってみて初めて見えることがある。
人生を変えるような経験を是非たくさん積もうと思います。