最近よく子どもたちとモノポリーをやっている。自分も子どもの時にやっていたので、なつかしい。
モノポリーの基本
よく知られたゲームだが、一応おさらいまでに・・・
モノポリーは不動産王を目指すゲームだ。プレイヤーは不動産を買って、そこに家やホテルを建てる。そして他のプレイヤーから賃料を徴収し、大金持ちとなるのが勝利条件だ。いまどきのモノポリーは、札束をやりとりするのではなく、クレジットカードのようなプラスチックカードにお金を出し入れする。また、確か昔は水道や電気だったユーティリティ(公共サービス)が、いまや太陽光発電や風力発電に変わっていた。
「これまでの」アメリカ的ゲーム
久しぶりにモノポリーをやってみて、いかにも「これまでのアメリカ」的ゲームだと感じた。
まず、不動産価値が絶対に下がらない。買った土地はもちろん、建設した家やホテルの時価が下がることはない。よって、お金がある限り建てまくるのが勝利への近道だ。賃料を見込める分、現金より資産のほうが価値が高いのである。
そして資産を増やすためには、借り入れもいとわない勇気が必要である。欲しい土地や建てたいホテルがあれば、迷わず他の資産を抵当に入れて借り入れるのが得策。返済時期に関わらず、抵当借入れに10%の金利を乗せて払えばすぐ抵当は外せる。借入れは、攻めの為の重要な戦略というわけだ。
改良版モノポリー
今回の経済危機を踏まえ、モノポリーも改良してはどうでしょうか。例えば・・・
チャンスカードに一枚、「資産価値下落」というカードを入れておき、誰かがそれを引いたら、全員の不動産価値が下落する。例えば半分になる。そして資産を抵当に入れている場合は、資産価値が借入額を下回ってしまうので、差額を即時返済しなくてはならない。返せない場合は建ててきた家を売っぱらって工面することになる。これは痛い。しかし、現実。
そして同じくチャンスカードに「金融危機」カードを一枚。従来、モノポリーのバンカーは無尽蔵に貸出しを行うが、このカードが出たらバンカーの貸出額に制限が設けられる。貸し渋りである。既に上限額を超えた貸し出しが行われている場合、バンカーは猛烈な取立てを行う。いかに取立てをかいくぐり、資産を維持するかがプレイヤーの腕の見せ所である。
これらを導入すると、ただでも資金繰りが大変なゲームがもっと厳しくなってしまう。そこで、プレイヤーのうち半分以上が破産の危機に陥った場合、ガバメントカードが登場する。これは二枚一組のカードで、一枚は「政府救済」、もう一枚は「市場原理」である。「政府救済」カードが出た場合は、景気後退を避けるために政府が各プレイヤーに公的資金を注入する。一方「市場原理」カードが出た場合、政府の支援はない。しかし、合併は自由である。危機的なプレイヤーたちも、合併すれば一部の地域を独占でき、新たな資産を購入することも可能になるので逆転の可能性が出てくる。
どうでしょう?
感謝祭が明けて12月に入ったら、アメリカはすぐホリデーシーズンだ。
ラジオからもクリスマスソングばかりが流れてくる。
そして子どもたちにとっては、サンタさんの季節。
毎年恒例の、サンタさんに手紙を書く。 「これが欲しいです」という、おねだりレターである。
昨年までは次男はまだ字がかけなかったので、もっぱら絵を描いて、欲しいプレゼントを主張していた。
今年は5歳になり、少しは字が書けるようになったため、はりきって手紙を書いたのが、これ。
「しゃんたこのでんしゃおたのむんだ」
↓拡大
「しゃんた」は、「サンタ」のことだと思われる。
確かに次男は舌ったらずなしゃべり方をするので、しゃべるときは「しゃんた」と発音している。
なるほど。
これがホントの口語体だな。
感謝祭(Thanks Giving)の休暇に入った。
アメリカのホリデーシーズンの始まりだ。
昨晩、アメリカ人の知人のご家庭にお招きいただき、ディナーを楽しんだ。
感謝祭と言えば七面鳥。
どかーんと丸焼きである。
オーブンに入れて6時間焼いたんだとか。
豪快に切る!
中にはいろいろな野菜を詰め込んでいる。
何を詰めるかは、家庭ごとに違うんだとか。
いよいよディナー。
感謝祭は親族や友人が集まるアットホームな休暇で、このご家庭にもおばあちゃんとおばさんが遊びに来ていた。
各自のテーブルに置かれた、奥さんお手製のメニューの献立。
なかなか本格的。
うちのヨメが準備していったチラシ寿司。
先方の奥様に好評だった。
イクラをのせるの、忘れていったけど、ご愛嬌。
デザートもゴマンとあります。
こどもたちご満悦。
おいしく楽しい会でした。
次男は今年、キンダガーデンに入学する。
昨晩、入学に当たっての父兄オリエンテーションが開かれたので参加してきた。
入学は9月なのだが。
やることが早い。
アメリカのキンダガーデンは、5歳が入学年齢だ。
日本の幼稚園年長さんと同じである。
しかしElementary school (小学校)に属するので、位置づけとしては日本の小学校一年生に近い。
実際 通う先は長男のElementary schoolと同じ場所になるし、校長先生も同じ人だ。
上級生(11~12歳くらいの子たち)と一緒に勉強するクラスもあるそうで、まさに小学校と一体になっている。
オリエンテーションでは、入学するまでに子どもにしつけておくべきことや、入学後の生活の説明があった。
ふんふんと話を聞きながら、なんだか不思議な気分になった。
次男がもう学校に通いだすなんて。
ついこの前まで赤ん坊だったのに。
育つの早いなぁ。
そのうち追い越されちゃうなぁ。
負けとられんぞ おい。
そんなことを考えていたら、先生が両親の役割を話し出した。
『これまで5年間、一生懸命お子さんを育てていらっしゃいましたね。
こうして学校という外の世界にお子さんを出すにあたって、感慨や心配、いろいろな想いがおありでしょう。
親元を離れて学校に行きはじめるのは、子どもによっては大きなカルチャーショックとなります。
どんな小さな変化や言動も見逃さないよう、見守ってあげてください。
そしてなにより大事なのは、ご両親はこれからも、お子さんにとって大事なよりどころであり、見本であり続けるということです。』
そして"キャプテンカンガルー" の言葉を引用した。
"キャプテンカンガルー"というのは、古いアメリカの子供向けTV番組のこと。
クリエータのBob Keeshanがホスト役("Captai Kangaroo")を演じており、これは彼の言葉だ。
Parents are the ultimate role models for children.
Every word, movement and action has an effect.
No other person or outside force has a greater influence on a child than the parent.
はい。そうですね。いいこと言うね。
日々、確かに感じてます。
先生は 『プレッシャーかけるわけではありませんよ』と笑いながら言っていた。
いやいや十分プレッシャーだよ、先生。
でも、いいプレッシャーだと、感じる。
今日から子供たちはウィンターブレーク。
一週間の冬休みだ。
こっちの小学校では、クリスマス休暇と冬休みは別物らしい。
いいなぁ。
子供は冬休みでも、大学は普通どおり授業がある。
よって平日はなかなか相手をしてあげられないので、週末の今日、家族で近場のスキー場に行ってきた。
宿題や予習はあと回しである。
ああ早くやらねばと、ものすごく気になるが、できるだけ気にしない。
気になるが。気にしない。
行ってきたのはニューハンプシャーのCrotched Mountain。
ちょうどニュージャージーの友人一家がこの近くに遊びに来ていたので、落ち合って一緒に遊んだ。
夜は その友人の別荘でディナーをごちそうに。
アメリカ人はけっこう気軽に別荘(セカンドハウス)を持っており、週末は都会の喧騒を離れてすごす人が多い。
国土が広いというのは、それだけで得である。
この夜集まったのは、友人の親族やそのまた友人など、計5家族。
子供は1歳から10歳まで合わせて12人という大人数で、うるさいうるさい。
しかもその12人が、なんと全部オトコ。
男児が生まれる確率が 1/2 だとすると、単純計算で 1/4096 (=1/2^12)、つまり 0.02%の確率の快挙である。
いや、うるさいだけの快挙なのだが・・・。

今学期から、朝は長男を小学校に送っていくことにした。
宿題や予習で忙しい時期に入ったので、せめてもの子供とのふれあいの時間だ。
長男の学校に立ち寄ると、Sloanに到着できるのは8:40amくらい。
Sloanの一時間目は8:30amに始まるので、間に合わない。
だからSpring Termのクラスは、一時間目を避けて取った。
大体の朝のスケジュールはこんな感じだ。
7:45am: 長男と一緒に自宅を出る。
8:10am: 長男を小学校に送り届けた後、地下鉄でMITへ。
8:40am: MIT 近辺に到着。図書館や近くのカフェで予習&宿題。
10:00am: 二時間目から授業開始。
一時間目を避けても、取りたいクラスはすべて取れているので問題ない。
しかもSloanに到着したときには、まだクラスまで一時間以上の余裕がある。
この時間が思いがけず効率的に使えて、よい。
子供を送った後、すいている学校近くのカフェで自習をする。
たまらなくすがすがしい気分になる。
先日ヨメと二人でランチに行った イタリアンレストラン。
Beacon Hill という人気の地域にあって、インテリアもClassyな割に、空いていた。
http://toscanoboston.com/
↓ クリームソースのリガトーニ。こってりしてるけど、うまい!
↓ タラのフィレ。タラもよかったけど、意外なことにグリーンピースがいい感じに味付けされていて、クセになる旨さだった。
今日 子供たちがパトカーのおもちゃで遊んでいたのだが、仕切りと
【課長ワン!課長ワン!】
と叫んでいる。
課長?なんだそりゃと思って、なんのことか聞いたら、
【Patrol One!(パトカー 一号車!)】
と言っていたそうだ。
家庭内で情けない中間管理職にならないよう、精進します。
先日、長男が怪我をした。頭を打ったのだ。
経緯
放課後に小学校の校庭で遊んでいたとき、手を滑らせて遊具の雲梯(うんてい)から落下。背中と後頭部を強打したらしい。ちょうどヨメが長男を迎えに行った矢先のことで、ヨメと一緒にいた次男は、まさに落下の瞬間を見て、凍りついていたようだ。
ヨメの話によると、長男が頭を打ったのは午後2時30分ごろ。遊具から落ちてから数分間は、立ち上がることも動くこともできず、ただ泣いているだけだったという。心配した周りのお母さんが出してくれた車に乗って、自宅に帰ったのだが、帰宅後10分ほどして長男は二度嘔吐。顔色も真っ青だったという。ヨメはすぐにかかりつけの病院に電話し、救急対応をしている Children's Hospital の紹介を受ける。そして次男を同じアパートのお友達に預け、車に長男を乗せて病院に向かった。
自分が長男の怪我を知ったのは、この時点。学校近くでコーヒーを買いに行く途中、ヨメの電話を受けてのことだった。『ケイタが頭を打って病院に向かっているところ。さっき家で吐いちゃったし、心配だから一緒に来て。』 ちょうどヨメの車は、病院に向かう途上で学校のすぐ近くを通る。時間をロスしないで済む待ち合わせ場所を決めて、そのポイントに急いだ。足早に歩きながら、正直言って背筋がヒンヤリ、頭がクラクラしていた。
診察
ヨメと合流した。車に乗り込み、見ると長男は後部座席で眠っている。普段であればただあどけない寝顔なのだが、頭を打って吐いた後に、眠っている? 顔色も確かによくない。土気色に見える。猛烈に心配になった。とにかく、早く病院で診てもらわなければ。
病院に到着。ソーっと長男を抱いて救急受付に急いだ。長男は冷たい外気に触れて目を覚ました。体に力が入っていないが、言葉はしっかりとしている。少しホッとした。
救急病棟に入ると、看護婦さんが長男に簡単な問診をした。意識はしっかりしている点を確認して、待合室で待つように言われる。早くドクターが診てくれよ、と苛立ちながらも、緊急処置が必要だと判断されなかったことに、少し安心感を覚えたりする。(事実、この段階で長男の顔色は急速によくなり、ほっぺに赤みが差していた。)
その後何人かの看護婦さんに血圧や目の検査(焦点が合っているかどうか)をしてもらい、やっとドクターに診てもらったのは7時過ぎのこと。ドクターは念入りに問診を行った結果、『落ちたときにConcussion(脳震盪)を起こしたのだろう。異常はみられないので、安静にしていれば問題はないと思う。念のためもう一人のドクターに診させるので、待ってて』と言って診察室を出て行った。
そしてさらに待つこと小一時間。次のドクターが現れる。ちなみに最初のドクターもこのドクターも、長男の診察中に携帯電話に連絡が入り、別の救急患者に関する指示を出すという多忙ぶり。救急病棟の医師は忙しいと聞くが、ハンパではなさそうであった。
帰宅
結局二人目の医師も、症状はConcussionで、脳に異常はないという診断であった。我々両親としては念を入れてCTスキャンで調べてほしいと願っていたのだが、ドクターはその必要はないという。むしろ、CTスキャンは放射線によって癌になるリスクを高める場合があるので、よほど明確な懸念がない限りは勧められない、という。偶然ヨメがそういう話を知っていたこともあり、それなら・・・ということで、引き下がった。
こうして全ての診察が終わったのは、午後11時30分。昼から何も食べていなかったので、病院内のAu Bon Painでパンをごっそり買って帰宅した。ホッとさせてくれることに、長男も『おなかすいた』と言う。ドクターが、食欲があるのはいいことだ、と言っていたばかりのこと。食べたいパンは全部買ってやって、車に乗り込んだ。
感謝
長男には翌日の学校を休ませ、その後もドクターの指示通り安静にさせているが、いたって元気にしている。頭を打った場合、何かが起きる心配があるのは24時間以内とか48時間以内とかいう話だが、その範囲はとっくに越えたので、こうして振り返って日記にしていられる。
それにしても第一報の段階では本気でヒヤッとして、クラッとした。特に目の前に長男がおらず、どういう状況なのか正確にはわからなかったため、悪いほう悪いほうに考えてしまい、不安が増幅していた。ヨメの車と合流するまでの間 氷点下のチャールズ川沿いを歩いていたのだが、まったく寒さを感じていなかった。
自分のそんな状況に対して、事故直後の大事な初期動作を適切に、冷静にこなしてくれたヨメに感謝。たぶんビックリしてプレッシャーはあったのだろうけど、今振り返っても彼女の判断・行動はすばらしかった。
それとヨメを手助けしてくれたお友達のお母さんたちにも、感謝。特に次男を預かってくれた方は、ご夫婦揃って医療関係者だそうで、電話でいろいろとアドバイスを下さった。本当におともだちというのはありがたいものだと感じた。
今日、月曜日が Martin Luther King (マーチンルーサーキング)の祭日で、この週末は三連休。
久しぶりに料理を作った。
昨日のばんごはんに照り焼きチキン。
今日のランチはカルボナーラ。
そして今晩は、鳥のピカタを作った。
我ながら、どれもなかなかの味。
久しぶりの厨房なので『味のボラタリティ』は覚悟の上だったのだが、ハズレなくうまい。
ヨメも子供たちも、おいしく食べてくれた。
ただ、今晩作った鳥のピカタは分量をまちがえて、四人家族に10人分くらい作ってしまった。
作りながらうすうす多いなーとは思ってたんだけどさ。
↓ (自称)絶品の鳥のピカタ。食べる前の写真ではなく、家族ハラいっぱい食べた後に取った写真。まだタンマリある。
ボラタリティが高かったのは味ではなく量でした。
まぁ、気にしない気にしない。
足りないより、多いくらいの方が いいのだ!