松下幸之助<一日一話>
2月22日 努力を評価しあう
他人が評価するものは、「目に見える成果=結果」にたいしてである。結果がいいのか悪いのか。その間の過程での努力に対しては、何ら評価をしない。それは、努力をしても結果が伴わなければ、仕方がないことである。
しかし、自分にとってはどうなのだろう。
努力をしないで、結果オーライということもある。ラッキーだったというやつである。実力は、無いのである。それが続いたら、努力もせず、勘違いをして、気がついたらもう取り返しのつかないていたらくになっている。そんな結末であろう。
自分にとっては、たとえ結果がついてこなくても、努力が大事なのである。努力することが、自分の力となっていくのである。
そういうことを考えると、相手のことを本当に思うのであれば。結果だけではなく、家庭の努力を評価してあげることが大事でしょう。
「あー、私たちの苦労を評価してくれるのだなぁ」と気づけば、より喜びが増す。次への励みにもなる。
人を育てるためには、結果だけにこだわることなく、努力を評価し、それを生かしていくことが大事なのです。