かはたれのジエン

イタチの最後っ屁 ・・・なので、コメントにも屁を垂れるしかできませぬ

ひをりの日(第九十九段)

2014年11月20日 | 伊勢物語 

お馬の稽古

 昔、右近の馬場のひをりの日、向こうに停まっていた牛車に、女の顔が下簾からほのかに見えたので、中将だった男が詠んでやった。

   見えそうで見えないあなた誰かしら
          一日ぼーっと過ごすんだろな

返し、

   知る知らぬどうしてそんなに気になるの?
              想いの火こそ道しるべでしょ

後で誰かはわかったけれど。

伊勢物語 ひをり 九十九段 わかりやすい訳 現代語訳

見ずもあらず見もせぬ人の恋しくは あやなく今日やながめ暮さむ
しるしらぬ何かあやなくわきていはむ 思ひのみこそしるべなりけれ

 

ひをり=仕上げの騎射試乗。よくわからん。後で簾は上げられた。酔って現代語訳を読んだ時は、本質をついてる!と思ったのだけれど、ちと違うのかも。でも、「分け隔て」が、悪とか面倒とかの始まりだろう。まあ、おもしろさの始まりでもあるが。

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