多摩川サイクリングロードの車窓から

お店主催ライド:富士山一周



 世界中を襲ったコロナ禍は、大小を問わず様々なイベントが中止・あるいは延期に追い込みました。
 自転車イベントもまた然り。富士ヒルのような大きなイベントだけではなく、お店が企画しているライドイベントの類もめっきり減ってしまっていました。

 俺が出入りしているBEX ISOYAでもそうだったのですが、先日数年ぶりのライドイベントがあったので参加してきました。


 集合場所に行ってみると、予想外に人数が多くなんと40人。久しぶりのイベントだからなんでしょうけど、取りまとめをする店の人は大変そう。

 しかし半分くらいは全く面識が無い人で、知らない人がたくさんいるグループだと気を遣うなーと心配していたのですが、

・・・なんかいつもと変わらないような

今回は馴染みのあるメンツ同士でグループ分けしたみたいですよ

とりあえずいつも通りの感じで走ります?

 同じグループになったのは、KNZさん・SKMさん・HGCさん・ニャロメさんの4人。
 顔馴染ばかりなので緊張はせずに済みましたが、新顔さんが全くいないのもちょっと面白みがないような。いやまあこれは贅沢というものでしょうね。

 書き忘れていましたが、今日のコースは御殿場から籠坂峠を越え、反時計回りに富士山を一周するコース。
 静岡・山梨両県が繰り広げる富士山の領有権問題に中指を立てて、富士山をじっくりねっとり鑑賞しようという企画です。ついでに今の季節であれば紅葉も楽しめるでしょう。
 ・・・天気さえよければ。



 と、せっかくフラグを立てたのにその心配は杞憂だったようです。雲一つない快晴とはこのことを指して言うのでしょう。
 富士山というのはいけずな山で、周囲は晴れてるのに雲をかぶって姿を見せてくれないことなどしょっちゅうなのですが。

レアな景色を見ると婚期が遅れるとかよく言いますよね・・・やだお嫁に行けない(*ノノ)

・・・(バカを見る目)



 籠坂峠の登りが本格的に始まると、KNZさんが先頭に立って牽いてくれたのは良いのですが、ペースが速く早速脚が削られていきます。さすがはクラッシャー、序盤でも容赦がありません。


 しかし登っていくにつれ色づいている樹木がちらほら見えるようになりました。この分ならこの先紅葉も期待できるかもしれません。

 籠坂峠を登り切って一息入れていると、



どうしたんです?

サイコンのマウントが折れちゃった



それは折れたんじゃなくて折ったんでしょwww

 KNZさんはパワーが物凄く、チェーンが1ヶ月でダメになるとか、ペダルを破壊したとか、パワーメーターが爆発した(これは眉唾)とか数々の逸話を持っています。クラッシャーと呼ばれる所以ですが、また新たな伝説が誕生してしまいました。



 籠坂峠を下って富士山の北側にでると、そこはもう山梨県。
 作り物かと思うほど真っ赤なカエデがその鮮やかさを競っていました。


 こちらから見る富士山は、北斜面なだけあって明らかに雪の量が多く、先ほどとはまた違った表情を見せます。
 やはり霊峰はこうして雪化粧をしているほうが神々しさを感じられて良いですね。
 

 昼飯をどうしようと相談しながら国道139号を西に走っているとHGCさんがパンクして停車。どうやらグレーチングの端でサイドカットしてしまったようです。


 チューブラーなので時間かかるのかと思いきや、手慣れたものでタイヤをバリバリはがして丸ごと交換してしまいました。よく考えると、チューブラーのパンク対応を見たのは初めてかもしれません。
 


 その後は朝霧高原を目指し、青木ヶ原樹海を突っ切る県道71号を南下。
 この辺りではニャロメさんが先頭を牽いており、多少のアップダウンはあれど軽快に飛ばしていました。なお俺はここまで1秒たりとも牽いていません



 そして樹海の中はちょうど紅葉が見頃。先ほどの真っ赤なモミジもいいですけど、俺はこういう原生林ぽい感じの紅葉の方が好みです。
 ・・・まあ紅葉してるのは植樹だったりするかもしれませんけど。



 樹海を抜けると視界が開け、鮮やかな富士山がまた目に飛び込んできたので、ニャロメさんが気合を入れて撮影に入りました。自転車は透明パイプを使って固定しています。・・・地面が柔らかいせいか、なかなか自立せず苦労していましたが。
 富士山一周と言っても、樹木やら街並みがあるので四六時中見えるわけではありません。ましてやこれだけ開放的な場所は希少です。

 ちなみにここは富士山の西側になりますが、南北で雪の量に大差があるのが良くわかる絵でもあります。
 


 今日のお昼ご飯はいでぼくピザということになりました。
 1枚で1500円くらいとそこそこいいお値段がするのですが、多分チーズが良いのでしょう、クドさが全くなく美味でした。

 さてここからは富士山南麓を通って御殿場に戻ることになりますが、途中で富士山こどもの国までのヒルクライムが待っています。


 この辺りになるとみんな脚にダメージがあるのでペースを上げられなくなっていた、と思っていたのですが、なんかKNZさんは余裕がありますね。




 こどもの国まで登りきると、南側からの富士山が目の前に現れました。
 こちらから見る富士山は宝永山を右側に従えており、今までとは違った佇まいを見せます。ただやはり南側なだけに雪が少ないので、多少間の抜けた雰囲気になってしまうことは否めません。

 この後は集合場所までダウンヒルで戻り、御殿場線の中でプチ宴会をしながら流れ解散になりました。

 久々の店舗ライドでしたが、申し分ない天気と紅葉に恵まれたこともあり満足度の高い一日でした。またこういう機会があるといいのですが、そのためにも願わくばコロナが再燃しませんように。
 


 静岡県と山梨県、どちらの富士山が美しいかは容易に解決を見ない問題です。
 しかし今日に関して言えば、雪がほとんど見られず神々しさを欠いた静岡側よりも、山頂部に程よく雪化粧をしていた山梨側に軍配をあげざるを得ないでしょう。

 おや、こんな時間に誰か来たようだ。どちら様・・・静岡から来た?
 いったい何のうわなにをするやめ くぁwせdrftgyふじこlp(いにしえの断末魔)


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