この第一話の冒頭に自転車クラスタがざわつくシーンがありました。

主人公の一人である志摩リン(通称しまりん)が登っているのは、富士川沿いから本栖湖まで登る国道300号線本栖みち。距離12km・標高差650mほどで、ヤビツ峠に匹敵する本格的なヒルクライムルートです。
いやちょっと待って。そんな道を、何十kgもあるキャンプ道具を抱えた女子高生がミニベロで登る?いやいや御冗談を。

しかし次のシーン、しまりんの息は上がっているもののゼーゼー言うほどではなく、防寒着を脱いでもいません。明らかに余裕を残して登っています。
これはどういうことなのか。

本栖湖まで登り切ったところで、しまりんはトイレのベンチで爆睡しているもう一人の主人公・なでしこと出会います。
なでしこもミニベロでここまで来たのですが、彼女の場合はキャンプ道具を持っていません。それにずば抜けたフィジカルの持ち主であり、ダイエットのため自転車に乗りまくった経験があることが作中で示されているので、ここまで登れてもそう不思議ではないでしょう。
しかししまりんはそうではない。後に原付の免許をとってからは自転車に乗るシーンが全くないことから、自転車に愛着は無さそうで、もちろん練習などしていないでしょう。
となれば答えはただ一つ。しまりんは天性のクライマーなのではないか?
いくら人気とはいえ二年前のアニメなので、検証ライドもいまさら感があるなと思っていたのですが、2021年1月から続編が放映されることになりました。

いい機会だから行くか、検証&聖地巡礼!
というわけでTKM君を


そう、ゆるキャン△ライド最大の問題は遠いこと。地図の上ではそこまで遠くないように見えますが、身延線がローカル線である上に新幹線との接続もなく、時間がかかる場所なのです。
しかし次の駅がスタート地点の内船、やっと到着かーと思いきや。
アナウンス「次は~うつぶな~うつぶな~」





ようやくやってきました内船駅。ここはなでしこ自宅の最寄り駅で、第一話の通学シーンで登場します。
聖地巡礼ライド、やってみた!

よく見るとUTSUBUNAって書いてますね。

まず富士川沿いを北上し身延を目指して走りますが、アップダウンが多い上に今日は風が強く、のっけから脚を削られていきます。
この坂は短いながらも10%前後の激坂で、普通の女子高生だったら本栖みち以前にこの坂を登れなさそう。

10kmほど走って身延の町に到着、ここでの目当てはみのぶまんじゅうです。

店内には斉藤のパネルがあったのですが、斉藤ってこの店に来てたっけ・・・?(自信がない)


作中で三人組が座っていたのは多分この辺り・・・ちょっと違うかな?

みのぶまんじゅうは1個65円というリーズナブルなお値段。しかし皮はモチモチ、餡は少し甘さ控えめで上品なお味です。
なでしこは10個食ってましたが、オッサンは2個で十分でした。どんな胃袋をしてるんだ。


本栖湖に向けて登り始めた矢先、道の駅に寄ってみたらラッキードリンクショップがありました。
山梨県を中心に展開しているハッピードリンクショップというのがあり、名前をもじって作中に登場していたのですが、ゆるキャンとのコラボ企画で設置されたものだそうです。
(少し後になって)






本栖みちの序盤は緩斜面が続きますが、後半は7,8%の傾斜が続きなかなか厳しいルートです。ヤビツ峠のような10%ゾーンはありませんが、中盤以降は休める緩斜面が少なく楽ができません。

今日の我々はのんびりペースで登っているのでペラペラしゃべっていますが、我々はロード乗りの端くれでしかも成人男性です。しかし普通の女子高生がしまりんの条件で登れるかというと、




本栖みちを登り切って湖畔に出ると、雲一つない青空と富士山。風が強くて逆さ富士は拝めませんでしたが、まず申し分ありません。
それにしてもアニメの富士山はずいぶん大きく描かれていますね。これを実写で撮ろうとすると、デカい望遠レンズが必要になりそう。
この周辺は人と車でごった返していました。天気の良い紅葉シーズンともなれば人が多いのは当然ですが、それにしてもちょっと多すぎるくらい。やはりゆるキャン△の影響なのでしょう。






こちらが第一話にでてきたキャンプ場。やはりゆるキャン△の影響か、寒い季節にもかかわらず既に満員御礼とのことでした。

本栖湖を一周していると、キャンプ場の混雑ぶりがバッチリ。
次なる目的地は四尾連湖。本栖みちをいったん下り、北上していきます。

四尾連湖への登りは本栖みちよりだいぶ短いですが、傾斜の厳しさはこちら方が上。特に最後の1kmは13%ほどの急勾配が続く激坂で、さすがにのんびりライドなどと言っていられず本気で踏む羽目になりました。


四尾連湖畔には山荘が複数ありますが、作中に登場したのは奥にある水明荘。

ここにはしまりんのパネルが置いてありました。・・・ほかの3人のパネルはどこにあるんだろう?

ここに来たからには、なでしこのお姉ちゃんのマネをしてチャイを頼むしかありません。
紅葉もちょうどよい感じでしたので、しばらく景色を眺めていました。



さて、それではそろそろ戻るとしましょう。今日は甲府から輪行する予定です。

最後に立ち寄ったのは甲府市内のアウトドアショップエルク。
アニメ版にはカリブーという架空のお店(モデルは浜松にあるらしい)が出てくるのですが、実写ドラマ版ではこのエルクが登場しました。いわばドラマ版の聖地です。
ゆるキャン△【テレビ東京オンデマンド】
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しまりんが買っちったメタル賽銭箱を発見!
畳むとずいぶんコンパクトになるので便利そうですが、思ったよりも小さく2人で焼肉をするにはちょっと足りないかもしれません。

店内にはゆるキャン△コーナーもあり、しまりんの愛車・ビーノが展示されていました。ドラマの撮影で使われたヤツでしょうか?





というわけで、近々アニメ聖地巡礼第二弾をやるかもしれません。