アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

なぜ日本人は暑い季節にスーツを着るのか

2013-07-04 06:00:01 | つれづれ
以前の記事でクールビズについて書いた。個人的な意見だが、お上が「さあクールビズです」って言わないとできないところが、そもそも日本的で気持ち悪いと思っている。


 というところで、今日紹介するのはこんな記事。NHKBS1の『cool japan』で「涼む」という特集で、日本人の夏の工夫を外国人に紹介したもの。
 その中で、小生的にその通りと手をたたいてしまったのが、このくだり。

 「どうして日本人は、こんなに涼む方法をたくさん持っているんだと思う?」という質問に対し、「本来、働いてはいけない7月と8月になんとか働こうとするから」という、番組のコンセプトを根底から破壊するようなコメントがイタリア人から出たという・・・
 この涼む方法の多様さは、世界的に見ればむしろ異常なのだということに、我々は気付くべきだろう。

 さらに記事によれば、番組では、クールビズのスーツを紹介。ハイテク技術も駆使した背広で、「さあ、どうだ? これは、君達の国でも売れるんじゃないか?」と聞くと・・・
 「そもそも、こんなに蒸し暑い国でスーツを夏に着ることが間違っている」と・・・日本の夏の蒸し暑さは世界的なレベルだからなあ・・・

 これまた象徴的で、つまり暑い中でも社会規範を守る工夫をしていくのでなく、暑いなら、それに合わせていけばいいという発想にならないところが日本なのだ。
 ちなみに、アメリカのデスバレー(死の谷)で、テストドライブをしていた新型車が、夏の東京ではダウンしたということで、日本の夏の過酷さは、今や世界一とも・・・


 この記事にある通り、日本の夏なんぞは働くのが狂気の沙汰ともいえるくらいだが、せめてシャツ一枚での勤務は当然にしようよって。
 ここで、記事にあるように日本で最優先されるのは、体調よりも社会の規範であり、それから外れる人間に対し、イジメをする国民性があるからだろう。

 この国では、他人と違うことをやるのにものすごく勇気が必要だからなあ・・・
 バカンスだってそうだ。とりあえず、日本では1週間が相場だろう。フランスやイタリアでは1か月は当たり前だし、勤勉なイメージのあるドイツだって・・・

 以前、イタリアに住んでいた日本人オペラ歌手に話を聞いたことがある。「君たち日本人のバカンスってどのくらいの期間なのか」とイタリアで聞かれ、一週間と答えたところ、「えっ、じゃあお前らは一週間のために、一年働くのか? 」とびっくりされたとか。
 これまた名言かも。働くために休むのでなく、休むために働く・・・この発想にならない限り、日本人が幸せになることはならないのかも・・・

 と書いている小生には、当然「給料ドロボー」とか「窓際族」の肩書が・・・(苦笑)
 ときに、右写真のような大胆なクールビズはいかが・・・うーん、さすがに遠慮しておこうっと(苦笑)
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