
桜田温泉に最初に来たときは、4月だった。予約の際、この時期ならば桜も・・・と女将さんに案内されたのだが、花はすでに終わっていた。
その後も、何回か狙ったが、残念ながら花のタイミングには合わずにいた。だが、今回は見事にドンピシャで愛でることができた。
桜田というのは地名で、その名の通り川沿いに見事な桜並木がある。その数約6000本という。河津桜は有名だが、ソメイヨシノの桜並木としては伊豆ではナンバーワンだろう。
大きな木には鶯がさえずり、また切られた古木からひこばえが芽を出すなど、地元の人が大切に育てているのもよくわかる。
風も穏やかで、川に静かに落ちる花びらが花筏になりかけ・・・という感じで流れていく。ゆったり静かな時間が素敵だ。
また変に観光地化されていないのもこちらの魅力で、お客様も多くない。さらに桜田温泉は目の前に大きな田があり、そこがこの時期は花畑になっている。
お宿から見ると、花畑の向こうに桜並木が見える。今回は幸い天気もよかったので、桜を愛で花畑を歩き・・・たっぷり楽しめた。
女将さんによれば、この花は町で育てたのではなく、戦後帰還した軍人さんたちが平和を祈念して植えたという。
その辺も(個人の感想だが)、いかにも観光地化を狙ってでなく、自然体なのが松崎らしいところ。花畑も、田に自生する蓮華からスタートしたという。
また桜とともに、この時期は菜の花もきれいだし、桜の次はつつじも・・・そしてアジサイも・・・と季節とともに飾られる花が見える。
本当に素敵なところである。
小生の故郷は伊豆半島でいえば東側で、その反対側に位置するのが松崎だ。西伊豆は電車が通っていないので、観光地化に関しては不利だが、景色の素晴らしさや、こうした自然の素晴らしさは結果として東伊豆より魅力を感じる。
そして桜田温泉そのものが、抜群に魅力的・・・こりゃたまらん。
まさに桜に田んぼで桜田って・・・あっ、私は桜田温泉ほめまくりで、ほとんどサクラだ? って・・・おい、寒いぞ(苦笑)
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