アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

バンコ

2006-05-29 12:01:39 | 薀蓄
ちょっと前にすぽっとさんの記事でBUNCOというのがあった。数人で楽しむゲームの名前であったが、もしかしたら、このBUNCOは・・・と思い、今日はバンコについて語ることにする。

 「代わりバンコ」という言葉がある。子供の頃、ブランコなどで遊ぶときに一人が遊具を独占しないように、「代わりバンコだよ」なんてやっていた。
 当然、このバンコというのは、順番の番であって、番子ないしは接尾の愛称的な「こ」がついてのものと皆考えていると思う。

 ところが、このバンコというのは、日本語ではないのだ。では何語かというと、どうやらポルトガル語らしい。
 では、このバンコとは・・・?だが、製鉄、それもタタラ製鉄と呼ばれる古い方法にちなんだ言葉であった。このタタラ製鉄とは、砂鉄などを精錬する際に使われる。

 この製鉄方法では、しばしも途切れることなく空気を送り込む必要がある。それが「ふいご」であり、映画「もののけ姫」では足で踏むタイプのふいごが出ていた。
 トップ写真のこれは手で空気を送るタイプだが、いずれにしろこの製鉄ではこれが大切なわけである。そして、このふいご担当者のことを「バンコ」と言ったのだ。

 したがって、代わりバンコというのは、ふいご担当者が、入れ代わり立ち代わり交代しているさまを言うのであり、番ではなかったということなのだ。
 すぽっとさんのゲームBUNCOがこれにちなむなら、絶えず数字をつないでいくという意味からで、東西の不思議な融合ということに・・・(←まさかとは思うが)

 ちなみに、小生の田舎の伊豆に、多々戸(たたど)という地名がある。これはタタラ製鉄を古代行っていた名残とか。全国にもこういうところは多いらしい。
 うん?ポルトガルといえば・・・レアル・マドリードにいたポルトガルのエース、フィーゴってのが有名だが、まさかこれも・・・(汗)

 あっ、「ふいご」は吹子で日本語だったのね、失礼しましたあ(苦笑)

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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お役に立てたようで・・・ ()
2006-05-29 22:55:03
ふふふ・・・満足のオタクオヤジ
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なるほど~ (すぽっと)
2006-05-29 17:12:56
今いろいろな意味でかなり多忙なのでとりあえずここにコメントしますが。。。



そうなんですね~。まんざら外れてもいないような。。。だってホント、ゲームの展開を考えると、こんな感じですもの。

BUNCO って、ルールを探してみようと色々検索してみたんですが、日本語だとあまりないんですよね。だから詳しいルーツとかわからなかったんですが。。。



それにしてもさすが師匠です。

こういう記事、大好きです。



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