第20回阿蘇カルデラスーパーマラソン③

50.8k～Goal　ターサージャパン

波野支所～60k
中間点には半袖T、ソックス、シューズを送りました。昨年は一切換えませんでしたが、今年は最初からソックス・シューズを換えると決めていました。それを前提にチップはマジックテープで足首に留めています。
波野支所に着くと目の前にあった空いた椅子に座らせてもらい、ソックスとシューズを換えにかかります。「疲れた足を支えてくれ！」とソックスはアーチハンモック、シューズはターサージャパンです。ウルトラにターサージャパン?と呆れられる向きもあるかと思いますが、後半50k、フルとちょっとと考え感覚で決めました。交換する時間をきっと走りでカバーできると信じました。
雨は上がったとはいえ、今まで履いてきたアディゼロCS3とソックスはぐしょぐしょなので雨具のゴミ袋に包んでゴールへの荷物へ。ソックス換えるとすっきりしました。ゴールへの荷物を預け、エイドでまずはそば、美味いです。そしてオレンジ・レモン・ドリンク・梅干摂って、股関節中心にストレッチしてリスタートです。いざ後半へ気合を入れて!
スタートしてすぐ、前を行くランナーにあちこちから声が掛かっています。Photo run HPの上○先生でした。私も楽しみにしているHPです。併走しつつ「いつも拝見しています。今日のアップも楽しみにしてます!」と声を掛けると、笑顔で「はい！がんばりましょう～！」と返ってきました。単純にテンション上がりました(笑)。
昨年は一部歩いたその後の上りも走り切り、途中のスイカエイドでは2切れいただき感謝。その後60kまでは下り基調。ただ、脚に疲れを感じ始め、左脛と右大腿に痙攣の兆しを感じます。腕を引くことを意識しつつ前へ!
60k　5:57'27"(1:03'15")　昨年より17.9分速い。波野支所滞在も含むので60分は切っていますが、でも、やはりサブテンは厳しい!

60k～70k
60k通過後少し下りが続いた後、いよいよ後半の上りが始まります。60kエイドのスペシャル(ジ・エンジン)はしばらく持って走りました。清栄山の傾斜はありませんが、ダラダラ上りが間断なく続く感じ。右腰に鈍い痛みを感じ始めましたが影響はなさそう。天気は回復傾向で、もう雨はなさそう。この間はっきりと記憶がありません。ボーっと走ってたのかも。
70k　7:01'21"(1:03'54")　昨年より18.9分速いですが、ここで貯金がなくなりました。これから80k過ぎまでの上りを考えるとサブテンは無理だと思ってしまいました。ただ、気持ちは切らないようにと・・・

70k～80k
70k過ぎてしばらく行くと傾斜のきつい直線の上りがあります。ここはずっと歩きました。途中で嫁からのメールへ返信をしつつです。併走(併歩?)するランナーから「歩くと痛みはないのに、走り出すと痛いんですよね!」と声が。「おっしゃるとおり！でも、歩きの誘惑を振り切っていきましょう。」と。
ここら辺りから「暑さ」をはっきり感じ始めました。エイド毎に頭に水をかぶり、水とスポーツドリンクをがぶ飲み。オレンジとレモンには手が伸びますが、梅干は積極的に摂ろうとは思えなくなり、バナナはパスでした。スープやうどんは美味しくいただきました。ウルトラ走ってもへたらない胃腸には本当に感謝です。
73k過ぎ？に50kランナーのトップの方が軽快に横を駆け抜けていきました。「あんな走りがしてみたい」と思いつつボーっと後姿を見てました。75k過ぎには昨日ホテルの風呂で話をしたEランナーさんが3人の集団の先頭を引いて行かれました。今年はかかとを痛めているので50kにされたようですが、流石です。
80k　8:06'40"(1:05'19")　どこまで粘れるか！

80k～90k
いよいよ放牧地へのきつい上りに差し掛かりました。ここも歩き中心。とにかく「気持ちを切らないように」と言い聞かせつつ、「前へ、前へ」です。80kエイドではスペシャルのファンタグレープを一気飲み。少し生き返りました。それでもまだ上り、歩きが続きます。走っていくのは50kランナー達、ガンバレ！
ここら辺りで足が浮腫んできたのか、チップを留めたマジックテープがきつく感じます。止まってはずしてみると擦り傷になっています。結構ダメージだったようで3日経った今も少し腫れがありますが、走りには影響はなかったように思います。
上りが緩くなり放牧地が広がると風が強くなりました。後ろの№カードが1ヶ所しか止まっていないのが分かります。熊本てれっとの皆さんのエイド「奥田亭」でお願いして留めてもらいました。有難うございます!　
去年スタッフからの声が嬉しかった85kエイドでは、今年Greeeenの「遥か」が流れていました。コレ琴線に触れてしまいましたねぇ。なぁ～んかいろんなことが浮かび、感動して目を瞬かせつつ走り続けました。
そして絶景ポイントへ。目の前に涅槃像が。



何度も立ち止まり、そのたびに携帯を取り出し写メ。サブテンが掛かっていたらしていなかったかも。その意味では気持ちが切れてたのでしょうか。ついでにトイレも。
いよいよ象ヶ鼻の下りが始まります。そのプロローグ地点の87.5k給水でも水かぶり。ここまで来た脚に下りの衝撃はきついですが、何とか前へ！です。

下りと涅槃像

90kエイドではスペシャルのコーラをグビッと。コレも美味い！スペシャルはそこにたどり着く動機付けですね。「有難う!」の一言に「がんばってください!」が返ってきます、すべてのエイドで。
90k　9:12'37"(1:05'57")　残り10k、下りと平坦をどれだけで行けるか!

90k～Goal
あと10k。きついですが一方で「あと10kで終わってしまうのか!」という不思議な印象が今年も・・・。脚への衝撃は続き、膝や股関節が軋む感覚と戦います。
下りきると92k。ここにも応援の皆さんが。感謝、感謝で脚を進めますが、向かい風が強い！　№カードがはためき右手で押さえて走りました。ここで100kランナーに抜かれました。波野を出てから100kランナーに抜かれた記憶がほとんどなかっただけにペースが落ちているのかと思いました。95kエイドでも水かぶり、飲み、オレンジいただきました。平地を「前に、前に」です。97.5k地点手前で応援準備中の熊本県立大の方からアイスをいただきました。ありがとう！うまかったですよ～！ゴミはちゃんとゴミ袋に捨てましたからね。
いよいよ内牧温泉街に。最初の信号、到着直前に赤に。待ち時間が長く感じます。渡って直線の歩道、通りの向こうのホテルの方から声援いただき、手を上げて感謝です。ホテル角萬前の信号、こちらも到着直前に赤に。こちらの待ち時間のほうが長かったかな。これも仕方ないということで交通整理の方たちに感謝しつつ走り出すと、右手にゴールの総合センターです。声援をいっぱい受けます。ほんとうに有難うございます。
ここで風のため前の№カードが千切れて飛びそうになりました。慌てて右手で押さえ事なきを得ましたが、手に持って走るしかありません。№を確認する女子高生の前を通るたびに両手で広げることを繰り返すこと4回、ゴール前の直線から最後のカーブに差し掛かりました。アナウンスしていただく名前、はっきり聞こえました。いよいよゴール。バネ復活、両手で№カードを差し上げてゴールラインを越えました。
Goal　10:11'18"(58'31")

角萬からゴールまでは本当に元気でした。あの元気があるならもっと行けただろうと思ってしまいますが、そんなこんな全部含めてレースですね。今年も楽しかった。嬉しかった。満足です。サブテンは来年以降への課題として楽しみに取っておきます。感謝、感謝の10時間あまりが終わりを告げました。