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(番外編)ペルソナ5は絶対オススメできるRPGである。

2017年12月07日 23時02分40秒 | 夫婦deゲーム


いくつもの受賞を重ねているペルソナ5ジャケット。

夫婦でゲームのジャンルなのですが、あまりにもおもしろかったので紹介します。
システムや背景については他のレビューサイトにも掲載されているので、
そういうのに掲載されていない情報をできるだけ書いていきます。


正直、僕はPS4のオススメRPGの定番とされるウイッチャーなどのオープンワールド系洋モノRPGは苦手です。
あの内容を見ていると、漫画の東京喰種やワンピースを思い出します。
僕はそういう意味でRPGではないですが、アンチャーテッドは好きです。

つまり、物語を長篇化(言い換えれば商業化)させるために、サブクエストを重ねている感じがするのです。
メインに沿ったサブクエストというよりは、独立した番外編のように感じられるわけです。
もうそれで一冊書けよって。
それによって、人物像を立体化するという手法の一つではあると思うのですが、
例えばスラムダンクに、例えばドラゴンボールに、例えば幽遊白書に。
そういう要素ってないんです。ないっていうか、少ない。
回想シーンが許されるのは僕にとってボスに殺されたアバッキオやエレベーターで降りるときのブチャラティ。
つまりはジョジョくらいのもので。
何が本編か分からなかったり、そういう意味で長引かそうとしているようなシステムに抵抗があります。
ペルソナはそこを、スケジュールで管理しているところがおもしろい。
つまり、いつでも読めるサブクエストではなく、どれかの選択肢の中から、
または2週目でしか得ることのできない「経験」が没入感というか、共感覚、思い入れを生んでいます。

また、テキスト重視でボタンを押しているだけのテキストリードゲームという人がいます。
一昔前の恋愛ゲームにも似た感覚を覚えるのでしょう。
ある意味丁寧すぎる説明もあります。
ただ、それは複雑で分かりにくいゲームや構成背景を、
ペルソナを5から始めた人にとってもわかりやすいデモンストレーションであると考えます。

今更、ドット絵の草原を歩いて、なんかよくわからずに、エンカウント(敵と遭遇)して戦って。
んで、喋らない主人公が経験値かせいで、強くなって魔王倒すってのは違うでしょ。
やっぱそこに、敵がリアルに見えて、ある程度の隠密行動もあって、後ろからも前からも叩けてそれで不利有利が変わって。
敵にも思いがあって、こっちにも思いがあって、それがある程度交錯して。
仲間になったり、敵になったりって。
クリーンヒットしたら演出が違って、ピヨったら全員でとっちめて。
実際は殴られるまで待つなんてことはないんだろうけれど、ゲームに落とし込んで戦略としたときに、
これだけ戦闘やテキスト、会話を飽きさせない工夫をばら撒いている心意気のあるゲームに合ったことがねぇよ。
RPGの確かな進化を感じられたゲームなんです。
装備の組み合わせ何千種類って。もう一つのゲームをずっとするほど、アイドル一人を皆で追いかける時代じゃなくって。
それぞれにアイドルがあるからこそ、一つのゲームというジャンルを使い捨てるわけではないけれど、
そういう意味でつかまえておくようなこと、できるわけないじゃん。

また画角もいい。大変構図を考えられている。
特にそれぞれのペルソナ登場シーンは、セリフと画角が大変合っててかっこいい。
個人的に一番好きだったのは、高巻杏と新島真の覚醒シーン。

ペルソナは、ジョジョでいうスタンドのような能力で敵と戦う。
ペルソナと本体である人間は一心同体。人が死ねば、ペルソナも死ぬ。
ペルソナは「我は汝、汝は我」という言葉を繰り返し、
かりそめの「いつもの自分」という仮面を外して、
ペルソナという本当のというよりは、もう一つの自分の姿として現われる。

ペルソナはいつも現代をモチーフにしているから、当然自分たちの生活や価値観とも重なることがある。
ゲーム内の出来事も、あのことをモチーフにしているなということがある。
そのようなことから、「我は汝、汝は我」がペルソナと主人公だけの関係性にとどまらず、
気づけば、「自分とゲーム中の主人公」がその格好になるおもしろさがある。疑似体験なのだ。


こどもは犬がしゃべるはずはないことは分かりつつも、現実と夢の間を生きている期間があり
その行き来の中から楽しさを選んで生きているように感じる。
大人になってその現実と夢は、起きている時間と寝ている時間、または遠い未来のことのように、
感じてしまうものなのかもしれないが、
ペルソナはそんな「はざま」をもう一度見せてくれるような、
ゲームにどきどきをもう一度求めてもいいんだって思えるような、最高のRPGだった。

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