今週一週間、インターンシップを受け入れていました。
20歳の大学生。
僕もボランティアだったり、実習だったりはしたことあったけど、
その時どんな気持ちだったかなぁとか。
今でも覚えていることはあったかなとか、色々考えていました。
彼には、広報のできるまで、家に届くまでを知ってもらったり、
ホームページの管理、行政chの番組制作、市長の市民懇談会などを見学してもらったりしました。
元々の時間は、僕たちの定時と同じ時間なんだけど、
場合によっては本人の同意を得た上で、その時間を超過してでも学んでもらいました。
伝えたいことは僕にとってそれほど多くはありませんでした。
しかし、その少ないいくつかを知ってもらうために、膨大な情報量を提供したつもりです。
まずは基礎的な地方自治体としての広報部局の役割。
人口減少が進む地方都市でこれからのマストは、郷土愛を育むということです。
未来に種を蒔く作業は決してすぐに結果の出るものではないかもしれません。
自分が育ったマチの行く末を案じられる子どもや大人を育てるためには、
まずは自分たちの住む街の現状を知らなければなりません。
知ることが、愛の始まりだと僕は信じているのです。
2つ目に、仕事をすることの意味です。
仕事は楽なものではありませんが、苦しいだけのものではないと僕は感じています。
だから、彼にはインターンシップ初日に伝えました。
「この仕事をやってほしいと頼まれたときに、
これは何のためにするんですかと、必ず聞くようにしてほしい。
本当は、仕事を任せた側がその説明はしなくてはならないけれど、
もしその説明がなかったときには、その意図を聞かなかった方にも責任がある。
何故その仕事をしているのか、明確に学び、接してほしい」
その意味・意図が分かれば、選ぶ選択肢が増えたり、もっと良い方法が見つかるかもしれない。
求められていることに、いかに自分のやり方をあわせていくかが大事で、
自分のやり方をしたいならば、向かう結果を、ゴールを知っておかなくてはならないんだ。
最後、3つ目。
「興味を持って、それを行動に移して、誰かに伝えるということ」です。
広報は全てこれに終着するように、僕は思って仕事をしています。
行動に移して自分が分かったことを、
誰かに伝えられてようやく理解したといえると僕は思っています。
20歳の大学生は、
家族、地域の人々、学校の先生、そして行政。
様々な意味でお金と時間をかけて育てられてきたまさにそのピークの年です。
そしてこれからは、「育てられる側」から「誰かを育てることのできる側」となるのです。
仕事をするということは、我慢時間の対価ではありません。
絶対にそんな時間だけなはずはないのです。
我慢した時間の対価がお金なら、
僕たちは何のために、学び、育てられ、夢をみるのでしょう。
一週間の時間が、
彼の人生にとって、少しでも役に立つように、
僕なりに全力で関わってみました。
彼のこれからの人生が実り多きものでありますように。
いつか誰かの役に立てるような、
「あなたがいてよかった」と、誰かに思ってもらえるような人生となりますように。
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