何度もこのブログで書いていますが、オシムさんがスカパーのワールドカップ中継にほぼ毎日のように出演しています。オシムさんはオーストリアの自宅にいて、自宅のテレビで放送を見ながら、同時に日本のスタジオとオシム宅を衛星回線でつなぐことで、試合前、ハーフタイム、試合後にコメントします。また試合中の「つぶやき」もスタッフの方がtwitter経由で紹介をしているので、オシムさんのサッカー観がよりよくわかるようになりました。この楽しい企画は大変素晴らしい試みであったと思います。パラグアイに敗れた後「私もここで戦っていました」とオシムさんがコメントし、通訳の千田さんがほろりと来てしまった所などは、この企画のよさのエッセンスが詰まった場面でした。
オシムさんが日本代表の監督に就任したのが2006年7月21日(その前に失意の代表が帰国した6月24日に川淵キャプテンが「ぽろっ」ともらしてしまったというのがありましたが [こわい上司が来るな、という感じ。オシム新監督候補(2006-06-25)])。
オシムジャパンは翌07年初夏のアジアカップを戦い(4位)、ユーロ2008の準備大会で地元のオーストリア・スイスといい試合をし、その後オシムさんが病に倒れます(11月16日)。オシムさんの昏睡状態は2週間続き、オシムさんの意識回復が報告されたころの12月3日、岡田監督の就任が発表されました。オシムさんが目覚めて最初の言葉が「岡田はダメだ」だったという笑えない冗談が東スポに踊るようなこともありましたが、まあそんな感じもあった訳です。
オシムさんがあのまま日本代表を率いていたら、このワールドカップでどんな試合を見せたでしょうか。興味が尽きません。オシムさんがアジア人のチームを率いる訳ですから、どこかに似るということはあり得ないとは思うのですが、今回のワールドカップ出場チームの中では、どこと一番近かったでしょうか。私はドイツだと思います。これは私の願望に近いのかもしれませんが、組織をベースに、サイドをうまく使いながらも、色々な所から点を取る、こんなチームになっていたのではないでしょうか。
そのオシム的理想ジャパンと岡田ジャパンが「どのように違ったのか」というテーマはとても大事な論点だと思い、また書いてみたいと思っていますが、それ以外にも気になる点がいくつもあります。たとえば、オシムさんは「相手にプレーをさせるな」とか「相手をリスペクトしすぎるな」ということを繰り返し語っています。その最たるものはパラグアイ戦で、日本は必要以上に相手を警戒しすぎてしまって、勝利を譲ってしまったのではないかという想いがあります。また、オシムさんは「リスクを冒す」ことの重要性も繰り返し語っています。このようなことを、試合前、試合中にどのような言葉で、どのように選手達に伝えたのか、それからそれがどのような結果をもたらしたのか。今となってはわかりません。返すがえすも残念とはこのことだと思いますが、とにかくワールドカップとサッカーは続くので、この普遍的なテーマは忘れずにいたいと思います。ワールドカップはあと2試合になりました。
オシムさんが日本代表の監督に就任したのが2006年7月21日(その前に失意の代表が帰国した6月24日に川淵キャプテンが「ぽろっ」ともらしてしまったというのがありましたが [こわい上司が来るな、という感じ。オシム新監督候補(2006-06-25)])。
オシムジャパンは翌07年初夏のアジアカップを戦い(4位)、ユーロ2008の準備大会で地元のオーストリア・スイスといい試合をし、その後オシムさんが病に倒れます(11月16日)。オシムさんの昏睡状態は2週間続き、オシムさんの意識回復が報告されたころの12月3日、岡田監督の就任が発表されました。オシムさんが目覚めて最初の言葉が「岡田はダメだ」だったという笑えない冗談が東スポに踊るようなこともありましたが、まあそんな感じもあった訳です。
オシムさんがあのまま日本代表を率いていたら、このワールドカップでどんな試合を見せたでしょうか。興味が尽きません。オシムさんがアジア人のチームを率いる訳ですから、どこかに似るということはあり得ないとは思うのですが、今回のワールドカップ出場チームの中では、どこと一番近かったでしょうか。私はドイツだと思います。これは私の願望に近いのかもしれませんが、組織をベースに、サイドをうまく使いながらも、色々な所から点を取る、こんなチームになっていたのではないでしょうか。
そのオシム的理想ジャパンと岡田ジャパンが「どのように違ったのか」というテーマはとても大事な論点だと思い、また書いてみたいと思っていますが、それ以外にも気になる点がいくつもあります。たとえば、オシムさんは「相手にプレーをさせるな」とか「相手をリスペクトしすぎるな」ということを繰り返し語っています。その最たるものはパラグアイ戦で、日本は必要以上に相手を警戒しすぎてしまって、勝利を譲ってしまったのではないかという想いがあります。また、オシムさんは「リスクを冒す」ことの重要性も繰り返し語っています。このようなことを、試合前、試合中にどのような言葉で、どのように選手達に伝えたのか、それからそれがどのような結果をもたらしたのか。今となってはわかりません。返すがえすも残念とはこのことだと思いますが、とにかくワールドカップとサッカーは続くので、この普遍的なテーマは忘れずにいたいと思います。ワールドカップはあと2試合になりました。