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咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A 感想

2012-07-12 14:11:48 | 咲-Saki- スピンオフ
第12話 逆襲




 照の独壇場だった準決勝先鋒戦も遂に終局!

 と言っても、結果はアニメで先に知っちゃってるから、改めて語る事もないんだよね。
 なので、いつも冗長過ぎる感想も、今回は簡潔に……。

 なお、アニメ版の第12局感想はこちら




 点数表示卓だから当然かも知れないけど、漫画版でも点棒は色付きなんだね。
 アニメでは見慣れているけど、漫画ではカラーで点棒を見た記憶がないので新鮮だった。




 玄がドラ切りを別れに喩えるシーンは何度見ても泣ける。



「別れることはよくあることで
 私は慣れてるはずだったんだ」

 母との死別、灼の疎遠化、赤土の実業団入り、憧の進学、和の転校。
 数々の別れを経験して来た玄が、今日初めて自ら別れる事を決める。

「今まで 自分から別れを決めたことはなかったけど
 前に向かうために 一旦お別れ」

「帰ってこなくても 私は待ってる」



 これで阿知賀が勝ち進んだ場合、決勝戦では玄ちゃんにドラが来なくなるのかな?

 決勝先鋒戦、1人だけドラが使えず、火力不足で大苦戦する玄ちゃん。

   ドラ

 それでも、玄ちゃんはドラが帰って来ると信じて、ここから切りでリーチ!

 ↑ここまで妄想した。



 玄がドラを切ったのは、準決勝は勿論、作中で描写されている限りでもこれが初めて。



 その想定外のドラ切りに、照は目を見張り、腕にあった気流も霧散する。

 一方で、玄の英断を評価するすばら先輩が良いね。
 特に、吹き出し外に書かれた、「すばらです!」が素敵。
 そういや、どんなに窮地に追い込まれても、すばら先輩は決して「すばらくない」とは言わなかったなぁ。




 この事態を小鍛治プロはこう解説する。



「前半戦の東一局で相手の性質を推し量った結果
 阿知賀の松実玄選手からはドラが出ないと決めつけた」

「でも…」



「人は予想を超えてくる」


 そして、竜華は「らしくなくなるんがインハイなんかも」なんていってたね。



 アニメでは、怜がトリプル発動前に、このセリフを思い出していたのが良かった。

 初めてトリプルを発動した怜に、ドラを手放したドラゴンロード・玄。
 この二人は当然として、献身的なアシストを続けたすばら先輩も、照の予想を超えていたのかね?
 少なくとも、読者の予想を遥かに超えた良キャラだった事は間違いないけど。




 怜に当たり牌をキラーパスされ、リーチを掛けていた照は為す術なく玄へと放銃する。

   ロン  ドラ  裏ドラは不明

「メンタンピン一盃口ドラ6……!!
 16000の2本場は16600です!」

 照は、ドラ待ちにしていれば玄から和了れたし、リーチをしなければ放銃を避ける事も出来た。
 見事に、照魔鏡の限界と、連続和了の弱点を突いた形で先鋒戦は終了。

 もっとも、常人レベルなら照と同じ待ちに受けるし、ダマでもは止まらないけどね。
 それに、最終的な点数は、白糸台:196200点、千里山:80900点、阿知賀:74700点、新道寺:48200点。
 一矢報いる事は出来たが、白糸台が10万点以上リードしている圧倒的有利な現状に変わりはない。

 なお、獲得点数でいうと、こんな感じ。

 先鋒戦
 松実 玄  (阿知賀): 74700点( -25300点)
 宮永 照  (白糸台):196200点( +96200点)
 園城寺怜  (千里山): 80900点( -19100点)
 花田 煌  (新道寺): 48200点( -51800点)

 う~ん、照の獲得点数を見ていると、感覚がおかしくなってきそうだ。




 先鋒戦終了後、怜は病院に運ばれ、しずたちはのどっちと再会する。

 最初に、のどっちに気づいたのは、しず。



「なんでここにいるんだ…?」



「和…」




 その声で、のどっちもしずたちに気付き、



「穏乃… 憧… 玄さん… お久しぶりです…」

 かつての友達が全員揃ったところで次回に続く。

 柱には「運命の再会――…。」とあるけど、個人的には運命という言葉は使って欲しくないなぁ。
 しずたちも、そしてのどっちも、自らの努力の結果として、この場所にいる事を許されているのだから。

 ともあれ、漫画の第12話は、アニメの第12局に追い付かずに終わったか。
 次回は、8月11日(土)発売の月刊少年ガンガン9月号にて。
 果たして、第13話は、漫画とアニメのどちらが先になるのだろうか?




 そういや、アニメ版だけ観ている人の中には、よくのどっちが憧に気付いたと思った人もいた様だけど、



 のどっちは中1の3月―――転校する1か月前に、一度憧の事を見ているんだよね。
 この番外編も、Blu-rayのおまけとして収録されるだろうか? されると良いな。




 蛇足。

 今回読んでいて気になった、ミスと思しきもの。

 P212 玄のツモ。正しくはだと思われる。
 P229 玄の手の。これも正しくはだと思われる。

 2回も忘れられるさんが可哀想。




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45 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2012-07-12 14:23:15
すばら先輩も十分上手いと思うんだけどこれでも5位未満なんだよなぁ
新道寺って結構強いのかな?
返信する
Unknown (Unknown)
2012-07-12 14:34:22
なんという燃え展開しかも泣ける
アニメの残り三話とこれからの展開が楽しみです
がんばれ新道寺!
返信する
Unknown (Unknown)
2012-07-12 14:49:39
BD-BOX通常版の発売決定についても記事かこうず
返信する
Unknown (Unknown)
2012-07-12 15:42:34
>個人的には運命という言葉は使って欲しくないなぁ。
>しずたちも、そしてのどっちも、自らの努力の結果として、この場所にいる事を許されているのだから。

濡れた
返信する
Unknown (Unknown)
2012-07-12 16:08:27
出会いは努力を重ね結果を出したからこその必然であり
必然を導くことは運命なのです
知らんけど
返信する
Unknown (Unknown)
2012-07-12 16:36:07
照はこの振り込みで株を落としたよな
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Unknown (Unknown)
2012-07-12 18:05:06
そうか? これだけの点差つけてるんだから圧倒的なのは依然変わりないと思うけど
玄のドラ集め能力と成長、2人の捨て身でやっとこ一死報いれただけだし
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Unknown (Unknown)
2012-07-12 18:09:35
無敵感は少し落ちたと思う
少なくとも妹に比べたら
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Unknown (Unknown)
2012-07-12 18:20:47
憧ちゃんの変化に気付けたのは、描写されてないけど、阿知賀の試合を何度か見たからだと思います。
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Unknown (Unknown)
2012-07-12 18:46:05
五十嵐タコスが初登場。アニメではちょくちょく出てたけど。
扉絵のてるてる。前話のイメージ画像より魔王化が進んでるし。
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