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咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A 感想

2013-02-13 05:49:49 | 咲-Saki- スピンオフ
第19話 本領


本編


 淡の親のダブリーで始まった、大将前半戦オーラス。
 このダブルリーチを見て、しずは赤土監督の言葉を思い出していた。



 レジェンドさんによれば、白糸台は学内の対抗試合を勝ち上がったチームが大会に出場する方針らしい。
 そのため、団体戦に出場している5人は、必ずしも白糸台の上位5人だとは限らないのだとか。

 ほほう、これは新情報。
 以前、すこやんが「チーム虎姫」と呼んでいたのも、そういう理由だったのね。
 そして、亦野さんの方を見て、納得した顔をするのはやめるのです、ボクたち!

 団体戦だから、個々の強さではなく、チームとしての強さを見るのもアリっちゃアリなのかな?
 でも、実際のところは照が強過ぎて、彼女と組んだ者勝ちになっちゃいそうな気もしないでもないが。


 もっとも、各チームにはコンセプトがあり、「チーム虎姫」のそれは「攻撃特化」なのだとか。
 そのため、淡も攻撃型であると考えた赤土監督は、地区大会で一度だけ見せたダブリーに着目していた。

 そんな赤土監督が、しずに見せたのは西東京大会決勝の映像。



 大星淡と対戦しているのは、松庵女学院2年で大将の多治比真佑子さん。

 この3秒後―――



 多治比真佑子さん可愛い!
 ホント、『咲-Saki-』という作品は、女の子が絶望する顔が可愛い過ぎて困る。

 それはさておき、多治比真佑子さんが表情を変えたのは、淡がダブリーを掛ける直前らしい。
 つまり彼女は、淡から「何か」を感じ取ったのではないかと、赤土監督は考えた様だ。

 同卓者が驚いたタイミングから淡の能力を反射読みするなんて、レジェンドさんの観察眼は鋭過ぎる。
 レジェンドさん、さすがは国内無敗のすこやんに一矢報いただけの事はあるな。
 もっとも、鋭過ぎるからこそ、絶望的な力の差を感じて、スランプに陥ってしまったのかも知れないが。


 ところで、多治比真佑子さんって、



 アニメで淡と対局していた、この娘と同一人物?

 かなり活躍して、個人戦の成績も凄かったと言われてたけど、全国個人戦には出て来るのだろうか?
 照、淡、それに白糸台の別チームの事も考えると、西東京から全国出場するのは難しいかなぁ?
 あ、でも、去年インターハイチャンピオンだった照は、地区予選は免除という可能性も?




 南4局  親:淡  ドラ:

 ダブリーの数巡後、淡はツモって来たを暗槓した。
 咲の様に嶺上開花で和了るでもなく、槓ドラが乗る訳でもなかったが、しずはこの暗槓に警戒を強める。
 そして、をツモったしずは、三色一盃ドラ赤のチャンス手を崩して、リーチ後に通ったの対子を落とした。


 一方、鶴姫にも、ここで聴牌が入る。

   ツモ  ドラ

 こちらも平和三色ドラ赤のチャンス手な上、不要牌のカンでノーチャンス。
 鶴姫が「あっとすればシャボか単騎」と言ってるけど、からカンは出来ないのでシャボ限定だね。
 リーチ後に待ちの変わるカンは出来ないというか、したら手を開けた時点でチョンボなので。

 ともあれ、現物のない鶴姫としては、攻防どちらを考慮しても、当然の打
 だが、そうして切られたが、運の悪い事に淡の当たり牌。



 手牌を逆回転させ、淡が開けた形はダブリーのみ。

    ドラ

 鶴姫は一瞬胸を撫で下ろすが、淡が開いた裏ドラはだった。



 ダブリー裏4で18000点。
 何も知らずに見たら、完全に運だけのインパチ。




 南4局1本場  親:淡  ドラ:

 連荘での1本場は、またしても淡のダブルリーチで始まった。
 そのダブリー、単発じゃなくて、連続で掛けられるものなのか。
 配牌悪化能力と併せると、皆がマラソンしてる中、淡だけ100m走やってるみたいだ。


 しかし、ここに来て、穏乃が遂にその力の片鱗を見せる。



 この局、レジェンドさんは、何故か宥姉にサイの目を尋ねる。
 そして、宥姉が「右2」だと答えたのに対して、このセリフ。

「ピンゾロ……!! そりゃいい」



「しずが大星淡と戦えるかどうか この局で決まる!」

 え、サイコロの目が、何か関係あるの?
 某TRPGよろしく、親がピンゾロ降ったら連荘自動失敗させるとか?

 それとも、自分の山が残った事に意味があるのだろうか?
 パッと思い付くのは、ツモ牌を山にある牌と交換したり、自分のツモスジに有効牌を仕込む能力だけど。


 淡はこの局もを暗槓するが、その後はなかなか和了れない。

 そして、16巡目。
 淡がツモ切ったに「ロン」の声を掛けたのは、



 阿知賀女子大将、主人公・高鴨穏乃だった。


 この和了りで、ひとまず大将前半戦は終了。
 各校の点数は、千里山:106100点、白糸台:101300点、阿知賀:101200点、新道寺:91400点。




 衣の口から語られる「高鴨穏乃」。



 ボロ負けした印象しかなかったしずだが、実は衣の海底撈月を2回阻止していたらしい。
 勝てないって思った相手にも食らいついて、根性見せただけじゃなかったんだね。

 にしても、他が淡に注目する中、魔物2人がしずの話をしているというのは面白いな。
 今はまだ一部の強者のみ気に掛けているというのは、いかにも少年漫画の主人公っぽい。




 新道寺のコンボはプロでも破れないんじゃないかという話は、しずが破るフラグとなるのだろうか?




 休憩時間。



 対局室のしずに、憧が差し入れを持って現れた。
 糖分補給だと言っているが、アコチャーのやる事なのでカップの中身は謎。
 気付かなかったけど、しずと憧は服だけじゃなくて、靴と靴下まで交換してたんだね。

 しかし、次の半荘で明暗分かれるというのに、しずは落ち着いているなぁ。
 憧の「あと半荘1回」という言葉に、「あと11回だよ」と返したのは良かった。




 この準決勝、そして『阿知賀編』も、いよいよクライマックス。
 席が起家から、しず、竜華、淡、鶴姫の順に決まり、大将後半戦試合開始!!



 東1局  親:しず  ドラ:

 この局も西家の淡からダブリーが入った。
 そして、を暗槓し、鶴姫からダブリー裏4の12000点を和了る。

 しずの前の山は残ってたけど、ダブリーは止められなかったか。
 最初だけではなく、中盤で残っていないといけないのか、そもそも山は関係ないのか?




 東2局  親:竜華  ドラ:不明

 この局も淡はダブルリーチ。
 だが、東2は哩のリザベ達成局だったため、今度は鶴姫が淡から満貫を直撃した。




 東3局  親:淡  ドラ:

 この局も淡はダブルリーチ。
 ……ねぇ、そのダブリー、回数制限とかないの?

 鶴姫も大物手を張り、1枚は危険牌を通したが、2枚目に切った牌で18000点を放銃。
 手牌的には押して当然だと思うけど、14飜キーがある事を考えるとどうなんだろう?
 あと、淡のダブリーにツモ和了りが一度もないのは、そういう制約なのかね?




 東3局1本場  親:淡  ドラ:不明

 この局も淡がダブリーして、竜華から18300点を和了る。

 そして、ここに来て、フナQが淡の能力を一部解析した。



 フナQによれば、淡は「最後の角」直前で暗槓し、角を越えた直後に和了っているらしい。

 相変わらず、フナQの分析力も凄いなぁ。
 というか、『咲-Saki-』世界の対応派は、どこまで頭が柔軟である事を求められるのだろう?


 フナQの分析を聞いて、まず気になるのは淡の和了れるタイミング。
 もし、角を越えた直後しか和了れないのだとすれば、対応はとても楽になる。
 出和了りしかしていない事を考えると、角を越えた直後に他家に当たり牌を掴ませる能力なのかも。



 もしかしたら、「右2」もしずの能力ではなく、淡の能力の確認だったとか?
 角を越えた直後に抱えておいた安牌を切り、掴まされた牌を使っての聴牌を目指す。
 「右2」なら角を越えてもまだ余裕があるから、聴牌し直して和了る事は充分に可能? 知らんけど。




 逆に「左12」とかなら、最後の角までが遠いから、ダブリーを無視して進めるのもアリだね。
 愛宕監督の言っていた通り、カンする前はダブリーのみだし、そもそもカンする前に和了れた事もないし。
 あと、鳴きで淡の手番を飛ばして、カンさせずに最後の山に辿り着いたら、どうなるんだろう?



 それと、「左8」とかの時って、「最後の角」は何処になるんだろう?
 フツーに王牌直前なのか、融通を利かせて1つ前の角になるのか?


 さて、色々と考えてみたが、実は亦野さんが完璧なるダブリー破りを編み出していた事が判明。



 それは山を繋げて、円形にしてしまうこと!

 ……あ、それで破れるんだ。
 公式戦では使えない手だけど、ちょっと感心してしまった。

 目を光らせている亦野さんと、冷や汗をかく淡も笑えた。
 和了れなくてさめざめ泣く淡は、ちょっと見てみたいな。




 東3局2本場  親:淡  ドラ:不明

 淡の連荘を止めるため、竜華は再び怜ちゃんを呼び寄せた。



 そうして見た完成形で、竜華は淡を直撃する。
 立直門混小三元赤1で16000点の2本場は16600点。

 裏ドラが乗らないと知りつつ、リーチを掛けたのは淡を直撃するためなのかな?
 前回を見る限りでは、和了形がツモなのかロンなのかも分かるみたいだし。
 まぁ、和了れると分かっているんだから、別にリーチ掛けない理由もないけどさ。



 さて、他校の3人が強力な能力で暴れているというのに、レジェンドさんは何処か余裕の表情。



「しず… その3人――
 その3つの山は登れそう…?
 深いところまで分け入ることができた?」



「視界良好!!」

 そんなセリフと共に、『阿知賀編』最終回へと続く。






作者サイト

 小林立のサイト「dreamscape」によれば、取材で負傷し、入院していたらしい。
 何があったのかは知らないけど、休載でもコミックス発売延期でも良いから、しっかり静養して欲しいところ。
 僕的には、万が一『咲-Saki-』が読めなくなったら、生きる目的を見失うし。

 ところで、ネームは両方とも『阿知賀編』の第16話かな?
 それと、末原さんの色紙は、ちょっと欲しい。





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100 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2013-02-13 07:10:59
白糸台の底が見えかけててやばいけど本編で持ち直してくれるんだろうか
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Unknown (Unknown)
2013-02-13 07:11:13
>僕的には、万が一『咲-Saki-』が読めなくなったら、生きる目的を見失うし。
ワロタw
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Unknown (Unknown)
2013-02-13 08:00:49
一回目は海底をずらして
二回目は一向聴地獄を抜け出したって事か

確か長野では咲の槓とかじゅの差し込みで海底摸月1回は阻止してたけどそれを一人で阻止したぽいのは凄いね

てか長野勢海底牌ずらすのに成功した事の方は無かった気が
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Unknown (Unknown)
2013-02-13 08:16:25
立先生入院したのっていつなんだろう。一応退院したみたいだから、これ以上悪化とかないようなのでほっとしたけど。
ところでシズの打ち筋って登山なのか。なんかますます挑戦者っぽい。咲が森林限界のさらに上の花だから余計にそう感じる。
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Unknown (安藤k)
2013-02-13 08:20:32
生きる目的って…
もっと気楽に読みなさい笑
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Unknown (Unknown)
2013-02-13 08:57:00
アニメの次回予告でカドには気を付けろと言うのはこのことだったのかw
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Unknown (Unknown)
2013-02-13 08:59:51
淡の能力って咲のカンドラが全く乗らないところの対比になってるんかね。
咲のカンが逆に淡の裏ドラ爆ノリを助けちゃうとか?
どちらにせよ次回最終回は残念でなりません・・・。次回準決勝終わって次々回エピローグのほうが尺的にも後援会的にも良いはずですがww
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Unknown (Unknown)
2013-02-13 09:10:25
阿智賀も次回で終わりか寂しくなるな
はー別の話なんかやってくれないかな
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Unknown (Unknown)
2013-02-13 09:38:41
ようやく僕のシズが活躍するのですか
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白糸台のチームについて、大きな (ユウキ)
2013-02-13 09:50:11
複数のチームがあると読んですぐに連想したのは、『ウルトラマンレオ』の宇宙パトロール隊MAC(マック)と『ウルトラマンガイア』のXIG(シグ)です。なぜかというと、
1、大きな組織の中に精鋭チームがある
2、MACは事件ごとに100人の隊員の中からユニットを組んで調査に当たらせる
3、XIGは3人で1チームの航空隊を3つほど結成している
となっていたからです。麻雀と関係ない話でごめんなさい。
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