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紙を彫る。紙で染める。

みんなの伊勢型紙

こんにちわ!

三重県鈴鹿市で伝承している裏方の伝統工芸『伊勢型紙』を今日もひっそりと推して参りたいと思います!



伊勢型紙とは
着物や浴衣、唐紙や印伝などいくつかの工芸の職人さんに使ってもらう為の和紙で出来た染色道具です。
(↑伊勢型紙)

(↑染め職人さんが染めた生地)


柿渋で丈夫にした和紙だから、水に濡らして、刷毛やヘラで模様を写して使うのに耐える事ができます。(だいたい着物だと型紙1枚で15反くらい使えるそうです)



伝統的な工芸品でなければ、型紙は使いません。

もっと簡単で安く均一にできる別の工業技術がいくらでも開発されているからです。

安価なものも必要だけど、
これだけはゆずれない
特別なものを贈りたい、
そんなさまざまな願い(価値観)に合わせ様々な商品がある『選択肢があること』って大事ですよね☺



手作りの味わい、長く大切に使う喜びを感じられる工芸品をする人
そして作り続ける職人さんが居る限り、職人さんが使う道具として伊勢型紙も続いていって欲しい
切に願っています



そんな裏方の工芸『伊勢型紙』ですが、現代では表舞台でも頑張っています。

職人さんだけでなく、一般の方に親しんでもらいたい。

でもみなさんに型染めして遊んでもらうのは難しい...😅
世の中工作や手芸が好きな方ばかりではないですもんね🙄

そこでこの度
型紙の手彫り美しさ、あたたかさをそのまま暮らしに取り入れて頂ける美術型紙(アートフレーム)を制作しました。

型屋2110による“染めない型紙”は
型絵✕日永うちわに続き2作目。



タイトル『型屋かく語りき』

伊勢型紙とはなんぞや、を絵本のような意匠で語りかけます。

伝統の手仕事を未来につなぎたいという願いを込め、あえて挿絵の人物は次世代を担う若い作り手のイメージにしました。

女性職人グループの凛九で共に活動している【美濃和紙職人の松尾友紀さん】が制作した和紙に色を挿し、背景に使用しています。
美濃和紙の柔らかな風合いも見どころ


型屋2110が制作している“染めない型紙”はマルシェルbygooのみで販売しています。

なぜなら染めない型紙は厳密にいえば伊勢型紙ではなく、伊勢型紙の彫刻技術を活かした切り絵にあたり、伊勢型紙には丁寧な説明が必要だからです。


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ちなみに
伊勢型紙は地域ブランドとして商標登録されている名称です。
本来は主に組合に属す者でなければ自分の販売する作品に伊勢型紙の名称は使えません。(型屋2110は組合員です)
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伊勢型紙のアイデンティティは染め道具であること。

それが無くなったら世にあまたある素晴らしい切り絵と同じ舞台に立ち、埋もれてしまう。


〜ちなみに その2〜
Instagramでのハッシュタグ検索
切り絵→46.8万件
伊勢型紙→1.4万件


伊勢型紙の素材である和紙や柿渋、
そして特殊な彫刻技法、
発展した緻密な連続模様や柄をつないで染めるための仕組み...

これらは全て染め道具であるがゆえの条件であり魅力だと思っています。


そのため、広くたくさんの方に伊勢型紙を手に取ってもらいたくても

伊勢型紙=切り絵 という認識のみ

で伝わってしまうのは困る💦



あくまで切り絵として愛でる事もできる染色道具でありたいのです!!!🔥🔥🔥




ふぅ ふぅ 😵
あかん体力ゲージが赤点灯や....



 小休止中....

 🍵ズズッ......

 ホゥ🤗🔆



そんな訳で!!😆(元気)
マルシェルさんではこのように作り手が存分にメッセージを送れるブログを併設しています。

だから一見普通の切り絵かな?
と思うような分かりにくい型紙作品😂も安心して皆さんにご覧頂く事ができます🤗




工芸職人のためだけの伊勢型紙を

みんなの伊勢型紙へ

みんなが好きになってくれたら

引き続き職人を支える道具としても頑張れる

そんな素敵な好循環を目指して😊✨



そのためにも
今後さまざまな型紙作品を開発していく中で『本来の伊勢型紙の背景を伝える事』をサボらず、地道に、
続けていきたいと思います💪

では皆様今夜も良い夜を〜(^o^)/


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