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紙を彫る。紙で染める。

-紋様が生まれるとき-而今之光編

暑い!
皆さま生きてますか?
私はもちろん死んでいます
霊界よりブログを更新しています

霊 界 通 信


さて(無視)
ついに始まった凛九のグループ展!
小紋型紙「而今之光」(ジコンノヒカリ)
堂々のライトアップ展示でヒカリ輝いております✨

今持てる技術を精一杯発揮し、次に成長するためのマイルストーンとして彫り上げました。
その辺りの解説については前回のブログを是非......!

今回はその後日談ということで

この型紙を1番出来立てホヤホヤで展示したのは、少し前の初夏、5月28〜6月3日まで開催した「第5回カタコトの会」展でした。



カタコトの会は、型紙を彫る人も使う人も愛でる人も集まる ユニークな会。
私が生業とする「型紙」を使う人々がたくさん参加しています。

せっかく頑張って彫り上げた型紙ですが、私は型紙を彫ることしかできない彫師。

ただ持っているだけでは永遠に反物になる日は来ない。

しかしカタコトの会のその場には、たくさんの使い手が揃っています。

じゃあどうするか。



型紙修行が始まらない→勝手に自主練を始める

染型紙の仕事が待っていても来ない→とりあえず染め屋さんに会いに行ってみる

前科持ちの厚かましい私の行動パターンから導き出される回答は1つ。



と、とりあえず
染め屋さんに型紙を押し付けたら
何か起こるんじゃね???

これしかない!(笑)

会場でなし崩し的に染め屋さんお三人に了承を頂き、(物陰でこっそりとお渡ししていいですか?良いですよね?と圧をかけて交渉)←交渉?

その場で藍田愛郎さんに、
その後伊予小紋の徳永早映さん、
そしてただいま菊池宏美さんに
而今之光を発送している最中です.......。

彫り上げっぱなしの5枚目6枚目は切り残りで凄い姿....

ゴミを取るめざらい作業だけで2日はかかる(笑)

(お三人とも小紋師 藍田正雄さんのお弟子さん。昨年、二四萬柄の型紙を見せた際、これは染めるのにかなり難しい型紙かもしれないけど藍田一門だったらできると断言された時にやべぇかっこいい...と痺れました〜)

型彫師は染め屋さんがお客様。
型紙を買って使ってもらう事で暮らせています。
私の行為はまさに押し売り
送り付け詐欺とでもいうべきか😅

もちろんお金を取るつもりはありません。
二四萬柄のときと同じく、染められる型紙なのかを実験していただけたらそれだけでありがたいし🙏
もしかして試験染めがもらえたらラッキー🙏🙏🙏✨
ましてや少しでも気に入ってもらえて染め師さんの作品づくりに使ってもらえたらスーパーミラクルラッキー
😍😍😍😍😍😍😍😍
てなもんで(笑)厚かましく押し付けてみました!


わーーい

だって私が型紙持っていてもしょうがないんだもの。
私は自分の型紙で染める気が毛頭ないんだもの。(自分で染められる程度の簡単な型紙しか彫れないなら彫師の存在意義がない)

やっぱり餅は餅屋。

分業するからこそ、人が一生かけて身につけるような凄い技を何人分も詰め込んだ結晶として型染め生地や着物が生まれるんだなぁ。
そんな世界の端くれとして自分も携わることができるのが、私は心底誇りに感じているし、そしてますます腕を磨かないと恥ずかしいぞと感じています。



実は先の展示会中には、小紋染の大家であられる染師さんがお客様として来場されており、ありがたい事に私の型紙をご覧いただくとこができました。

そしてなんと「よく彫れている」的なお褒めの言葉を頂いたそうで。

ぬあー!
直接聞きたかったー!!!

ほとんど在廊してたのに何故その日に限って私は居なかったんだー
と悔やまれてなりません。。。



ただひたすら、染める人のその言葉を頂きたくて私は彫師をしているに等しいのです。

型紙の悪さも良さも一番知っているのは染師。
型紙のクセを補いつつ着物一反一反を染め上げ、最も長く1枚の型紙と付き合うのは染師さんです。

染師さんからお褒めの言葉を頂く。
私の喜びは少しでも皆さんに伝わりますでしょうか?


而今之光、押し売り大作戦😂は成功するのか否や。
すぐには結果は出ないと思いますが、乞うご期待!
誰より私が一番期待!!!



まずは型紙の現物を展示会にてご覧いただければ嬉しいです。

ヒカリサク展のため、二四萬柄の染め見本を新たに準備致しました。
お忙しい中ご制作いただき、藍田染工の藍田愛郎さんには感謝してもしきれません。

もっともっとヤバイ型紙を彫れるようになってご恩に報いたいと思います。
(報いてるのか嫌がらせなのか...?)

それでは今日はこの辺で。
ヒカリサク展でお会いしましょう〜(^o^)/
【那須在廊日】
7月 23・30
8月 4・27
9月 4

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開館40周年記念企画
ヒカリサク
伝統工芸に未来のヒカリを🌸展
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日時 2022年7月16日(土)〜9月4日(日)
   午前10時~午後5時(入館は4時30分まで)
場所 四日市市文化会館第2展示室

“今回はプロジェクションマッピングと工芸がコラボ!”

観覧料 一般550円 •高大生220円※中学生以下無料
休館日 第2を除く月曜日(祝日の場合は翌平日)

主催 公益財団法人四日市市文化まちづくり財団・凛九
後援 三重県・三重県教育委員会・四日市市・四日市市教育委員会
協力 マルシェル by goo・NIPPONIA美濃商家町・ RYU DESIGN・スタジオモア・株式会社ウチキカク・ABQ(株式会社油久)
映像協力 中部電力株式会社・cre8orboi





🌸工芸体験(ワークショップ)お申込み受付中🌸

◎工芸体験の会場は、展示会場の四日市市文化会館ではなく『三浜文化会館』です
◎材料費(体験料)は工芸ごとに異なります。

■詳細・ワークショップお申込みはヒカリサク特設サイトへ

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【凛九お問合せ先】
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