ゆるり草

日々の暮らしのあれこれ

最近読んだ本

2014-04-21 22:15:10 | 
昨年夏から、本を読む気持ちになれず、寒くなってからは編み物、春先は刺繍。

この数週間、買い貯めて読んでない本を一気に読みました。

紙の本。

「コリーニ事件」 フェルディナント・フォン・シーラッハ
「冬虫夏草」梨木香歩
「幸田文きもの帖」 幸田文著 青木玉編
「注文の多い注文書」 小川洋子 クラフト・エヴィング商會
「いつも彼らはどこかに」 小川洋子
「夜の国のクーパー」 伊坂幸太郎

電子書籍。
「うたかたの日々」 ボリス・ヴィアン
「おはなしして子ちゃん」 藤野可織
「小さいおうち」 中島京子

コメントをいくつか

「冬虫夏草」
十年前に出版された「家守綺譚」の続編。
「家守綺譚」は、私の一番好きな本で、お棺に入れてもらう予定。
単行本のほかに文庫本も持っていて、旅行に連れて行き読み返します。
その続編ですから嬉しく読みました。

「幸田文きもの帖」
中学か高校の教科書に随筆が載っていて、その頃から潔い文章が好きです。
きものが着たくなりました。

「いつも彼らはどこかに」
一番好きな本が、「家守綺譚」で、
一番心を動かされた小説が、小川洋子氏の「ことり」です。
「ことり」に出会って以来、小川洋子氏の小説を何作か読みました。
どれも心にずしりときます。
どの作品にも主人公は、深い孤独の中にあり、
その孤独を道ずれにして、懸命に社会で生きている。
その主人公を理解はしなくても、受け入れる人がいる。
「いつも彼らはどこかに」の中で、一番好きだったのは、(ビーバーの小枝)です。
涙が出ました。

女流作家が多いですね。
梨木香歩氏と小川洋子氏の作品には、共通点があります。
生き物への敬意と愛情があることと、普通であるのに奇妙なところです。







コメント
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