安曇野から

安曇野からよこおかめごろうの友人知人の皆様への通信、地元の状況、大好きな音楽のことなど

連休最終日

2008-01-14 22:08:18 | Weblog
 皆様いかがお過ごしでしょうか?昨日と今日の連休は体力温存?に努めました。ちょっと風邪気味で、それでもサウナと温泉で温まって、昨日ビデオに録ったプロフェッショナルの小野二郎さんを見て影響されて、回転ですがお寿司食べてきました。
 小野二郎さん、銀座の「すきやばし次郎」という三ツ星のお寿司屋さんの主人である。毎日中野から新宿までは徒歩。銀座のお店には定刻に入り、いつもの流儀でお寿司を握る。見たところ握っているのは小野二郎さんだけで、周りは仕込みのみの様で、お寿司だけではないが和食は仕込が本当に大変だと分かります。ジョエル・ロヴィションが食べに来ていた。 
 正月2日目に放送された同番組でイチロー選手が登場していたが、プロフェッショナルの場だけではなく私生活を含めて段取りを非常に大切にしますね。変えない姿勢と、常に上をめざすという一見矛盾したところが両立しているのが興味深い。常に上をめざすというのは将棋の羽生先生が「これで良しと思うのが1番怖い。とたんに後退がはじまる」と19歳の時に日経紙で述べていたと同義であり、やはりトップはすごいと思う。
 ところで、またもや「のだめ」なのですが(笑い)、千秋を子供の頃に可愛がってくれたチェコの指揮者のビエラ先生というキャラクターですが、ドラマで登場されたビエラ先生は実在するチェコフィルの指揮者ズデニエク・マーチャル(マカル)さんに良く似ていますね。本人と思ったくらい。
 昨日は私が実際に聴いたカラヤンベルリンフィルの演奏会のCDを聴いていたのですが、音がきらきらしていて本当に素晴らしく、また音が本当にでかいですね。実際現場で聴いていてもホルンは8本、トランペット4本、木管は4管で大編成だったのですが、今思い出してみても後にも先にもあれほどの素晴らしい音に出会ってないと思います。また、聴きながら当時のステマネ(ステージマネージャー)の宮崎さんの著書「『マエストロ、時間です』―サントリーホールステージマネージャー物語」は面白いですね(http://item.excite.co.jp/detail/ASIN_4636209869)。この私が聴いた88年5月2日のカラヤン登場が克明に描かれています。そう、確かに7時の開演時間を10分以上過ぎてカラヤンが登場しました。RA席に腰掛けていた私は、カラヤンの姿が見えて最初に拍手を始め、演奏前にブラボーをかけてしまいました。実際、カラヤンは控え室から舞台まで歩くのが億劫で、舞台袖に椅子を置いてじっと座ってらしたそうです。指揮をできたことそのことが奇跡だったかもしれません。興味ある方は上記の本を読んで頂けると幸いです。曲目はモーツァルトの交響曲29番とチャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」。モーツァルトは弦楽器のアンサンブルが素晴らしかった。実際は当日のコンマスの安永さんが引っ張っていた気がします。第四楽章に入るときの安永さんの呼吸はすごかった。「悲愴」は評論家の吉田秀和さんが著書で「自分が思い描いていた悲愴を全て表現してくれた」とあった通り、PPPPP~FFFFFまでダイナミックレンジが凄まじく広い一生の記憶に残る演奏でした。演奏後サントリーホールの響きを「まるで音の宝石箱のようだ」とカラヤンは表現したそうですが、あのような演奏にまた出会えるのでしょうか…。