安曇野から

安曇野からよこおかめごろうの友人知人の皆様への通信、地元の状況、大好きな音楽のことなど

ブロムシュテット指揮N響を聴く

2008-01-20 21:34:55 | Weblog
 昨日土曜日~今日にかけて上京してきました。今回は仕事は関係なく純粋に遊びだけ。N響を聴きに出かけて来ました。ブロムシュテットさん指揮でシベリウスプロ。「トゥオネラの白鳥」「タピオラ」「交響曲第2番」というプログラム。この中では「トゥオネラの白鳥」が特に絶品でした。池田さんのコールアングレとりさちゃん(早川さん)のハープが絶品で、2人が白鳥に見えました。今回は対抗型のため、ハープとコールアングレがすぐ近くで演奏しており、2人のデュオの様なところもあって素晴らしかった。チェロのソロも本当に良く、N響はやはり世界的に見ても一流です!この小曲が一番フィンランドの情景や心情を表現しきっていた様な気がして、思わずブラボーを叫んでしまいました(一曲目から)。
 タピオラも交響曲も素晴らしかった。交響曲の終局後は聴衆も興奮して、ブラボーの数がいつもよりはるかに多かった。弦楽器のアンサンブルの見事さ、木管楽器の洗練された響き、金管楽器のフォルティモとシベリウスの描く世界を演じきったと思います。80才を過ぎたブロムシュテットさんも元気一杯。椅子に腰掛けて指揮することもなくエネルギッシュでした。名演に尽きた演奏会でした。ありがとうございました。
 ハープのりさちゃんとはコンサートが始まる前に会いましたが、革ジャンや革のパンツで決めていて格好良かったあ!さすがプロですね。オーラが一杯でした。初めて花粉症になったかもしれないとマスクをしていましたが大丈夫かなあ。「舞台の上でくしゃみが出たらどうしよう」と言っていましたが、さすがにそんなことはありませんでした(笑い)。
 それから、「N響80年の記録」の本が売っていて即買いしましたが、N響の歴史は日本のオーケストラの歴史ですね。カラヤンも出てくるし、マルティノン、サヴァリッシュ、デュトワ、マタチッチといったマエストロの話が面白い。しかし、指揮者の逸話のさることながら、今みたいに新幹線もない鉄道事情で楽器運びの苦労など思わず笑ってしまうこともたくさんある。例えば、特別の客車(貨車)を仕立てるらしいのですが、貨物扱いなので検札もやってこないので、紛れ込んだ楽団の人たちが七輪で魚を焼いたり、ティンパニのふたをひっくり返して麻雀をずっとやっていたり大変ながら楽しかったとのことです。他にも面白いネタが満載で、また書きたいと思います。
 ところで、東京というところは歩きますなあ。出る時に地元の豊科界隈を30分ほど歩いて、東京に着いたら渋谷~NHKホール~外苑前~渋谷(ヤマハ)とへとへとになりました。ケチなので地下鉄を使わず、つい歩いてしまいますね。都会の方が歩きます。まあとにかく楽しい上京でした。
 今日は午前中ちょっと用がありましたが、お昼からK北氏といつもの銀座ライオンのビアホールでビール。いつもながら楽しい一杯でした。ではまた明日から仕事…頑張らねば。