そのさきへ -Deep Sky Blue version-

このブログは引っ越しています

今日の六本木ヒルズ

2005-03-08 11:39:41 | マネー&ポリティックス
昨年の12月30日にフジテレビで放送された「クイズ・ミリオネア」のスペシャルは決して再放送されることは無いでしょう。
この日のスペシャルに出演したライブドアの堀江社長は、見事に1000万円を獲得しただけでなく、来年(2005年)は
どんなことをしたいかと聞かれて、こう答えています。

(具体的なことを言うと株価が変動するので言えないが)みなさんがアッと驚くことをします

しかしこの書き方は不正確です。厳密には「フジサンケイグループの」という修飾語が抜けているからです。
実際にフジサンケイグループだけでなく日本国中が驚いたニュースが、2月に入り連日フジサンケイグループ以外の
マスコミで報道されています。

これまでの細かい流れは省略しますが、今朝フジテレビがニッポン放送のTOBに成功したと報道されています。
実際に目標としていたニッポン放送発行済み株式の25%を獲得しているのだと思うのですが、それを自慢するかのごとく、
今朝の六本木けやき坂には、フジテレビの中継クルーの車が数台も止まっていました。

これまでのフジテレビ及びニッポン放送の姿勢を見ると、どちらかといえば完全に被害者のような感じに見受けられます。
それに戒めを与えたのが、「夕刊フジ」のライバル紙「日刊ゲンダイ」に載った俵孝太郎氏のコラムです
("エンターテイメント紙"日刊ゲンダイにしては珍しく素晴らしい書き物を載せてくれた)。この中で、
いつぞやフジテレビ首脳が放った「マスコミの報道は狂想曲」という発言に対して、俵氏は「おまえらには言われたくは無い」と
見事なまでに言い放ってくれています。そして「興味本位の路線」の先鞭をつけたフジテレビが、興味本位で使った男に
使われている姿を見て、簡単に言えば「ざまぁみろ!」ということで締めています。

俵氏はあまりにも的を得ています。的を得すぎてこれ以上のコメントがいらないくらいです。ただ付け加えるのであれば、
やはりいびつな資本関係を放置していたフジサンケイグループが、わざと攻撃に遭ってから被害者のフリをするというのが、
納得いかないのです(時間外取引での株取得の問題は別で考えるべき)。「サンケイ」とは「産業経済」の省略語ですが、
一体フジサンケイグループにとっての「経済」とは何だったのでしょうか。

最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
コメントありがとうございます (kaotan_rika)
2005-03-09 23:36:25
的を得るか的を射るかについては、

調べてみると興味深い結果が出ておりますので、

こちらもご参照ください。

http://blog.goo.ne.jp/kaotan_rika/e/d8e28c6960b050e4a54a10e3fc74e805
返信する
ちょっと・・・ (ごめんなさい。)
2005-03-09 19:39:19
いい評価だと思います。

ただ、「的は得る」ものじゃなく、「射る」ものというのが、いつごろからか日本語になっていると思います。私のあげあしとりや勘違いだったらお許しください。誤字、脱字、間違いがあると、ちょっと信頼性に欠けてしまうと思うのは「私だけでしょうか?」(だいたひかる)

  世間的には、ちょっとぐらいあやふやなほうが、

ひとなつっこくて癒されたりするんでしょうね。

返信する