日々妄想で暴走

萌えを追いかけ生きてゆく

NoT Reach (CV.テトラポット登&黒井勇)

2021年06月06日 | 複数キャスト

大学のゼミで知り合った先輩の櫻井公人(さくらいきみと)。
大学院の博士課程に通い、教授からも一目置かれている公人は話をしているとあなたの心を満たしてくれる。
尊敬できるその人と次第に惹かれ合い、付き合うようになった。
そんなある日、公人から家に来ないかと誘われる。
喜んで公人の家に行ったものの、そこには同居している榎木田颯馬(えのきだそうま)の姿があった。
同居人のことは聞いていなかったが話をしていると公人の友人だけあってあなたとも気が合う。
安心して3人での楽しい時間を過ごした。
事態が突然変わったのはそれから数十分後。
夕食後にのんびりしていると颯馬は公人にあなたと「仲良く過ごす」ことを促す。
公人はそのまま颯馬の目の前でキスをし、身体に触れ始め……
驚くあなたを尻目に、颯馬まで手を伸ばしてきた。そのままふたりに抱かれてしまい、混乱するあなた。
その後、颯馬からふたりの歪な事情を聞くことによって、あなたは怒るどころか放って置けなくなってしまう。
「……好きになれとまでは言わないよ。でも、俺を……俺たちの生き方を否定しないでほしいんだ」
受け入れてしまったその瞬間、3人での時間が動き出す――

シナリオ:木原梨花 制作:Chouette (2021年)

 

NTRシリーズも4作目ですよ。今回テトラくんが参戦するってことで聞きました。
共演は黒井くん。私的にはS.O.Sシリーズ以来かな?お久しぶりです。あの時は若いめキャラで声のトーンも
高かったけど、今回の公人は落ち着いたトーンで優しい感じ。テトラくんが軽妙にちょっと人を食ったような
感じの話し方をしてたので、キャラで混乱する感じはなかったですね。

さて、何をどう書こうか。色々難しい作品でした。

まず、「寝取られ」の定義からちょっと外れてる感じなんだよね。
一般的に「寝取られ」って“自分の恋人や妻が他の男と性的関係になることを悦ぶ性的嗜好”をベースに
話に進むことらしく、このシリーズで言うと当てはまるのは1作目の土門くんと谷根千くんの作品って
ことになるはず。他の前2作も今作も恋人や旦那がしているところを見て性的興奮覚えてる感じでは
なかったので。
となるとたぶん「恋人、夫が他の男との行為を見られる」ってところにフォーカスしているシリーズって
ことなんだろうな、と私的には解釈しました。
浮気不倫モノは私、そこまで萌えないけど、ここのシリーズは大丈夫で楽しめてるのは、とりあえず
なんか知らんがヒロインが受け入れちゃって、3人ですることに一定の理解を示してるからだと思われる。
(それを言ったら「NoT Release」はどうなんだって話になるけど、そこまぁ、河村くんがいい仕事してたし
後日談とは言えヒロインが彼を受け入れたので、大丈夫だったと言うしかないかな。)

3人でいたす意味、ぶっちゃけ考え始めたらこのジャンルダメなんだろうけど、やっぱり考えちゃいますよねぇ。
いいんですよ、3人でやっていく決意なり覚悟なりで落ち着くことに異議はないんです。
逆ハな構図、好物の一つだしね。それに、ただ単に3人の歪な共依存でお話を終結させるのも悪くない。
だったらもうちょっと、キャラの歪さ加減なり、共依存加減なりを分かりやすく表現してくれてても
良かったんじゃなかろうか。
そんな風にちょっと思ったです。

これは、演者側っていうより、脚本側に微妙に非がある気がする…。
特に黒井くん演じる公人のキャラが一貫してない感じでブレるブレる。情緒不安定とも違う
「君はどうした」感が端々にあって、そこが気になって仕方なかったんですわ。
「頼られることに喜びを感じる」タイプの人間で颯馬が傷ついた時に立ち会った罪悪感と
無力感から、颯馬の歪んだ願いを受け入れたっていうならそれでいいんだよ。
そこにフォーカスしたまま、もうちょっと公人が「堕ちた」キャラになってれば、印象も
違ったかもしれない。
「ヒロインを颯馬に差し出す」ことにも「喜びを感じてる」っていうんならそれでも良かったのに。

なんとなく、微妙に中途半端な印象が付きまとう感情で聞き終えてしまいました。

まぁ、ね、テトラくんがセリフではさほど書かれてないのに「内に秘めた感情」が
あるんじゃないかって考察させてしまうくらい、細やかな演技しちゃってるせいで、
颯馬に気持ちを傾けて最終的に聴いちゃいましたけどね(爆)

あと、普通に行為中のテトラくん、マジ、接近具合が素晴らしいし、腰砕けさせる音程、
駆使し過ぎだから。どこで、研鑽したのか、いつか聞いてみたい(笑)

思うことが多いのはある意味、幸せなこと。なんの感情も浮かばなかった作品ほど
おそろしいモノはないので、これはこれでいいんだと思うことにします。

 

ちなみにシリーズ他作品の感想は

NoT Regret(土門熱&谷根千) 
NoT Release (河村眞人&三重奏) 
NoT Reset(茶介&湯町駆) 

 


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