3.金はどこにある?(1)
宇宙でも金は貴重な元素で、どのように生成されたのかは、いまだ謎のままだ。
推定されている地球の中の金の量も、極めて少ない。
コア :1 ppm(10万分の1)
マントル :2 ppb(10億分の2)
地殻 :2 ppb(10億分の2)
これらの元素が金鉱石になるには、数千倍濃縮されねばならない。
火山活動などの地球の地殻変動で、岩石に熱や圧力が加わり、金が鉱床に沈殿し、
金鉱脈として地球表面に出てきたものを、人類は採掘しているのだ。
砂金は、金鉱石が流水、風雨、重力などにより破壊された後、軽い礫などの物質
は流され、思い金粒子が川底に沈殿したものだ。
〇 採掘可能な金の埋蔵量(2020年)引用:参考文献1
すでに採掘された金 :18万トン
現在採掘されている金 :年3千トン
採掘可能な金 :5万トン
従って、今後20年程度で、採掘可能な金は枯渇してしまうかもしれない。
〇 金の国別産出量(2021年)参考文献5より引用
1 中国 370トン
2 オーストラリア 330トン
3 ロシア 300トン
4 アメリカ 180トン
5 カナダ 170トン
47 日本 6トン
参考資料:「貴金属の科学」、菅野照造、日刊工業新聞社、2007