4.金はどこにある?(2)
金はどのようにして、地表に出てくるのだろうか?
- 地中のマグマ(溶けた鉱物、少量の有用な鉱物、水蒸気、ガス)
↓
- 地球変動の大きな圧力により、マグマが地表に出てくる
↓
- マグマが冷え、各種の岩石になる
↓
- その過程で特定の作用が働き、
金を含む鉱物が集まり、鉱床を形成する
(特定の作用と名何か?)
地球の表面は約50キロメートルの厚さのプレート
で覆われている。
そのプレートは7つの大きなプレートと18の小さなプレート
に分かれていて、ゆっくりと移動している。
〇 異なるプレートが正面衝突すると、重いプレートが
軽いプレートの下に滑り込み、それが地球内部に入って
溶けるときに金を含む金属を放出する。
その金属を含むマグマが、火山活動などにより
地表に出てくる。
世界の金鉱床の分布を下図に示す。
金鉱床の多くは、プレートの縁か、その周辺に集中している。
しかし、カナダ東部、ロシア中央部、南アフリカの金鉱床は
この想定から外れている。
これは、古代のプレートの境界が、この付近にあったためでは
ないかと推定されている。
参考図:「貴金属」、ジェフリー・ジョン、西武タイム、1985
「貴金属の科学」、菅野照造、日刊工業新聞社、2007