5.黄金の国“ジパング”
15,6世紀、日本は「黄金の国」だった。
室町・戦国時代に産出された金は225トンになった、という。
下表参照:参考文献「貴金属の科学」から引用
以下のことから、当時の日本は世界の主要な金産出国の一つ
だった、ことがわかる。
- 15世紀のヨーロッパでの金産出量は年4トン
- 15,6世紀、アフリカからポルトガルに運ばれた金は、年700キロ
- ピサロがインカ帝国から奪った金は5トン、銀10トン
- 1550年代、新大陸からスペインに運ばれた金は370トン
- 15,6世紀、新大陸からスペインに運ばれた銀は1万5千トン
しかし、江戸時代に入ると、日本の金産出量は減少に転ずる。
〇 佐渡金山 1542年~1989年 総産出量 85トン
〇 鴻之舞鉱山 1915年~1973年 総産出量 64トン
現在、金を採掘しているのは、九州の菱刈鉱山のみで、
年6トンを算出している。(1985年採掘開始)
参考文献:「貴金属の科学」、菅野照造、日刊工業新聞社、2007
「貴金属」、ジェフリー・ジョン、西武タイム、1985